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1.  ボブという名の猫2 幸せのギフト
なかなか観る気にならなかったんです。理由は本作撮影後、公開前に主役の茶トラ猫ボブが他界してたからなんです。 交通事故、それも轢き逃げだという。即死で発見時にはもう。。。という最期だったらしい。 私も猫飼いなので、どうして外に出てしまったのか、出してしまったのかと腹立たしくもあり(飼い主の不注意とも言えるから) 世界一有名な猫とまでいわれたボブ、自然に寿命がきて飼い主に看取られた穏やかな最期とならなかったのが残念でならないです。  人間が演じているほうは前作ほどの軽快さ躍動感はなく、いい話なんですけど何気に退屈。 監督は俳優としては真面目でコミカルな脇役という印象のチャールズ・マーティン・スミスなんですね、本作は真面目過ぎるかな? イギリス映画らしいウィットさがほしいなと。 とにかくモフモフふさふさで茶トラ猫らしい体格と愛嬌のボブの表情と威嚇の「シャー」が観られればそれでよし、です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-04 15:35:36)
2.  僕のワンダフル・ジャーニー 《ネタバレ》 
うん、もう余計なことは何にも思わない、考えない。 ひたすら健気なワンちゃんたちを見守る映画。ビーグル犬のモリーの最期は人間のエゴが原因だったわけで、 あそこだけは憤りを感じたけど。 動物には叶わないね、猫のボブの続編の公開も楽しみ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-19 20:18:33)
3.  ポップスター 《ネタバレ》 
解説に衝撃作とか問題作とか書いてあったけどそうは感じなかったです。 結局、銃乱射事件はショービズ界に進むきっかけになった程度の扱いのように感じたし、事件のトラウマを抱えて苦しんでるというよりも、過酷なショービズ界でスターになったがための不安定さにしか感じなかったです。 考えようによってはセレステは幸運だと思うんですよ、でもとにかくマネージャーとか、お付きの人がよくないね。 セレステはいわゆるお騒がせスターで、そういう人の裏側ってこういう感じなんですよってことを見せたかったのかしら、実際昔からいろいろ漏れてくるしなんとなく想像はつくけどね。 ラストのステージも派手な衣装にメイクのわりには曲は同じような感じで一本調子でよくなかったです。ダンスはスピード感があってキレキレってわけではないのに、他には無いみたいな感じで惹かれます、そういうとこがパヒュームみたいだなと。  ナタリー・ポートマンはイスラエル出身で祖父母はアウシュビッツで亡くなったという複雑な背景を持ってる人だけど、凄い学歴でかなりの才女。でも映画の役柄は不安定で精神的にちょっと?とか面倒臭い人って感じのが多くて見てるこっちもイライラと落ち着かないことが多いのです。意図的にそういうのを選んでるのでしょうか、クセのある役を演じて個性的とか魅力的に見せるとか? 40歳ということですし、そろそろ誰にでもおぼえがあるようなテーマでしっとりとした演技も見たいものです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-08-12 13:55:45)
4.  ボルベール/帰郷 《ネタバレ》 
ペネロペ・クルスは特に好きなわけでもないんですが、スペインやヨーロッパの映画に出ている彼女はハリウッド物とはまるで別人のようにエネルギッシュで、全身から生活臭も出ているし少々下品でもあるんですよね。当然ハリウッド映画より魅力的だし存在感は半端ないですね。年齢とともに確実に大迫力のスペイン女優の中心となった感じです。  母娘3代、重い過去やら罪を背負って生きている、生きていくわけですがこれ見よがしな悲壮感がないのが良いです。 強烈な色彩とユーモアで「女はかくも強し、男なんて全く叶わないよ」というものを語っていて、それはそれでわかるんですが、なんか罪の意識が無さすぎなのがちょっと気になる。特に10代の娘、パウラ。10代でそれってかなり先行きが不安だと現実的に考えてしまいました。もう少し苦悩があってもいいんじゃないか?ラテン系ではアリなんですかね。 でも何かに悩んでいる時、生き辛さを感じてる時などに観ると力が湧く女性はいると思います。 アルモドバル監督の作品は得意とは言えないんですがこの作品は面白く観られました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-16 14:50:07)
5.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
