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コメント数 1966
性別 男性

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1.  ベン・ハー(1959)
今ならおそらくCGで描いてしまうであろう例の有名なレースのシーン、戦車の動きと迫力ある映像、これなんてCGでないからこそ出せる迫力が観る者に迫ってくる。またこの映画は人間ドラマとしてもきちんと描かれている。だからこそ多くの方に楽しんでもらえる映画になっていると言って過言でもない。監督のウィリアム・ワイラーという人は何を撮っても外れが無い。どの映画も今の映画よりも全てにおいて面白く見れる所がこの監督の凄さ、しかもそのジャンルにおいても多彩である。名監督と言う言葉はウィリアム・ワイラー監督の為にあると私は思う。キリスト教徒というテーマにおける難しさを差し引いても娯楽映画として十分に成立しているし、とにかく3時間以上の長さを飽きさせないろ所も素晴らしい。
[DVD(字幕)] 8点(2010-07-18 21:27:57)
2.  ベニイ・グッドマン物語
これは確かに「グレンミラー物語」の二番煎じみたいだし、主人公を演じている俳優もいまひとつな感じだし、他にも不満もあるけれど、音楽映画、伝記映画としての面白さ、素晴らしい音楽が見られるという意味では評価出来る。スウィングすること、音楽に乗せて身体を動かしたくなることの素晴らしさを感じることが出来た。教えて貰った。改めてジャズって良いなあ!て何だかそう思えてくる映画である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-20 22:03:32)
3.  ベリッシマ 《ネタバレ》 
何?ヴィスコンティ映画なのに人情喜劇だって?なるほどね。これは確かに人情喜劇である。イタリア的な如何にも人間的な感情を剥き出しにして、とにかくしゃべる。しゃべる。台詞の途切れることがほとんどない。アメリカ的な笑いを期待するとガッカリするかもしれないが、そこはイタリア映画、しかも、監督は人間ドラマを描かせたら上手いルキノ・ヴィスコンティである。人間の感情を上手く描いている。この映画の最後に近い所でのあの監督をはじめとする映画関係者達の前で娘のテストフィルムを流す場面で娘の泣き顔を見て、それを笑いもののようにして、楽しんでいる連中に対して母の「何がいけないの?」「どうして笑うの?」と激怒する姿は子を持つ親としての本当のあるべき姿であり、また、その後、今度はまるで手のひらを返すようにして、娘さんを是非、映画に出させてくださいと頼む監督に対して見せる母親の姿、契約書へのサインを断った母親の姿にこれまた母親らしい娘への思いやりが感じられる。こういう人間としての本来あるべき姿を映すことの出来るこのルキノ・ヴィスコンティという監督さんは素晴らしい監督である以上に一人の人間としても素晴らしいと思わずにはいられなくなる。ヴィスコンティて名前を聞くと、それだけで何だか難しそうな映画ばかりだとか、退屈そうな映画だとかそう思っている方に特にお薦めしたい。ヴィスコンティ映画の中ではある意味、特殊である映画かもしれないが、誰が見てもよく解るという意味では最も見やすい映画ではないだろうか!
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-23 10:53:37)
4.  弁天小僧 《ネタバレ》 
市川雷蔵の前に弁天なし、雷蔵なくして弁天なし!とにかく市川雷蔵の美しさとかっこ良さ、その両方が遺憾なく発揮されている。歌舞伎役者としての市川雷蔵もこれもまた良し!女方を演じても、違和感なく見せれる貴重な俳優の存在、それがこの市川雷蔵という俳優の持ち味でもあり、それでいて、勿論、男らしい活きの良さ、粋という意味でも見せてくれる。男が男に惚れる俳優の一人である。市川雷蔵演じる弁天小僧菊之助が青山京子のお半さんに対して襲おうとする場面なんてどこか同じ市川雷蔵主演による人気シリーズ、代表的シリーズの眠狂四郎みたいです。宮川一夫のカメラは相変わらず美しく、市川雷蔵が屋根を登るシーンや部屋を出入りする時の外からの風景や川の水の美しさなども印象に残る。とにかく全てにおいて美しい。ところで、最初、あの遠山の金さん、勝新だとは解らなかった。しばらくして、ようやく勝新であることが解ったけど、なんだろう?遠山の金さんと勝新ねえ!何だかイメージ的に違う気がする。あまりにも良い人過ぎて物足りない。勝新にはやはり「座頭市」の市や「悪名」の朝吉のようなアウトローな役こそ似合う気がする。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-05 16:46:31)(良:1票)
5.  ヘッドライト 《ネタバレ》 
フランス映画を代表する二人の俳優、ジャン・ギャバンとフランソワーズ・アルヌールの「フレンチカンカン」コンビによる大人の恋愛映画です。人間の刹那さ、やるせなさ、哀しみ、そして人としてどう生きるべきか?この映画ではそういった要素が描かれています。フランス映画を見るといつも思うのは哀愁漂う雰囲気作りが本当に上手い。ハリウッド映画にはない独自の静けさ、悲しさみたいなものが素晴らしい音楽と心に染み入る。親子ほど歳の離れた二人が愛し合うという話そのものは古く感じるし、また派手さがない分、退屈に感じる人もいるかもしれないけれど、人間の深い愛情を本当に二人の好演によって見せる辺りはいかにもフランス映画です。ジャン・ギャバンの背中から感じる男の哀愁、そして、フランソワーズ・アルヌールの女性としての哀しみ、ラスト、霧の立ち込める中、トラックに乗って去っていくジャン・ギャバンが何とも言えない男の悲しさを表しているようで、本当に切なくてやるせないそんな映画として、いつまでも心に残りそうです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-21 11:47:40)(良:1票)
6.  へそくり社長
へそくり社長ていうこのタイトル、なかなか面白く、またこのシリーズ、これが観たのは二本目だけど、それなりに楽しめたけど、思ったほどの面白さというものは感じられなかった。この作品では石とお園さんが、いや、そやなくて、森繁久彌と越路吹雪が何と夫婦という設定で、次郎長三国志ファンとしてはこれまた楽しみだったものの、何かいまひとつの感じしか残らないのが不満!けして、つまらない作品ではないけど、もう一つ、ハチャメチャな面白さが欲しかったなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2006-06-18 21:15:03)
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