1. ぼくんち
原作は読んでいないので映画だけの感想ですが、やっぱり間が悪い。観月ありさの啖呵を切ったセリフの後、あの意味なく長い間はなんでしょうか?あれじゃ、はいみなさーん、あの観月ありさがこんなすごいセリフを口にしましたよーって押し付けられている感じがしました。全てのシーンがゆっくりとしていて、離れ島の生活観が出ていてそれはそれで好きだけど、あの啖呵のシーンはサク!っと観たかったです。100%犯罪としか思えない長男の稼ぎ方や、次男が木の上で女の子の名前をあまりにも連呼しすぎて引いてしまいました。でも、子供達の会話や島民との関係は好きです。エンディングの曲のような映画だったらもっと好みだったかも。 6点(2004-01-20 12:00:15) |
2. ボウリング・フォー・コロンバイン
銀行口座を開くと銃がもらえる、そんなシーンから始まった時点で私はこの映画を選んでよかったと思った。ムーア自身がNRAの会員であり子供の頃から銃が身近に在ったことをふまえて作品を作っているから分かり易い。アメリカの歴史と現状を十分勉強した上でも、この作品が訴えている事は本当に正しいと思う。確かに世の中を知る簡単な方法であるメディアが攻撃的な映像ばかり流していては人を助けたいと思わなくなる。NRA会長とムーアの会話でムーアの意見は伝わってきたけど、ヘストン会長から一つも伝わってきたものがない。NRAのパンフレットに書いてあるようなことしか発言していない。彼は原稿がなければ何も言えない人なのかも。よくこの作品がオスカーを取った。映画界にとって2002年度の受賞作品は「映画」を評価していて素晴らしいと思う。 10点(2003-11-07 04:49:36) |
3. 火垂るの墓(1988)
この映画は私にとって不思議な映画です。自分の機嫌が良く余裕のあるときに観ると、戦争によって翻弄され親戚にも見放された兄妹の映画にみえ、意地悪な気持ちの時に観ると兄の幼さ大人気なさによって妹を死なせてしまう映画にみえる。 9点(2003-10-17 00:05:22)(良:1票) |
4. ホタル(2001)
《ネタバレ》 結局、最後は今まで特攻隊を扱った他の映画と同じく彼らを「英雄」として「感動させよう」とした事にがっかりしました。孫娘と漁師の若者が高倉健たち大人に魅力を感じていたのは、彼ら特攻隊だったからではなく、彼らの人となりに惹かれたからですよね。なのに「特攻隊だった彼らだから」を強調しすぎていてつまらなかった。夫婦が何十年も引きずる男の存在が、ハーモニカと許婚に送る言葉だけでは薄っぺらすぎて理解できなかった。もう少し戦争によって芽生えた人と人との信頼感、尊敬などの話を丁寧に描いて欲しかった。戦争をしてはいけないというメッセージなら、韓国人の遺族が最後まで怒り、日本人を受け入れなかった事にも大事な意味があると思います。戦争映画を扱う以上、心意気だけではいけないと思う。 4点(2003-09-11 18:54:14) |
5. ボーン・アイデンティティー
全体的に薄っぺらかった。何か大事な部分が抜けているような。アクションとカーチェイスがかっこよかっただけに、残念。 4点(2003-03-14 09:07:48) |