1. HOME 愛しの座敷わらし
家族の再生という定番のテーマに、小道具代わりの「座敷わらし」でややファンタジー色を出し、ほっこりとした仕上げに。 新鮮さはないがアクもなく、ストーリーの展開はかなりゆったりめ。それでも田舎のロケーションが素晴らしいので、途中で飽きるということはなかった。 主演の水谷豊は、テレビ俳優のイメージそのまま。彼のキャラを意識した脚本作りがうかがえ、安心して鑑賞できるも、たまにはぶっ飛んだ役柄で観てみたいという気も……。 [地上波(邦画)] 4点(2013-12-20 09:57:46) |
2. ホテル・ルワンダ
人種差別と争いごとの醜さ愚かさとともに、人間の本来あるべき姿を問うドラマ。 どこらあたりに脚色が施されているのかはよくわからないけど、実話ものはやはり安定感がある。複雑なストーリーではないので、物語にも入っていきやすい。 主役男優さんのヒューマニズム溢れた顔つきが、一番印象的な作品だった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-15 03:59:33) |
3. ボディ・ハント
単純にホラーかと思ったら、サスペンスに近いスリラー映画だった。 登場人物が少なく、設定もわかりやすいので、物語にはすぐに入っていけます。 前半はなかなか面白かったけど、後半からは予定調和をこなしているような展開で意外性はなし。ラストもどこかで観たようなオチで、総体的にこぢんまりとした作り。 それでも若い女の子が主役ということで、B級ホラー映画並には楽しめる作品かと。 [DVD(字幕)] 3点(2013-03-05 04:16:42) |
4. ボーイズ・ライフ
実話らしいが、少年の在りし日のエピソードをただ思い出して描いているといった内容で、 メッセージはちょっとこじつけといった感も。主人公の繊細さをディカプリオが好演、 デニーロは相変わらず安定感のある演技で物語に緊張感を、エレンの異様に色っぽい母親役と、 キャスティングだけはよかった。主人公のカマっぽい友人のキャラがやけに立っていたので、 どうせならこちらを核にしたストーリーにすればよかったのに・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-06-11 11:49:02) |
5. 北北西に進路を取れ
ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンス。 アクションシーンが随所に織り込まれており、娯楽性の高い作品に仕上がっている。 悪者さんたちの目的や行動が不明瞭だったり、謎の一つも早い段階にわかってしまうのだが、 スリリングな展開には普通に満足。ちょっと上映時間が長いかなという感はあるが、 万人向けの娯楽作に仕上がってます。サスペンス・アクションものとしては、これが元祖かも? ということを考慮して+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-11 13:10:20) |
6. 炎のランナー
二人のランナーを視点に置いたところが面白い。そのぶん話が分散され、 人物背景の描写はちょっと薄かったかな。ドラマとしては特別妙味はなく、 いかにも実話の映画化といった内容で、淡々としたストーリーの流れが印象的。 80年代前半と古い映画ではあるけれど、映像演出、音楽はよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-06 02:58:39) |
7. 菩提樹
トラップ・ファミリー合唱団物語の前半部を描いた作品。 映像や音楽は「サウンド・オブ・ミュージック」の比ではなく、時間も短いので、 少々駆け足感は否めないけど、「サウンド・オブ・ミュージック」では中途半端だった、 ラスト以降の場面もちゃんと描かれていて、ベタながらも心地いい感動を与えてくれます。 マリア役の女優さんもいい。名作という表現がぴったりの、とても良質な映画。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-18 08:11:08) |
8. ポネット
主役の女の子が天使のようにかわいい映画。母親を突然失くした四歳の娘の心の内を、 少女の視点からこれでもかと描いた作品ということで、 その淡々とした流れには重苦しささえ感じるけど、健気な心には胸を打たれる。 ラストは様々な捉え方ができて、よかったんじゃないかと。 少女は最初から最後まで出ずっぱりだが、監督さんはどうやって演技指導をしたのか? 男性にはちとツラい映画で、やはり女性向けかな。全編子供ばかり出てくる作品だが、 完全に大人向けなのでご注意を。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-25 01:24:23) |
9. 暴力脱獄
脱獄ものではあるけど、ポール・ニューマンの魅力も存分に楽しめる映画。 底抜けのワルというわけではなく、不条理な刑務官に対してもろ反体制ということでもなく、 一匹狼の異端児で、納得できるものなら従うけど、自分の信念は決して曲げない主人公の役は、 ポールのキャラにぴったり。変に小ずるいところなんかもあったりして、とても人間臭い。 ちょっと斜に構えて、ニヤッと笑う姿がサマになっていてカッコよかった。 囚人仲間との友情をさりげなく絡めたストーリーも悪くはないけど、 やっぱりポールのキャラが一番見所の映画だった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-10 10:42:34) |