とにかくデル・トロの凄みは神々しいほどで圧巻。 でもそれを見るためって感じでストーリーはちょっとね。 あんだけ大仕掛けで人も大勢死んだ割には何がどうなったわけでもなく「え?」て感じで終わってしまいました。  こうしてみると前作のエミリー・ブラントの役割と存在がいかに貴重だったかわかるんですよ。 家族を殺されたアレハンドロと誘拐した娘を絡ませるっていうのも当然そうなるだろうってわかるし 成り行きが予想できちゃうことなのね、こんなよくある展開になるとはね。 子どもを絡ませるっていうのはお手軽過ぎです、前作のことを思うとしてほしくなかったなあ。 で、説教で終わるし、ちょっと残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-17 16:40:42)
6.  ボーダーライン(2015)
久しぶりにベニシオ・デル・トロを見ました、相変わらず怖い。 そこにいるだけで怖い俳優のひとりで、その存在感も相変わらず凄いです。  ビーサン履きのジョシュ・ブローリンにデル・トロだもの、ペンタゴンでもCIAでも元検察官でも胡散臭さは満載で、 普通に対麻薬カルテルの話じゃないことはわかるんですけど、私もケイトと同様 「真実はなんだ」「何が目的なんだ」これで引っ張られました。 現場での経験も豊富で優秀なケイトがまるで新人、駆け出し捜査官のように見えてしまうくらいの メキシコの現状というのがよく伝わりましたねぇ、緊張感が途切れることのない見ごたえある映画。 エミリー・ブラントは「ガール・オン・ザ・トレイン」でもそうでしたけど 化粧っけなし、髪ボサボサ、傷だらけで苦悩する戦う女がよく似合うという貴重な女優さんだと思います。  ところでデル・トロってプエルトリコ出身で、両親兄弟は弁護士だの医者だのという知的で裕福な家柄であり、 実母が亡くなって父が再婚したのが理由かどうかわからないんですが、 思春期の頃に荒れてアメリカの寄宿学校に入れられたとか、「アクターズスタジオ」で語っていたと思う。 新藤兼人監督を敬愛してて、自身で監督にインタビューもしてる。 ニコッとよく笑うし、その笑顔が非常に愛嬌があり、映画の役柄とはかなり落差を感じる人で それが魅力的で増々好きになりましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-04 15:22:53)(良:1票)
7.  僕のワンダフル・ライフ
はい、動物と子どもにはかないません。 結構重めのイロイロが描かれているのですが、ラッセ・ハルストレムの手にかかるとサラッと、どこにでもある話という感じで描かれるんです、私は好みです。 なにって動物の純粋さに感動するんですよね、警察犬としての務めを全うしての最期には泣かされたなあ。 犬の輪廻転生を安心して観ていられました、微笑ましい映画。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-12 23:13:50)
8.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
以前からいろんな洋画専門チャンネルでわりと途切れることなく放送していたように思うんですが、この邦題から抱くイメージだけで観る気が湧かなかったんです。「悲しい子どもの映画」ぽいのも避けてた理由かな。  北欧の雪景色が美しいです、そしてオスカーの肌の白さと唇の赤、ピカピカのブロンドの髪。 雪の中に映えるんですよねー。 両親が離婚しているオスカーは時々父に会いに行き、父と過ごす時は12歳の子どもらしい表情なんですが、男が訪ねてくることで雰囲気が変わる。ひょっとして父親はゲイなのか? そしてエリ、どこから流れて来たの?と思えてしまう。とても北欧の女の子って風貌ではない。 どちらかというとラテン系の男の子みたいなんです。そうなんですよ、最初からエリの顔つきが腑に落ちないというか違和感なんです。で、観終わってからネットで検索してみたら・・・あのボカシ。。。本来ならあのシーンで判明するとこだったんだ。 エリと二人で生きることにしたオスカーもホーカンのようになってしまうのかしら。 陽射しが暖かそうな明るい列車内のラスト、哀しい関係だなあと思いながら観終わりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-18 22:08:18)
9.  ボヘミアン・ラプソディ
