1. ペルセポリス
原作の絵がそのまま動くってだけではなく、アニメとしての面白さも十分に考えてあって、見ていてとっても楽しかったです(話の方は先に原作読んでましたので)。何も、イランってこんな国なのよってのを世界に発信するような作品ではなくて、ごく私的な、それでいて誰にでも通じる部分のある作品になってましたね。自分は自分らしく、なんていうある意味では安っぽいテーマを、嫌味無くサラリと描いてしまうセンスが凄いです。ロックとユーモアとちょっぴりの反抗心と、おばあちゃんのジャンスミンの花を胸にマルジは今日も生きているのでしょう。 この作品を見て、自分自身のアイデンティティーって何だろうな?なんて考えてみるのも良いんじゃないかと。 [映画館(字幕)] 9点(2008-01-29 20:29:04) |