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プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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1.  伯林 大都会交響楽
明確なストーリーやメッセージ性はなく1927年当時のベルリンの様子を映した、本当にそれだけの内容です。1920年代にはこの映画のように実験映画とドキュメンタリーの中間に位置する作品の流行があったようです。一瞬だけ行進する軍隊のショットが唐突に挿入されており、後のナチスの台頭を考えると予言的で意味深なショットと言えなくもないでしょうが、当時の製作者の意図としては街を歩く人々の姿がまるで軍隊の行進のようだと示す程度のものでしょう。車窓や飛行機、ジェットコースターのような動く乗り物の中から撮られたショット、工場の機械や風が生み出す回転運動、リズミカルな編集と合わせて映像には流れるようなスピード感があり、昔のベルリンの姿を眺める歴史資料程度の価値しかありませんがその分には十分楽しめます。ただこういう映画はプロパガンダの要素もあるとはいえ、政治だけでなく美学的にも明確な思想があるソ連の方が一枚上手だなあとは感じます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-23 21:12:19)
2.  ベネデッタ
さすがにご高齢ともなると直球のエログロエンターテインメントはきつくなったので文芸風味の体裁を整えてみましたというところでしょうか。結局できあがったのはただのエログロ娯楽映画でキリスト教批判や同性愛の要素は具体的なメッセージというより単に下品な場面を見せるための口実としてしか機能しておらず、熱心なキリスト教徒でもなければこの程度の描写に心を揺さぶられるとも思えません。物語を語る上で不必要なほどの暴力やヌードに濡れ場、それも往年ほどの過激さはなく現代ではもはやありふれた大人しい描写でしかありません。中世は性的な抑圧や不当な暴力に溢れていたなんて今時誰でも知ってますしそこにテーマとしての目新しさもありません。歴史物として衣装や美術はちゃんとしていることが却って内容の平凡さを際立たせているとすら言えます。この程度の内容ならば80年代に作ることも可能だったでしょうし、その時代ならばより挑発的で意義深い作品になったでしょう。ここに見られるのは成熟というよりも老衰と言わざるを得ません。
[DVD(字幕)] 4点(2023-07-29 23:08:24)(良:1票)
3.  ベイビーわるきゅーれ
うーん台詞が聞き取りにくいのがちょっとなあ、実は黒澤明オマージュだったり?まあ全然関係ないんでしょうけど(笑)。ゆるい雰囲気のダラダラ展開するあるあるネタコメディ、一本の芯が通ってなくて散漫な感じです。社会風刺喜劇ぐらいにまで煮詰めることができていればもうちょっと広く評価されたかもしれません。税金やら嫌な上司や客のような社会の世知辛さは現時点でも描けてますしね。今は第二の北村龍平程度で終わらないことを祈るまでです。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-04-28 23:12:29)
041.60%
172.80%
2114.40%
32811.20%
43614.40%
56224.80%
64819.20%
72710.80%
8197.60%
952.00%
1031.20%

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