1. ボーン・コレクター
かつて飛行機で鑑賞。あ、デンゼルだ、と期待したのだが…。猟奇殺人はちょいグロでそこそこ見応えあるし、推理する主人公が寝たきりという設定も悪くはないが、肝心の謎解きが。さんざん皆さん言ってるが、ホント、犯人がわからなかったらいいというもんではないだろう。まあ、デンゼルはやはりいい役者だとは思いました。 [試写会(字幕なし「原語」)] 4点(2009-05-26 13:08:28) |
2. ホステル2
《ネタバレ》 あ~結局観てしまった~。悪くはないんだけど、いかにも続編って感じ。思えば前作は結構よく出来てたよなあ、点も少し上げとこうかな。なんかこのベスって主人公、最初から疑心暗鬼でコトが起こる前から友達のことも心配しちゃってるんで、落差の面白さがないんだよね。能天気にイタリアン・ボーイ(←食われ役だったりする)といちゃついてた、ホイットニーの方を主役にした方が良かったのでは?でも、それだと前作と同じになっちゃうか。拷問する側の視点を入れたことは評価の別れるとこみたいだけど、私は「不気味さが減ってぬるくなった」に一票。これが主人公が拷問側に転ずるオチにも繋がるわけだけど、それにしてもオチは前作をちょいひねりました、って位の感じなんだよなあ。局所えぐり切りは力入ってたけど。まあ種明かし的な部分は、説明的になりすぎず、割と面白かった。死に損なってる生贄をディスカウントして、今いる他のお客に即席で再販売、なんてセコさはほとんどブラック・コメディで笑えたし、チェックイン→フロントの男性がパスポートをスキャン→世界の会員に配信してネット・オークション→次々に入札する会員…のテンポいい展開なんかは、前作を観てる前提でテンションが上がる。どんな変態金持ちに落札されちゃうんだろ…とドキドキした。だから、あの血のシャワーで恍惚となる変態女性が、ローナを落札するシーンも入れる位の丁寧さは欲しかったな。にしても、せっかくあんなに頑張って逃げたパクストン、いきなり殺すなよお…(涙 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-04-16 13:04:45) |
3. ホット・ショット
トップ・ガンより平均点が低いことが腑に落ちないんですが(笑)。まあ元々コメディは笑いのツボによるから笑えない人は全然笑えないだろうし、特にパロディは元ネタ知ってないと苦しいこともあるし、仕方ないんでしょうかね。私はこのくだらなさ、好きですね~。元ネタがもっと沢山わかったら、もっと点が高くなるかも。細部に笑いを仕込んでいて芸が細かいのもいいし、チャーリーの真面目腐った顔が最高!元ネタのトムより断然かっこいいですw。特にトップ・ガンとナイン・ハーフ(やっぱ氷より目玉焼きよね~)の最大の功績は本作を生んだことにあると私は思ってます。パロらせてくれてありがとう! [地上波(吹替)] 7点(2009-04-04 13:17:50) |
4. 僕らはみんな生きている
コミック版をリアルタイムで読んでいて(スピリッツ読者でした。同誌では盛んに映画の宣伝もしてましたが)、後から本作をTV放映で鑑賞したのですが、かなりがっかりしました。コミックは作画の山本直樹氏の脚色が多分に入っていたようですが、そちらの方が、要らんエロはあるものの、アジアの赴任地で現地女性をおもちゃにする日本人駐在員の描写やら、ODAの皮肉ももっと強く出てたと思います。結末もこの映画版は危機から脱出して「でも僕たち日本人だもんね~」ってな感じのライト過ぎる終わり方。コミックでは助けたはずの中井戸が、“反乱軍が政府になってそちらに取り入れば会社の一発逆転が狙える”と再度狂気じみた社畜ぶりでゲリラの陣地に戻っていき、果たして反乱軍は勝利し、数年後の高橋と中井戸の皮肉な後日談が描かれます。その後日談の中では、勝利したものの現状は何も変わってない、セーナの煩悶もさらりと描かれており、重くなりすぎない程度にちょっと考えさせられる結末でした。山本氏が原作者というわけではないので、同じというわけにはいかないでしょうが、もう少し結末にも、シニカルさを出して欲しかったですね。これでは、調子の良すぎる日本人に、少し嫌悪感さえ感じます。 [地上波(邦画)] 4点(2009-03-25 13:09:04) |
