1. ベルリン・天使の詩
ちょうどパリ、テキサスの後にこの映画を見たのですが、あまりに前者が素晴らしく、そのためあまり印象に残っていません。でもヴィム・ヴェンダースのほかの作品を見てみると、彼の映像へのこだわり、詩の引用など今作が土台になっている部分が多く見受けられます。ヴィム・ヴェンダースファンとしては、もう一度見なければなりませんね。 6点(2003-09-15 13:31:19) |
2. ベニスに死す
努力のみでは手に入れる事が出来ない「美」。それを否定する男の目の前に現れた美の象徴のような、美少年タジオ。それを2時間にわたり描ききったルキノ・ビスコンティ には恐れ入る。共感しづらい展開のため、客観的に芸術を楽しむといった趣だが、美しい音楽と見事なラスト、名作の名に恥じない作品だ。ただ、ルキノ・ビスコンティの最高傑作とまでは至っていない。 8点(2003-04-13 16:42:29) |
3. ベティ・サイズモア
レニー・ゼルウェガーがいなければ間違いなく駄作。モーガン・フリーマンがクリス・ロックとともにお馬鹿な殺し屋を演じているが明らかなミスキャスト、クソも面白くない。よって、レニー頼みの映画。それにしても、彼女はいい、これほどのお馬鹿役を演じてもどこか憎めない。美人ではないが愛嬌のある顔、なんとなく応援したくなるキャラクター性。今後もこういう役どころ演じてもらいたいね。 6点(2003-03-24 16:35:49) |
4. ペーパー・ムーン
孤児アディとペテン師モーゼのやりとりがとにかく面白く、永遠と見ていたいほど・・・。はっきり言って、監督の手腕がどうのというより、実の親子でもあるアディ、モーゼのコミカルでユーモアに満ちたやりとりが生命線であるの確か。ただ、大げさな展開をせず、純粋に二人に焦点を当てたところは監督のセンスの良さを感じる。この映画に高得点を付けている人は誰もそんな展開を望んではいないのだから・・・。 10点(2003-02-08 10:18:22) |