1. ベオウルフ/呪われし勇者
《ネタバレ》 予備知識不足で、これがほぼフルCGアニメーションだとは思わなかった。ちゃんと調べて、せめて3D映像で鑑賞するべきだった。大スペクタクルを想像して行ったものの、始まりから「シュレック」並みのアニメーション、これでハリウッド俳優をわざわざ使う意味が分からない。物語自体はとても魅力的だと思うのだが、ほとんどCGにした理由は、予算が無いのか、新しい映像に挑戦したかったのか。…「ファイナルファンタジー」から数年、だいぶ映像にも進歩が出てきたが、相変わらずCG独特の違和感が拭えない。動きや皮膚の質感はリアルになっていくが、重量感の無さはテレビゲーム並みで、登場人物や馬ですら、「地面を踏みしめている」質量の感覚が無い。後ろめたさを背負って王となった主人公の哀しさ、これも生身の人間であれば、もっと美しく演じ得ただろう。どんなに映像技術が進んでも、超えられない壁があるのかもしれないし、ぜひそうあって欲しいと思う。 [映画館(字幕)] 3点(2007-12-31 13:08:14) |