3. 北京原人の逆襲
完全無欠の合成、完全無欠のミニチュア、完全無欠の金髪美女、完全無欠の極小皮ビキニ…これは凄い。象が行進してくるところなど確かに映像技術は稚拙もいいところですが、一瞬しか映らない巧みな編集で強引に突っ切られてしまいます。早い話〝ごまかし〟に長けているんですけど、初期映画を手掛けたメリエスが奇術師だったように映画はマジックショーと共通しているところがあって、〝騙す〟つまり〝ごまかし〟も一つの要素だと思います。そういう観点から見るとこれはなかなか良く出来ているのです…まぁ手品のタネはモロバレしているのですが、それはご愛嬌。しかも夜の方がごまかしが利くのにほとんど明るい昼間で勝負するという潔さに感心してしまいますし、観客が見たいものを熟知しており楽しませてくれます。ツッコミどころ満載ですが揚げ足取りはナンセンスで素直に楽しむのが一番の見方でしょう(ツッコミまくるのも楽しいけど)。なんせ金髪美女は何故かメイクバッチリで無駄毛処理万全で清潔、きわどい露出で動作が激しいですし、金髪美女を襲う毒蛇が何故か内ももを噛みますし、金髪美女が男に襲われるシーンは何故かリアル。バカみたいに金髪美女、金髪美女と連呼しましたが北京原人よりも犯罪的な恰好の金髪美女の方が鮮明に記憶に残ります。ビキニな金髪美女に破壊的な怪獣、香港映画特有のテンポの良さで興奮と笑いがあり、こういうのを楽しい映画と言うのでしょう。男子諸氏は必見?ですぞ。…ちなみに何故か名前が変わり?何故か勝手にセリフが加えられている?吹替えの方が面白いです。 [DVD(吹替)] 7点(2007-07-13 18:29:53)(良:1票) |