中学からビートルズを皮切りに洋楽を聴いて過ごしてきた私、クィーンの映画だもの観ないわけにはいかないわ。 初めて聴いたアルバムが「オペラ座の夜」それでいきなり「ボヘミアン・ラプソディ」だもの、キョーレツでした。 クィーンでいちばん好きな曲は「マイ・ベスト・フレンド」ベースラインがすごく好き。  そして映画、駆け足だなという感じは否めない。サンシティのこともなかったし あれってかなり大きな問題だったはず、バンドエイドに参加してないのも関係あるように思うし。 でもまあ、こんなことは言い出したらキリがないんですけどね。 フレディ個人の苦悩に焦点を当てたってことですかね。  とにかくメンバーそっくり、特にブライアン・メイには似すぎててびっくりしました。 ロジャー役は本人よりラブリー、日本でウケそう。 肝心のフレディなんですが本人よりずいぶん小柄な感じがして、そこがイマイチだったかな  でもラストのライブエイドのシーンで不満は全て帳消しです、オープニングに繋がるっていうのもいいね。 よくぞここまでと感心する当時のステージの再現は圧巻。 感動で泣けました、家でひとりで観てたら号泣するとこだけど映画館なんで必死でこらえてた。 本人の映像じゃないのになんであんなに泣けたのかよくわからないんですが、観客のエキストラの中に 泣いてる初老のおじさんがいて余計に泣けてしまった。  音響も良くてクィーンに浸った2時間、大満足でした。もう一回観たいです。
[映画館(字幕)] 9点(2018-12-13 21:47:30)(良:1票)
10.  ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
ホームレス、更生中ジャンキーが主人公とくれば暗い悲惨系映画が多いけど、 一匹の猫が登場することでほのぼの、ハッピーな映画になってる。 そもそもイギリス映画は悲惨系でもどこかユーモラスでペーソスあふれる雰囲気の映画に仕上げるのが上手い。  さらにこれが実話ということでファンタジー映画を観た後の「おもしろかったけど、んなことあるわけない」という どこか冷めた気分はなく素直に感動できるとこがいい。 映画に出ている茶トラ猫ボブがタレント猫じゃなくご本人というのがまた感動。 このボブがほんとにおりこうな猫でして、おりこうっていうより映画を観る限り完全な野良じゃなく、 一時期人に飼われていた猫のように思う。少し離れた所から飼い主を見守っているような表情も愛らしい。 初めての場所で大勢の人に囲まれても怖がってパニくることもなく静かに座ってるボブ、何かを悟っているような 肝の据わった猫です。 茶トラ猫ボブがジェームズと出会うまでどんな道のりがあったのかそっちのほうが知りたい、よくぞ生き延びたと そっちに泣ける。動物モノに外れはないね。 猫の方から飼い主に選ばれたジェームズ、飼い主というより一人ぼっちで路上生活を送っていた猫のボブがやはり ひとりぼっちのジェームズを相棒に選んだというほうがいいかも。ボブは結構高齢猫ということで、1日でも長く ジェームズの相棒でいてあげてほしいと思ったのでした。 映画鑑賞後、ウチの2匹の猫を肩の上に乗せたけど嫌がってあっさり逃げていったのでした。私にはジェームズのような 奇跡と思えることが起こるようなことはありません。  追記・・・2020年6月15日ボブが亡くなったということです、自動車事故だったようです。 推定14歳ということで高齢ではあったけど、公開予定の2作目にもボブ本人として出演してるということです、 とても残念です、安らかに 2020/7/11
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-04 10:47:32)(良:2票)
11.  ボーダー(2008) 《ネタバレ》 
「あ~あ」「あちゃ~~」こんな嘆きしか出てきませんでした。 デ・ニーロとパチーノの初の本格的な共演といっていいのになんで刑事じゃなきゃいけなかったのか? そして上司はブライアン・デネヒー、実際にはとっくに定年過ぎてるはずの彼らにこういう現役刑事役はかなり無理がある、年取りすぎてます。痛さはあるけど渋さはナシ。 イーストウッドの、無理感ハラハラ感はあっても演出の巧さとか、そこはかとなく品があるのとは違うのよ。 人物設定がなんか安っぽいの。言えるとしたらデ・ニーロとパチーノのタイプ、役どころ、役割みたいなものがそれまでのイメージとか予想と逆っぽい感じなんですね。特に「ヒート」と比べるとそんな気がしてくるんです。早い話が「熱血」VS「クール」「正常」VS「異常」かな、普通パチーノが熱血のオーバーアクト、サイコな人物といったらデ・ニーロでしょ、それがココではちょっとちがうんです。つまりそれを楽しんでいたのでしょうか?御大二人は(笑) 名優二人がいるだけじゃやっぱりいい映画にはならないのね、うすっぺらい乱暴な映画です。まあね、どっちかがそうなんだろうっていうのは予想がついたけど、観てるうちにどうでもよくなっちゃたわね
[CS・衛星(字幕)] 3点(2012-07-16 10:59:40)
12.  ポルノグラフィックな関係
