2. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 ハッピーな気分になりたくてビデオを借りたのに、がっかりする映画だった。 「世界を変えるにはどうしたらいいか?」という社会科の課題に、「1人が3人に善意を施し、施された人はまた別の3人に善意を施す・・・」という幸せのチェインを作ると答えた中学1年生の少年。その少年の提案が徐々に広がっていき、やがて全米中で大流行するようになる・・・なーんてフレコミで派手に宣伝していた作品。 この設定だけ聞くとなんだかおもしろそうで、期待してたのに。 ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケビン・スペイシー、ヘレン・ハントとうまい役者を揃えてるくせに、あんな脚本じゃ台無し! どこかで観たようなシーンの連続。登場人物がそれぞれトラウマを抱えてるくせに描き込みが浅くて散漫。全て一気にセリフで説明させようとして稚拙。白々しくって感情移入できない。 時間軸も不明。 あのエンディングはさらに不明。 第一、全米中で流行!なんて広がりはちっともない。たかだか数人の連鎖しか描かれていない。それって看板に偽りアリじゃないの? 2点(2003-11-22 15:10:31) |