5. ホステル
《ネタバレ》 ヨーロッパを旅する頭の軽い3人の男(アメリカのバックパッカーの兄ちゃん2人+家族もちのアイスランド人)が、アムステルダムでのナンパと飾り窓に飽き足らず、薬でちょっとイカれたロシア人の兄ちゃんに唆され、わざわざスロバキアまでエロの旅へ。しかし快楽が満喫できるというそのお勧めのホステルは、実は残酷クラブの生贄の調達場所だった!夢心地もつかの間、客が1人また1人と消え、そして惨劇が幕を開ける…というお話。発想的には都市伝説の「客の消えるブティック」「だるま女」とかに通じるものがある。ま、ホラー慣れしてりゃ怖くはないし、意外と痛くもないのだが(ソウとかで免疫出来ちゃってるもん)、そこそこまとまってるかな。拘束を解いてからの逃走劇がそれなりに緊張感あるし、溺死の話が、同じく生贄となっていたねえちゃんを助けに戻る伏線になっていたのは上手い。追っ手をまくとこ(逃走中にちびっ子ギャング団に再会、これを利用)や、復讐に転じるとこ(上手い具合に自分を陥れた連中に遭遇)はかなりご都合主義だが、勢いで一気にラストまでもっていき、まあまあの出来になっている。しかしなあ、三池崇史出す余裕があるなら、やられ役の日本人のねえちゃんくらい本物の日本人を使えなかったのか?カナちゃんが「ヤメテクダサ~イ」と悲鳴をあげてるとこなんか、拷問してる側が日本人なのかと思ったぞ(拷問者を見て必死に知っている片言の日本語で命乞いしてるんだろう、と)。あと、彼女の古臭いお岩メークも(突っ込)みどころ。続編あるのか、どうしようかなあ・・・。 <2009.4.16追記>結局続編観ちゃった。そっちも悪くなかったけど、こっちのが良かったし結構よく出来てたことに気付いたんで1点追加。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-03-17 13:22:17) |
6. ぼくらの七日間戦争(1988)
やっぱ宮沢りえだよなあ、作品はまったくのクソ映画だが、宮沢りえはいいんだよね。まさに“可能性を秘めている”とか、“きらっと光るものがある”って言葉がぴったりで。北の国からなんか観ても、彼女は存在感あると思うし(昔からの同ドラマのファンには評判悪いようだが)、本当はいい女優になれたタレントだと思う。もっと早くからマトモな作品に出て、スキルを磨いていればなあ。10代-20代前半に、あんなとにかく話題とゴシップで週刊誌に露出する、みたいな売り方をしてきたのはもったいない限りだ。・・・あ、すみません、ここは映画評のサイトでしたね。映画について。本当、こういう子供に迎合したような映画はやめて欲しい(と十代だった当時さえ思った)。これが「管理教育批判」なんて、ヘソが茶を沸かすぜ。宮沢りえに2点、TM Networkに1点ってことで。 [地上波(邦画)] 3点(2009-03-04 13:11:37) |
7. ポルターガイスト(1982)
TVから娘の声が聞こえてくるところなんかいいし、娘を異世界から連れ戻すシーンも面白いし、もっとなんとかなりそうなのに。除霊師?のちっこいおばちゃんとかも、どっか微妙。“この家は清められました”ってさあ・・・あっそうって感じ(笑)。一番酷いのが墓と骸骨がぼこぼこ出てくるラスト。首尾一貫しなさすぎ。なんか惜しい映画だ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2009-01-27 13:09:00) |
8. 火垂るの墓(1988)
