1. ベネシアフレニア
《ネタバレ》 日本よりも遥かにオーバーツーリズムのひどいベネチアで観光客が惨殺される作品。 と言ってもオーバーツーリズムを告発する意図はあまり感じられず、基本はホラー仕立てだ。 前半、お世辞にもお行儀の良くない観光客である主人公たちが、後半は秘密結社に襲われる被害者として描かれる。 監督を呼んで「どっちなんだい?!」と問いただしたい。 ただ、それなりに見入ったのは事実なんで標準点はあげます。 ジャーロ映画へのオマージュとも取れる中盤の首チョンパは良かった。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-07 22:19:08) |
2. 変な家
《ネタバレ》 妻から「見らんの?(見て感想聞かせてよ)」と言われたんで鑑賞。 こう言う時は全く予備知識もなく事前の期待度もゼロで見るんで気が楽だ。 が、これはちょっとひどすぎないか? 家の間取りの謎を主体としたミステリーかと思ったら全く違った。それは添え物程度。 家の間取りの謎もこれを「これは殺人を行う為の家だ」っていくらなんでも推理が飛躍しすぎ。 更に途中から清水崇の村シリーズみたいなホラーもどきになった。 俺は一体何を見たんだ?とポカンとして劇場を後にしました。 [映画館(邦画)] 4点(2024-04-10 16:11:31) |
3. ペナルティループ
《ネタバレ》 「ループ物にハズレなし」が持論だったが、これはハズレと言っていいですね。 「人数の町」の荒木伸二監督の新作だが、前作の方がまだ良かった。 殺人犯に何度でも死刑をと言う概念から考えたループだが、何度も殺せばそりゃ嫌になるでしょ。 本作の場合は途中から突然殺人犯と打ち解け、後半は馴れ合いのループに突入するが、唐突な展開で納得感がない。 何よりも主人公と恋人(なのか?これは)の関係がそこまで濃密でもなく、犯人に何度でも殺したいと恨みを抱くとも思えない。 犯人は単なる実行犯であり、裏の組織?が主犯だろうけど、そこに踏み込むこともない。 全体を通して納得感の得られない凡作でした。 4点でもいいけど、オリジナルの新作を作り続ける木下グループに敬意を表してとりあえず5点で。 [映画館(邦画)] 5点(2024-03-25 10:40:11) |
4. ペット・セメタリー(2019)
《ネタバレ》 本作も30年ぶりのリメイク作品。そんなに新作のアイデアがないのか?それとも過去作の出来に満足してないから作り直したのか? 個人的には本作は過去のオリジナルの方は「終盤でぶち壊し」だと思ってるんで、そこが改まるのなら見る価値はあると思っていた。結果は半分成功、半分失敗だと思う。成功したのはパスコーの出番を大幅にカットした事。あのおちゃらけ男は何しに出てきたか分からなかったが、本作ではもういなくても支障ないくらいの役所だった。それと復活した娘は復活させた父親を恨んでいたが何を恨んでいるのかはよく分からなかった。あっちの世界でぜーんぶ理解して帰ってくるのはどう言うことなのか?エイミーやジョンの過去まで全て知っている。悪魔憑きで戻って来るようなものなのか?知りたくない事まで知ったから恨んでいるのか?終盤の展開は今回もかなり疑問に思えた。前半の物悲しい雰囲気は前作の方が良く出来てたように思える。一長一短ありで30年も経って作り直す価値はなかったと言うのが結論です。 [映画館(字幕)] 5点(2020-01-19 15:06:37) |
5. ヘルボーイ(2019)
デルトロ版未見。予告編を見て「なんとなく面白そうだ」と思ったが、とんだ見込み違いだった。ギャグ要素は低め、ミラ・ジョボヴィッチも大半はバラバラになったままだった。ディープパープルの曲も予告編だけ。これはハズレを引いたな。 [映画館(字幕)] 4点(2019-11-02 20:00:17) |
6. ペット2
今回も暇つぶしで見たんだけど、これは暇つぶしとしてもちょっとつらいな。毒が抜けきって全く存在感のなくなったデューク。他のキャラも全く存在感がない。子供向けだからと言ってここまでひねりのないストーリーでいいのか?前座のミニオンズもクスリとも笑えない。これは選択を誤ったと思った。 [映画館(吹替)] 4点(2019-09-15 11:18:57) |
7. ヘレディタリー 継承