素敵な映画。そしてなんだか再確認させられた感じです。フランス映画はこういうタイプの恋愛モノがすごくいい。 女っていうのはやっぱり言葉で確認したがる生き物なんですよね、でもそれを言葉で上手く表現できる男ってそうはいないような。私が知らないだけなのかもしれないけど。 傍から見てると「なんでそこまで深読みするか?」なんて感じのお互いの誤解、何度も「送っていく」と言う彼、頑なに地下鉄でひとりで帰る彼女。これって結局自信の無さなのかもしれない。相手が特別な関係の異性であり、深い仲になればなるほど不安になったりとか。これってごく普通のことだと思う。 こういう感情の揺れや変化がすごく上手く表現できていて、二人の俳優のちょっとした表情からもそれがキチンと出ている。 インタビューのシーンでは、二人とも一皮剥けた、一段垢ぬけた雰囲気でそこがまたよろしいわね。 ナタリー・バイのきゅっと上がった口角がいいわ、すごくチャーミングです。フランスの女優はほんとにいくつになっても女っぷりがいい。 セルジ・ロペスという人は初めて知りました。すごいハンサムというわけでもなく素朴な感じなのにちゃんと色気があるのよ、かなり好きなタイプ。 フランス映画の男優を見てこんなふうに思うなんてどーゆーこと?と思ったら彼はスパニッシュでした。やっぱりフランス男じゃありませんでした。 二人とも「終わった」を何回も口にしてたけど、ほんとにそうかなあ。気持ちの上ではずっと続いているような印象でした。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-02 12:40:47)
13.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
これと「タワーリング・インフェルノ」は私にとってパニック映画の原点です。 初見は中学生、荻さんの「月曜ロードショー」です。 とにかく主人公なしでラストを迎える映画なんてこれが初めてでしたから、もうほんとに衝撃でした。 タワーリング~もこれも登場人物の悲喜こもごものエピソードがちゃんとあって、パニック映画だけどしっかり人間ドラマとしても観られるというのがポイント高いです。 そうですねーやっぱりいちばん印象強いのがアーネスト・ボーグナインですね、でも初見から30年以上たっているのに「あの人はこうだったなあ」と思い出せる。それほどそれぞれのキャラがしっかり描き込まれていたんだなあと。 当時はジーン・ハックマンのことはほとんど知らなかったけど、神父?牧師?どっち??とにかくなんからしくないっていうのは感じました(笑)  続編は救出されるところから始まったと記憶してます、いきなりコジャック刑事がでてきたのよ!!なんかつまらなくて途中で観るのやめたとかどうでもよくなったと記憶してます、はい。
[地上波(吹替)] 8点(2010-08-18 20:34:02)
14.  ホット・ロック
初見は確か中学生、今日再見しました。 面白い!レッドフォードかっこいい!!足が長いっ!!! そう、「アフガニスタン・バナナスタン」これね、この映画は。こういう奥の手を使ったのは後にも先にもこの作品だけかなあ、私の記憶では。物凄く印象に残ってます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-20 00:23:55)
15.  ボーン・アルティメイタム
前作の手ぶれ、カット割に辟易し、怒りすら感じたのですが、今作はいいですね、前ほどひどくなかったと思います。 これは面白いです、特に駅のシーンの緊張感と流れのよさね、いちばん盛り上がったなぁ。相変わらずカーアクションも見ごたえありました。 ジェイソン・ボーンシリーズのいいところは爆破シーンやバタバタと人が死ぬ撃ち合いがないのがいい、からだに叩き込まれた知識と技術、能力が武器っていうのがいいです、どことなく憂い、情感のあるインテリジェンスなアクション映画。確かマットがインタビューでこの役を選んだ理由に同じようなことを言っていたと思う。 そしていつもラストがなかなか粋なのね、1作目のオープニングを思い出させるラスト、わかっちゃいるけどやっぱり「ニヤっ」としてしまいました。エンディングの曲もかなり好きです。 そうそうマリーはジェイソンに髪を染めてもらってカットもしてもらったのに、ニッキーはどっちも自分でしてました、なんだかいちばん切なかったシーンです(^_^.) スコット・グレンの影が薄かったのがちょと残念です 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-09-28 00:59:24)(良:1票)
16.  ホリデイ
キャメロン・ディアスはいつまでこんなことやってんだ!!それに老け方が尋常じゃない、全然きれいじゃなかった。この中でキャメロンの演技とキャラが浮いていると感じたのは私だけでしょうか。ミスキャストだと思う。 反対にケイト・ウィンスレットのエピソードはよかったです。そしてイギリス編はイギリスという国、イギリス人ならではというものが欠落してたように感じました、せっかく可愛い娘たちがでてきたのに惜しいです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-15 18:29:46)
17.  僕の大事なコレクション