批判する人は大抵清太の行動に対してなんだけど、私は解るなあ。愚かとは思うけど、ああするのが彼なりの自尊心だったんだろうし、14歳はやはり子供だもの。清太に決して特別なところはなく、ごく普通の少年。いや軍人の家に育っただけに、無駄な誇りもあるような。もっと賢ければ確かに節子を(そして自分も)死なすことはなかっただろう、でもあの境遇に置かれて、ちょっとばかり誇り高く育っちゃった14歳にそういう「正しい」判断が出来るものだろうか。例えばオバサンをもっと虐待でもしていたように描いて観客を強引に説得しちゃうようなことはせず、清太の愚かさも描くことで、現実味が増したと思う。彼の愚かさが戦争のせいだとは言わない、でも戦争がなかったら、命を落とさなければ、こういう「無駄に自尊心がやや強」かったり「それ故愚かなところがある」少年でも、良い意味での妥協も学習しながらやがては成人し、普通の大人になっていたと思えるのだ。 あとはやはり、なんといっても節子。幼い少女の無垢さ、それが衰弱していく様子、これを緻密に描くだけで充分反戦映画になり得るわけだけど、幼いなりに母の死を理解していて、これを語りながら蛍を埋葬する場面など、涙を禁じえなかった。声優を子供にやらせたそうだが、本当に声だけで泣けてくる。あの関西弁は反則級だ。○クマのドロップ缶がトラウマになってしまった・・・まじで・・・。 この作品は、どんなに注文をつけたところで、観る者に反戦のメッセージを確実に伝える。内容は満点だが、少年の魂に語らせる演出があまりいいと思わなかったので-1 [地上波(邦画)] 9点(2009-01-21 13:33:09)(良:5票) |
9. ポカホンタス
子供のおかげでディズニー・アニメを沢山観ているが、クラシック以外の2次元アニメはいいのが少ない。開拓時代のアメリカン・インディアンの女性を主人公にして注目された本作だが、これはまず第一に、ミュージカル演出が耐えられない。ディズニーは多くがミュージカル仕立てだが、他はもう少し自然に思う。セリフからいきなり歌いだすなどほとんど舞台ミュージカルの乗りで、アニメでこれをされちゃあ、不自然さが気になってストーリーに入っていけない。動物キャラもディズニーには必ず出てくるが、このハチドリ・アライグマ・ブルドッグのウザさったら他の比でない。で、肝心のストーリーはというと・・・これもなんか練れてないというか共感しにくいというか・・・ラブストーリーも民族の誇りもちぐはぐな感じでピンとこなかった。題材とハッピーエンドにしなかった点は、ディズニーなりの挑戦を感じないでもないが。最後まで観るのに疲れた作品。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2009-01-16 13:48:17) |
10. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 黒木瞳の演技は秀逸。書いている人もいるが、彼女の妄想オチだったとしても納得させられるような(まあ、それだったら怒るが)神経質さをよく表している。子役はどうもなあ、最後の大量の水を浴びせられるところ以外は印象が薄い。映画はホラー映画として怖いところもあるが、恐怖の描き方も親子愛ものとしてもちょっと中途半端だ。クライマックスの恐怖演出も、ドアから娘が出てきて、え?じゃあこの子は・・・と振り返るシーンまではすごく上手いのに、姿を現したの霊のメイクで思いっきりコケ、加えてその時になぜ母親が少女の霊を受け入れたか?という物語の核心とも言える部分が解り辛い。娘が成長して母の霊と会う後日談も蛇足。ハリウッド・リメイクされたJホラーでリメイクの方が評価の高い珍しい映画だが、ここで消化不良に終わった点を上手くリメイクがクリアしているからだろう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-01-06 13:47:44) |
11. ポリス・ストーリー/香港国際警察
解りやすいストーリー、体を張ったアクション、この頃のジャッキー映画はやはり面白い!ジャッキーの映画に関して言えば、少林寺映画はもう一つ乗りきれない(好きなのもあるが)、ハリウッド映画はどうもあざとくて(楽しめないことはないんだけど)・・・という私にとってはこれとプロジェクトAがやはり最高峰。裁判でのテープ再生などコメディも笑える。傘一本で暴走バスに取り付くシーン、クライマックスのデパートのシーン、勢いある生アクションは見所満載。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-15 13:43:12) |