1. ボーン・コレクター
《ネタバレ》 ちりばめられた謎を、リンカーン・ライムの膨大な知識と驚異の記憶力と天才的な推理力が、いとも簡単に解きあかしてしまう。猟奇的な殺人方法や犯人からの謎めいたメッセージの設定も、蓋をあければ古い小説「ボーン・コレクター」の模倣で、犯人の背景を示唆するわけでもない。で、肝心の犯人は「お前、誰?」。連続殺人の理由は最後に自らベラベラと説明し、小説「ボーン・コレクター」を引用した必然性も無し。推理サスペンスの醍醐味ゼロ…。こんな犯人設定なら、看護士セルマが犯人でもイイじゃん。リンカーンが死を望んでる間は、発作の度に命を救い、アメリアの出現で生きる希望を見い出したところでコロシテヤル~、みたいな。医療機器のエンジニアよりコワイじゃん(笑)。デンゼル・ワシントンの熱演が空しい限りです。 [地上波(吹替)] 5点(2005-05-26 15:48:27) |