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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 《ネタバレ》 
マッハで終了した劇場公開を見逃してしまったためイギリス版のブルーレイで鑑賞しましたが、これは映画館で観とけばよかったと大後悔の傑作。弾け切れてないと不評の「1」も私は好きなのですが、これは「1」の良さをそっくり受け継ぎつつ、超特盛りのパワーアップをした素晴らしい第二作。「1」からおなじみのヘルボーイとエイブの名コンビぶり、FBIとの掛け合い、リズとの恋愛と、悪魔の子なのに正義の味方で、人類を滅ぼす存在なのに人間臭く、いかついルックスなのに愛嬌があるという、いかにもマンガなキャラクター達のドラマの面白さはそのままに、前作では「よく出来てるね」止まりだった見せ場が超ハイテンション化。無数の妖精の襲撃から、豆から生まれた大怪獣の大暴れまでモンスターは大小揃える充実ぶり。ミスターウィンクvsヘルボーイのプロレスのようなガチンコ対決に、ヌアダ王子の殺陣に、ゴールデンアーミー再起動にと見せ場の嵐です。しかも、そこいらのハムナプトラのようなただ撮ってるだけの代物とは訳が違い、監督の美的センスがすべての場面で炸裂。アドレナリン大放出の娯楽作でありながら、芸術品のような映像美が全編を貫いています。滅びゆくものの悲しさと、人間とは別次元の荘厳さ・美しさを併せ持ったエルフ界や死の天使の場面は特に注目。彼らの姿を見せるだけで、重ねてきた歴史やこれからの運命を示唆する監督の手腕は、もはやギリアムやジャクソンをも超えているのではと思います。また監督自身が書いた脚本もよく練られており、コミカルな描写と緊張感を煽るべきパートのバランスが絶妙。遊びを入れつつ、締めるべきところはきちんと締まっています。足を引っ張るキャラが思わぬ大活躍というマンガでお馴染みの展開もきれいに決まった大娯楽ぶりの一方で、大怪獣に留めを刺すシーンの悲しさ、異形の者の孤独などもよく描かれており、ただの娯楽作に終わっていない見事な脚本になっています。愛する者の命と世界の運命の選択を迫られる展開もこの手の作品ではありがちですが、本作ではヘルボーイとリズ、エイブとヌアラ王女の双方に選択を迫り、それぞれ別の結論を出したのも面白いところ。この選択で次回えらいことになるかもよという伏線も期待を煽ります。ダークナイトに押されてアメリカでもいまひとつ影が薄かったようですが、純粋なアメコミの実写化としては史上最高の作品ではないでしょうか。
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2009-02-24 22:14:00)(良:1票)
2.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 
【かなり厳しく批判します。この映画を好きな人は読まないで下さい】ハリウッド映画万歳、娯楽万歳の私ですが、そんな私がもっとも嫌いなタイプのアメリカ映画。純粋無垢な主人公が社会に存在する差別と出会い、「そんなのおかしいじゃない!」と立ち上がるのですが、あくまで優等生的な発言ではなく「純粋な心で考えてみたけど、やっぱ差別はよくないよ」というスタンスがポイント。最後は主人公もサクセスし、古い考えや差別に凝り固まった連中をぎゃふんと言わせてめでたしめでたし。…って、なめとんのか!人種問題を扱っているようでいて、その実何も考えていない、それどころか「悪いのはこの映画に出てくる悪役のような連中なんです。大多数の白人は悪くありませんよ」という弁解にすら聞こえるこの映画の主張にはうんざりしました。ベルマ親子のような極端な人間だけが偏見を持っているのであれば、人種差別はそれほど深い問題ではありません。そこらにいる普通の人々が当然のように偏見を感じる、この映画におけるウォーケン&トラボルタ夫婦のような気の良い人たちが何となく有色人種を避けている、これが差別問題の根深いところではないでしょうか。スピルバーグの「カラーパープル」という映画には、黒人に対して寛大な善人だと自分で思っているものの、無意識のうちに無神経な言動をとる金持ちの白人おばさんが登場します。一方スパイク・リーの「ドゥ・ザ・ライト・シング」という映画には、「それは差別だ!」と大声で叫んで自分の要望を押し通そうとする黒人が登場します。人種問題を真剣に扱おうとすると、このように善悪で割り切れない難しい構図が現れてくるもの。「一昔前の一部の心ない白人が悪いんです」という言い分はあまりに誠実さを欠きます。自分とこの社会でいま現在も続いている問題に対して、よくも他人事のように善人面できるもんだと呆れてしまいました。その無神経さがよく表れているのがクライマックスで、悪意ある人間を文字通り隅に追いやり、「善人」だけが大いに盛り上がって終了というのはあんまりでは。人種によって扱いを変えることが社会の秩序とされていた時代には、こういう映画を作るような人たちが差別の片棒を担いでいたのだと思います。正直、観た直後は最低点をつけてもいいかなと思ったのですが、この映画を愛する多くの方々への敬意とミュージカル部分への評価を乗せて、ここは2点としました。
[ブルーレイ(字幕)] 2点(2008-06-24 02:32:32)
3.  ヘルボーイ
興業成績がかなり苦戦中のヘルボーイ。私が行った回の観客は10人でした。しかもオタクっぽい人ばかりで、「デモンズに襲われたらこいつらと戦うのかよ」と一瞬不安になりました。そんな感じであまり期待感の高まらない鑑賞だったわけですけど、見て納得。これがなかなかよかったんです。個人的にはスパイダーマンよりお気に入りです。要するにX-MENとMIBを足したような話なんですけど、とにかく各キャラの個性がよく出来てるんです。かっこつけたがりで、しかも片思いに悩んでるというヘルボーイはまさに中学生。悪魔のくせに、育ての親である博士を父さんと慕ってる人情家でもあるのです。その一方で腕力を誇示したふてぶてしさも持ち合わせており、そのおかげでX-MEN達のような辛気臭さがないのがいいですね。半魚人のくせに博学なエイブはモロ文科系、暴走するヘルボーイを「あいつはああいうやつだから」と見守るナイス相棒です。「フレンチ・コネクション」で言えばラッソーみたいな感じです(見た目もロイ・シャイダーみたいだし)。そしてナチス最強を誇ったクロエネンはクールな暗殺者。刀を振り回す立ち回りのかっこよさに参ってしまいました。「スターウォーズ」で言えばダースモールのポジションで、悪の軍団には欠かせない最強のナンバー2ですね。そんな感じでこれ以上ないほど素晴らしいキャラが準備されており、「このままいけばアメコミ映画の最高傑作になるぞ」と期待も膨らみました。しかし問題は後半でした。中盤で負傷したエイブは後半の決戦には参加せず、鳴り物入りで登場した炎の少女リズは結局その能力をほとんど使わず、あれだけ強かったクロエネンはえらいアッサリと倒され、1体倒すと2体に増殖するという脅威の化け物(名前忘れた)はそこそこ個体数を増やしてるはずなのに、肝心の後半にはほとんど登場せず、ラスプーチンの罠にはまってしまったヘルボーイは意外と簡単にジレンマを乗り越えてしまいます。後半はとにかく肩透かしの連続でした。それでもクライマックスにはラスボス=神様も登場しますが、ザ・グリード似の大袈裟なルックスのこの神様も、ヘルボーイによって案外簡単に倒されてしまいます。ブレイドを見た時と同じモヤモヤを感じてしまいました。これで後半が完璧だったら10点満点もありえた映画だけに残念です。キャラがよくできてるので、できれば続編を作って欲しいですね。
8点(2004-10-28 00:57:26)(笑:1票)
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