《ネタバレ》 非常に嫌で怖い映画。ホラー映画としてのレベルはかなり高い。中盤以降、母親が大暴走し「それを言っちゃ終わりでしょ」レベルの暴言を吐きまくる。言った後で口塞いでももう遅いよ。更にあのジオラマはありえないよねぇ…。ラストも気が重くなる。それでも、画や演出は良く久々に「見せない怖さ」を味わったのでホラーとしての満足感は高かった。あの母親の嫌な面も祖母からの「継承」だよねぇ。そして娘も。 [映画館(字幕)] 8点(2018-12-01 19:22:20)(良:1票) |
8. ペット
《ネタバレ》 暇つぶしに見ましたが、結果正解でした。暇つぶしにはぴったりだが、それ以上にはならない作品です。見てクスクスと笑い後には何も残らない。そう言う映画もあっていいです。ただ、例によって予告編以上に面白いシーンがないのと、「えっ、これで終わりィ?」と言う展開は、もうちょっと何か欲しかったなと言うところです。その中ではお嬢様っぽいギジェットの意外な大立ち回りは良かったと言えます。いずれにせよ損はしません。 [映画館(吹替)] 6点(2016-09-05 10:56:03)(良:1票) |
9. ペインレス
《ネタバレ》 スペイン内戦って本当に熾烈を極めたのねと言うのはよく分かる。が、痛みを持たない子供たちの気持ちは今ひとつ伝わらない。いくら痛みを知らないからといって、爪を剥ぎあったり、腕に火をつけたりするだろうか?自分が傷つくのは見て分かると思うが。血が出たり皮膚がただれるのを見ても何も感じないのだろうか?彼が拷問士になるのもわかるような気がするが、本当に恐ろしいのは痛みを知っていて他人の痛みを感じない人なのだ。映画自体は真面目だが、だからこそ感傷に流れたようなラストは納得がいかなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-02 22:11:16) |
10. ヘイトフル・エイト
《ネタバレ》 さすがタランティーノ。凄惨描写は相変わらず。しかしR18で承知の上で見たい人が見に来るのだから特に問題はない。良くも悪くもこれがタランティーノなのだ。割り切って見よう。今回は密室ミステリーと銘打っているが、真犯人は誰だ的な話ではない。真犯人は最初から分かっている。要するに生き残りを賭けた殺し合いだ。一応の主役であるウォーレンことサミュエル・L・ジャクソンも、とんでもない奴だが、基本的に彼の視点で映画は進行する。8人(正確には9人だが)も登場人物がいたら誰が誰やらになりそうだが、そうならないのは主役に視点を固定して彼の視点で描いているから。この辺はさすがタランティーノ。映画作りに関してはプロだ。そして彼の映画でカタルシスを感じることが出来るのは「悪い奴は報いを受ける」事を過激に実践しているから。今回も真犯人は最後に残酷に殺される。ウォーレンとて例外ではない。情け容赦なし。 ところで2点ほど腑に落ちない点がある。ボブが馬小屋でのウォーレンとの会話でトラップに引っかからなかったのは何故か?と、床に落ちてたジェリービーンズからウォーレンは何に気づいたのか?何か見落としたのかもしれない。もう一度見ようかな。人格疑われるんで人知れず。 [映画館(字幕)] 7点(2016-02-27 16:05:30) |
11. ベイマックス
《ネタバレ》 面白くないこともないけど、個人的にはそこまで感動もしなかったです。歌が最大の見どころと割り切ったアナ雪に比べても、おお、ここが見どころか!と思えるシーンに乏しいのが原因か。ストーリーに致命的な問題もいくつかあるので総合的には6点がいいところです。一番の問題はヒロの発明したマイクロボットが結局悪役に利用されただけで終わったところです。マイクロボットを奪う目的だけでわざわざ会場に火をつけたの?とか、他にも歌舞伎面をつけた黒幕の正体が分かると色々辻褄の合わないところが出てきます。と、色々不満はあるけど、それでも見て損しないレベルにまで仕上げるディズニーの手腕はさすがと言おうか。ヒロがタダシのベイマックス製作の苦労話を知ってベイマックスを武器に転用しようとした自分の行為を恥じるシーンは良かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2015-01-14 20:01:46) |