1. ボンボン
《ネタバレ》 主役のファン・ビジェガス氏は名前と役の名が同じなんですね。彼以外にもほとんどの出演者が演技の経験がない一般人の中から起用された方たちだそうです。役者の演技力がどうこうよりも作品中にどことなく漂うほのぼの感がいいんじゃないでしょうか。BGMも素朴でいいと思います。ただ、期待していたがストーリーはもひとつ……残念ながら私好みではなかったです。見終わって「こんなもんか~」とすぐに録画を消してしまったが、鑑賞後しばらくして交尾シーンを目の当たりにして喜びの笑顔あふれるおじさんの場面とか振り返るとちょっぴりじわじわくるかも。もしかしたらあの笑顔の中に "人生って悪いことばかりじゃないよ"とか"あんまりガツガツしなくても、訪れるべきときに幸せがひょっこり訪れたりするかもよ?" みたいな、いろいろなメッセージがこめられていたのかもしれないですね。あの50過ぎの主人公のおじさんはこれからも地道に頑張ってほしいです。(映画の中で) アルゼンチンとかこういうマイナーな国の映画、もっともっと見たくなりました。舞台のパダゴニアの景色・画はよかったので+1点で。 [地上波(字幕)] 4点(2009-11-04 01:34:32) |
2. ポカホンタス
大人向けラブストーリー。いい〆方だったと思います。当時あのキャラデザには若干抵抗がありましたが、好きな映画のひとつです。主題歌もいい。 [試写会(字幕)] 7点(2009-05-30 03:18:32) |
3. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 この映画の中で、(実話ですが)一番頭がおかしいのはブランドンと彼を匿った知人女性を殺害したジョン。ブランドンには、殺害までされる理由など何1つなかった。アメリカもかなり保守的な地域とそれほどでもない地域とで分かれるようだけど、ブランドンの仲間や母親がひどく彼を嫌悪する場面を見ていて「実際のアメリカでもこんな感じなのかな~」と思いをめぐらせました。性同一性障害というものに無関係な人々は、普段、この疾患やそれにまつわる差別についてあまり考えることもないと思うので、そういう機会を与えるという点では有意義な映画なんじゃないでしょうか。 R.I.P. 醜い偏見により犠牲となったブランドンの魂よ、安らかに眠れ。 [地上波(吹替)] 6点(2007-11-30 05:54:58) |
4. ぼくらの七日間戦争(1988)
《ネタバレ》 今回のテレビ放送が初見だったんですが、ずいぶんハチャメチャな群像劇でした。特に後半部分。あんな、美術スタッフさんが完成までに何週間もかかるような大掛かりな仕掛けやワナを、劇中の中学生たちがわずか数日で作り上げ使用していくという現実離れした設定を見ていると「うーん。まだ、コマンドーのほうがマシ・・・」と感じてしまった私なのでした。(なぜか、最後まで見た後にコマンドーが頭にチラついてしまったのです) TM NETWORKのエンディングテーマにも時代を感じました。宮沢りえの演技もいまひとつでした。(好きな女優さんなんですが) 彼女が出ていても個人的にはこの点数ですね・・・↓ [地上波(邦画)] 4点(2007-10-26 03:16:26) |
5. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 あの映画で描かれているほど、原作者の野坂昭如氏は妹思いで温かいお兄さんではなかったらしいです。本だかテレビだかは忘れましたが何かのメディアで、「妹が死んだときは、正直ホッとした」という野坂氏の言葉を聞きました。今作に限らず、テレビ番組や書物でドイツのホロコーストや沖縄戦、原爆などあの大戦のさまざまな史実に触れた上で感じたことですが、それだけあの戦争は多くの人間を狂わせ、またこの幼い兄弟達も心が押しつぶされていったのだと捉えました。もちろん、妹の死にホッとしたなどという言葉は非情なものではあるけれども、少なくともあの戦争を体験していない世代の人々が彼のこの発言を責めることはできないと思います。客観的に見れば、清太達は遠縁の小母さんのお荷物となり、また清太の下の妹が兄のお荷物となってしまう悲哀。反戦映画というよりは、あの終戦直後の時代を生きる人間の物語だと思いました。節子役の白石綾乃ちゃん(当時5歳)の演技は素晴らしかったです。 [ビデオ(邦画)] 9点(2007-09-22 18:27:50)(良:2票) |