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1.  鉄道員(ぽっぽや)(1999) 《ネタバレ》 
◆乙松は鉄道員の父の「戦争に負けた日本を立ち直らせ、ひっぱるには鉄道が必要」という言葉を信じ、人生を鉄道に捧げた。仕事に邁進する余り、家族を顧みなかった。結婚17年目で授かった雪子をすぐに亡くした。隙間風の入る寒い官舎で寝かせて、風邪を引かせたからだ。孤児を引き取ろうとしたことが、妻静江が病弱のため断念。その妻も3年前に亡くなった。子死亡時も、妻死亡時も仕事をしていた。妻には「子供の亡骸を旗降って迎えた」、友人の妻からは「あまりにも静江さんが可哀そすぎる」となじられる。それでも乙松は「俺は鉄道員だから」と答えるしかない。◆乙松は退職の日を迎えたのに今後の設計を立てていない。親友が再就職先を世話するという言葉にも耳を傾けない。官舎も出てゆかなければならないというのに。そんな中廃線が早まったと聞かされる。◆そこへ少女が人形を持って現れる。古い人形で、昔乙松が雪子に買ってあげた人形に似ていた。続いて、少女の姉、その上の姉が現れる。三人の少女の正体は、雪子の幽霊だった。成長する姿を乙松に見せるために現れたのだ。「ゆっこは幸せだったよ。ありがとうお父さん」の言葉を残して去る。翌日乙松はホームで旗を握った姿で亡くなっていた。◆乙松は死を予期していた。鉄道員以外の人生は考えられない。だから退職後のことは考慮にない。最後の日、思い出が次々と蘇る中、最も心残りだった亡き娘の幻を見る。見たかった娘の成長してゆく姿を見、最も聞きたかった言葉を聞き、幸福に包まれて亡くなる。ホームで死んだのは、死ぬ瞬間まで鉄道員でありたかったから。「マッチ売りの少女」に似ている。雪国なので、雪女に接吻されると死ぬという伝説を踏まえている。二人の会話が心に沁みる。「廃線になったらどうなるの?」「原野に戻る。鉄道があったことも忘れられる」「寂しいね?」「ああ、でも後悔はしていない」「でも思い出が残るね」かつて家庭を犠牲にしても社会に尽くすことが美徳とされた時代があった。◆最後の科白がフルっている。「キハの笛は胸のそこまで染みるでしょう。聴いてて泣かさるもんね」「聞いて泣かされるうちは、ぽっぽやもまだまだ」感傷的な笛の音に心動かされるうちは一人前の鉄道員ではないのだ。厳しい世界です。◆テネシーワルツは江利チエミのデビュー曲。高倉健が元妻に捧げた映画でもある。青年期は若い別の役者で撮るべきだった。 
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-09 03:12:51)(笑:1票) (良:1票)
2.  ポネット 《ネタバレ》 
悲劇の少女ポネットの姿を延々に追う長回しショットの連続。音楽もほとんどなし。内容といえば、交通事故死した母のことを受け入れられずにいる苦悩する女の無垢な考えと行動を追っただけのもの。これといった展開なく、退屈でした。主題は、「4歳の少女が母の死をどうやって受け入れ、乗り越えていけるか」です。そのためには、少女がなんらかの行動を起こし、自己成長しなければなりません。映画では、神様に祈るほかは、墓の土を掘るという行動くらいで終わっています。それなのに母が現れて、「ママの思い出をつかまえて。お前が笑うことがママにとって楽しいことなの。大切に生きるのよ。楽しむことを学ぶのよ。死んだから一緒に帰れないわ」などと説教じみたことを言い聞かせます。ここでの声は、ポネットの内なる声のはずで、違和感があります。それまでのポネットの考えと隔たりがありすぎます。彼女はいつの間にそんなに成長したのでしょうか?成長の過程を描くべきだったのです。これでは尻切れトンボの感が否めません。母の説教は、これまで大人たちがさんざん言い聞かせてきたことの繰り返しです。花を育てるとか、ペットが死ぬとか、母のために何かを作るとか、いじめっこをやっつけるとか、思い出の山に登るとか、何か成長の糧になるものが欲しかったです。そういったものがあれば「がんばれポネット」と感情移入できたでしょう。映画ではポネットは泣いてばかりですね。これが感動できない一番の原因です。無駄に子供を泣かすな、といいたいです。蛇足ですが、子供どうしのキス、つばでの約束、薬塗りごっこ、魔法のキャンディーでの恋愛ごっこなど、興味深い異文化に触れることができました。それにしてもフランスの子供たちは、おませですね。
[DVD(字幕)] 5点(2010-02-23 09:47:10)
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