1. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 ジャック・ブラックにダニー・グローヴァー、ミア・ファーローと来ては、劇場に見に行くっきゃないでしょう。毎日余裕のない日々を送っているおばさんには、ジャックのオバカ養分が必要だ! というわけで、夜9時20分からの回をムリヤリ見に行った。 "Be Kind Rewind" というしゃれたタイトルだったのに、わけわからん邦題が不入りの原因になってるのは、間違いないよね。わたしも、ジャックが出ていると知らずにこのタイトルだけ見たら、まず行こうと思わないだろう。 いまどき、DVD がまったく置いてない、VHS オンリーのうらぶれたレンタルショップ。前半は、ビデオの中身がぜんぶ消えてしまったため、自分たちで「リメイク」してしまう、というドタバタ。「仮装大賞」をさらにチープにしたようなしょうもない撮影風景は、かなりおかしかった。 しかし、なぜか後半は、下町人情喜劇になってしまう。それも、みんなが親しんでいる建物が取り壊され、店がなくなっちゃうので、それを回避するために、町の人々が一致団結してがんばっちゃう、というべたべたに手垢がついたストーリーである。 感動するか、というと、別にそれほどでもないが、音楽と映画への愛情が感じられるので、そんなに悪くはない。ほのぼのします。 シガニー・ウィーバーが実にもったいない役で出てくるのも、なんだか笑える。 [映画館(字幕)] 7点(2008-11-02 11:23:45) |
2. ぼくたちと駐在さんの700日戦争
「こう来るな」という予想がひとつも裏切られない、正統派の青春コメディでした。 この映画の舞台となっているのは1979年で、わたしもちょうど高校生だった。で、なつかしく見たかというと、細かいアラが目について、逆に入り込めず。 女の子みたいな後輩の衣装は、どう見ても70年代初頭のもの。いくら田舎だって、これはない。それに、ヤンチャな高校生が、喫茶店に入るだけで緊張するとか、ありえない。お医者さんの待合室は60年代かっていうくらいレトロだし。 これは、時代設定の問題じゃないけど、病院のロケ現場がどう見ても学校なのは笑えた。 出てくる男の子たちは、みんなかわいいし、のんびりと見るには悪くないかも。小学生は、ギャグの連発に笑いこけてました。 ここは笑う場所じゃないよなぁ、というところで、ちょこちょこ笑い声が起こっていたのは、たぶん地元の人でしょう。栃木県人には、別の意味で笑いどころが多かった。 しかし、2時間は長いよね。あと30分詰めればテンポよくなったでしょう。 [映画館(邦画)] 6点(2008-05-03 16:17:10) |
3. 星に想いを
1994年の映画で、メグ・ライアンが主演、さらにこのクサイ邦題、とくれば、見なくても内容はわかりそうなもんである。だが、ティム・ロビンス強化中なので、やっぱり見る。 舞台は1950年代前半で、映像もまた、そのころの映画をほうふつとさせる。ぺったりとなにもかも均等に照らし出す照明、花は咲き乱れ、芝生は緑、プラネタリウム真っ青の星空、まるで書割である。そしてヒロインはブロンドで、世間知らずでキュート。 ティム・ロビンスの立派なオデコについ目を奪われてしまうが、それ以上におもしろかったのが、アインシュタインに扮したウォルター・マッソー。往年の名脇役で、けっこう強面のイメージがあったのだが、この映画では、とぼけた味がとてもいい。実在の人物はアインシュタインだけでなく、アイゼンハワーのそっくりさんまで出てきて、「ソ連に対抗するために、宇宙船の開発を!」とくる。繁栄のただなかにある、能天気なアメリカの50年代は、また冷戦の時代でもあったことを、ちらりと見せるのが隠し味である。 しかし、メグ・ライアンはやっぱり優秀な数学者には見えないよな。頭脳と美貌は両立しない、なんて俗説に毒されてるのかしらん。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:33:44) |
4. ホワイト・バレンタイン
映画の内容は、チョン・ジヒョンかわいいね、で終わっちゃう程度のものだった。韓国の地方都市のなつかしいような風景の中で、淡々と話が進み、淡々と終わる。つまんないわけではないけど、盛り上がりもない。 パク・シニャンの酔っ払いシーンの演技があまりにもおおげさで笑えた。それじゃコントだって。オーバーアクションっていうのは、このへんのことなのかな。回想シーンでスーツ姿も披露しているのだが、ほんとに有能なサラリーマンに見えるよ。後のキジュだね。 チョン・ジヒョンが住んでいる建物は、1階が書店で2階が住居になっているのだが、ちょっと不思議な形で、とてもすてきだった。 チョン・ジヒョンに思いを寄せる近所の青年の役でヤン・ドングンが出ていて、最初はっきり顔が映らないうちから「あれ? ヤン・ドングン?」と気づいたのだから、この人もちょっと尋常じゃないオーラが出ている感じがする。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:21:41) |
5. ホリデイ
めっちゃ都合のいい話だが、まあそのへんは、「おとぎ話」と受け取っておこう。 ジャック・ブラックを見に行ったのだが、やっぱり出番が少なく、結果的にはジュード・ロウの二枚目ぶりと表情の豊かさを大画面で堪能するということになった。 キャメロン・ディアスにだけ、ときどき現れる妄想が、ちょっと中途半端かな。 デート映画としては、よくできてます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-22 17:51:45) |