1. ボヘミアン・ラプソディ
予告編を観たときから、あまりにも本人そっくりなキャスティングに惹かれて観に行きました。そっくりさん登場!だけではない素晴らしいできあがりの映画だと思います。まず、Queenのファンではなかったけどリアルタイムで青春期を過ごした私としては、コンプレックスの塊だったフレディの苦悩がどう表現されているか興味がありました。厳格で真面目な家庭で育ったにもかかわらず、イギリスでインド人なのにパキスタン人と蔑まされ、出っ歯だと馬鹿にされ、ある時をきっかけにバイセクシャルである事に気がつき葛藤する。「僕はバイセクシャルだ」「いえ、あなたはゲイよ」と、心の底から愛している女性に、自分の愛情を拒否された事の孤独。壊れるよな、やっぱり。それでもメンバーとの確執を乗り越えて迎えたライブエイドでの熱唱。世間の辛い仕打ちを乗り越えて僕たちはチャンピオンになった!と歌い上げるフレディの姿に、スクリーンを観ている多くの観客が泣いていた。そうだよ、こんな気持ちで歌っている「伝説のチャンピオン」を、トランプの選挙の道具には使われたくないよね、などと思いながら、興奮してして家路につきました。 [映画館(字幕)] 9点(2018-11-12 11:01:08) |