ロードムービーは楽しい。いまにもエンストしそうな車での移動、その車内での会話、描写や、最初はお互いにぎくしゃくしていたのがだんだん打ち解けていく、でもヘンにベタベタしてなくてドライな信頼関係とでもいうのかな、そんな感じになっていくのが好きです。友だちの極端に少なそうな変わり者のコレクタージョナサンを演じたイライジャ・ウッド、ハマってました。きっちりと7:3に分けた髪とブラックスーツ、とてもアメリカ人には見えないのよね。ところが尋ねていったウクライナのアレックスは見た目モロアメリカ人なのよ。このアレックスを演じたユージン・ハッツという人、トボけた顔立ちにひょろんとした体系で、インディーズ映画に必ず登場しそうなキャラでした。ベースはナチスによるユダヤ人迫害です。一枚の写真から自分のルーツを辿っていく物語がユーモラスに、でもラストはちょっと悲しいというお約束どおりの展開で描かれているのだけど、何がといわれれば「間」がいいです。そして一面のひまわり畑が出てくるのだけど、イタリア映画「ひまわり」の時はその一本一本が極寒の中で死んでいった兵士たちに思えた。ココではそれがナチスに虐殺されたユダヤ人に思えたのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2006-06-19 11:09:10)
18.  亡国のイージス
久しぶりに観た邦画。まず、映像が単調で深みがないです。そして「レッド・オクトーバーを追え」「ザ・ロック」「沈黙の戦艦」「クリムゾン・タイド」このあたりの映画を思い出しました。「ザ・ロック」がいちばん濃いかな?つまりハリウッドの軍事モノの寄せ集め、そんな感じなのよ。しかし今のニッポンとニッポン人にこんなクーデター起こす人はまずいないだろうし、その理由が身内絡みの私怨って感じなのがちょっとね。そうですねえ、人死に過ぎです。後半から5分おきくらいに次々死んでいくのはいかがなものでしょうかね。登場人物についてですが、如月クンやった俳優、若すぎだし、体格も成長過程って感じで男じゃないのよ、子どもなのよ、色気ないのよ。だから「クン」になっちゃう。真田さんはですねえ、もうカッコよすぎぃ。絵に描いたような正義の人じゃなくて、かなり庶民的、人情派というキャラが親しみを感じるのかな。キャリア組ではない仙石の経験から得た知恵と「それはいけないことだ」という単純明快さがいいです。ジャパン・アクション・クラブのアイドルぽいデビューのころには想像もつかなかった現在の真田さん、ほんとにいい役者になりましたね。それと岸辺一徳よ、この人GS時代タイガースでギター弾いてたんだよねぇ、個性派の脇役として貴重な俳優になりましたね。中井貴一の役どころなんですが、いなくてもよかったのでは?・・・平和ボケでいいじゃん、平和ボケのどこがいけないのよ。本当の戦争?私そんなもん知りたくありません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-13 17:43:37)
19.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
あーやっぱり監督変えちゃいかんでしょ。あらすじ、展開以前の問題です。前作のあの心地よい不安げな雰囲気がすっかりなくなってしまったじゃないか。とにかく映像がよくない、色彩がよくない、カメラワークは最低だ。アクションシーンなんてブレちゃっててせっかくの見せ場が台無しですぅ。誰だっ!ポール・グリーングラスぅ??知らんがな、なんかふざけた名前ですねぇ。それにしてもフランカ・ポテンテはいったいなんのために出てきたんだ?早すぎでしょう。スタッフが変わるとこうも作品の質も変わるのかという見本になってしまいましたね。どこがよかったかといえばラストね、シャープな終わり方でした。エンディングの曲が前作と同じなのがウレシイ、シブくていいわ。好みです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-30 12:11:36)
20.  ボーイ・ミーツ・ガール 《ネタバレ》 
モノクロの映像は確かに美しい、特にラストは幻想的。でもね孤独で痛すぎるのよ。彼女の浮気相手を襲ってセーヌ河に落としちゃったんじゃなかったっけ、アレックス。この行為がまた痛い。インターホン越しに別れ話をしている男、偶然そこを通りかかってインターホンの向こうにいるであろう女の子に憧れ?運命を感じるアレックス、だったかなあ。何年も前に観たきりなので、勘違いしてたらごめんなさい。突発的、偶発的とはいえ、ラストはかなり悲劇的。なんでそうなるの?とあっけにとられました。回避できたかもしれないじゃないの。とにかく最初から最後まで痛かったです。。。唐突に出てくる「ライムライト」が流れるシーンはなんだったんだろ。「おいで、おいで」って引き寄せてくれる人を求めていたの?とにかくカラックスのモロ「僕の好み」って感じの作品。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-22 23:36:46)
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