10. ポルターガイスト(1982)
ストーリーは面白い。単なるホラー映画というわけではなく、 家族愛というテーマを核にしているので、なかなか見応えがあります。 CGがちょっとチャチだったり、子供だまし的なシーンがあるのだが、家族で鑑賞するのならば、 これくらいがちょうどいいのかも。ファミリー向けの娯楽映画。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-12-02 07:29:14) |
11. ポルノ時代劇 忘八武士道
原作はちゃんとした劇画だったと思うが、ポルノの冠をつけたところが面白い。 でもそんなエロいシーンはないです。石井監督独特の世界観はしっかり漂っていたし、 丹波哲郎演じる主人公のキャラも立っていたように思う。 くだらないと言ってしまえば、くだらないんだけど・・・。 [ビデオ(邦画)] 3点(2011-11-18 19:13:35) |
12. 冒険者たち(1967)
三人の男女との間に芽生えた友情と愛を軸に、彼らの夢を追う姿を描いた青春ドラマ。 主役たちの関係は、現実にはありそうで中々ないシチュエーション。 思わずストーリー展開に期待を抱いてしまうのだが、前半の演出は今ひとつ。 後半に入ってからは音楽を含め、フランス映画らしいアンニュイで物悲しい雰囲気が漂い、 それが主人公たちの微妙な心の変化と悲劇的な展開にマッチしていた。 個人的にはラストの中途半端なアクションは微妙、かつちょっとクドかった。 それでも"友情"というテーマは最後までしっかりと表現されており、 心に残るドラマには仕上がっていた。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-06 06:22:57) |
13. ボーン・イエスタデイ(1950)
アカデミー賞に随分とノミネートされた作品らしいが、う~ん。 設定自体は悪くはないんだろうけど、それが笑いに今一つ繋がっているとは思えないし、 ラブストーリーとして観ても、取り立ててグッとくるようなシーンは見出せなかった。 アカデミー主演女優賞のヒロイン、そんなに良かったかなぁ。 全然笑えないということはないけど、個人的には普通に楽しめる程度のラブコメでした。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-27 07:43:48) |
14. ボンデージ・エンジェル
人間のパワーを限界にまで引き出す特効薬。 その秘密を知るのは亡き博士の一人息子だけということで、 悪の結社が彼を襲うといったストーリーなんだけど、もうほとんど仮面ライダーのノリ。 戦闘員はボンデージを着た女戦士たちで、アクションがとてもヌルい。 息子のママ母でもあるセクシーな母ちゃんもボンデージを着出して、 終盤は完全にコワれちゃいました。くだらなくても面白ければいいんだけど、 エッチなシーンもほとんどなく、これじゃ目の保養にもならない。呆れを通り越して、 寂しささえ感じる始末。鑑賞した記憶を抹殺したくなるような映画だった。 [ビデオ(字幕)] 1点(2011-09-24 03:36:32) |
15. 慕情(1955)
香港を舞台にしたロマンス作品。 男のほうは既婚者で、一応不倫となるのだが、妻とは不仲という設定。 オーソドックスな悲恋もので、ストーリー自体に取り立てて妙味はない。 見所と言えば、全編に流れる美しい音楽と、二人の思い出の場所が映るときのシーンくらいかな。 主役の二人は好きな役者さんなんだけど、本作でのキャラは可もなく不可もなく。 香港という舞台設定がピンとこなかったのか、今ひとつ盛り上がりに欠けた印象の作品だった。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-12 05:46:13) |
16. ポケット一杯の幸福
ニューヨークを舞台に、酒場のドン、ダンサー、林檎売りのおばあさんと、 3人の人間模様を中心に描いたハートフルドラマ。かなりセリフの多い映画で、 前半の流れはかなりもっさりしてるんだけど、後半はテンポよく楽しめた。 ダンサー役の女優さんがすごくきれい。ドンの手下役であるピーター・フォークの 突っ込みキャラも面白く、終盤の展開はわかっていてもグッときた。 出演者たちみんなが情に厚くて、温かい気持ちにさせてくれる映画。 時間はもう少し短い方がいいかな。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-11 20:57:41) |
17. ボビー・フィッシャーを探して
サクセスストーリーものかと思ったら全然違って、 父子の関係を軸に描きつつ、家族の在り方をテーマにしたドラマだった。 タイトルに使われているボビー・フィッシャー(チェスの名人だったらしい)は、 あくまで小道具代わり。ストーリーの内容そのものにはあまり関係ないです。チェスは面白いし、 子供の上達が早いのもわかるけど、序盤はもう少し丁寧に描いてほしかったかな。 少年の心の成長もさらりと描けていて、普通に良作だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-07 09:13:36) |
18. 望郷(1937)
暗黒街カスバのボスに君臨する一人の男の生き様と、 彼の生まれ故郷に思いを馳せる心の苦悩を描いた作品。 タイトルの「望郷」って凄くいい言葉なんだけど、郷愁を感じるには、 ジャン・ギャバンは妙に小ぎれいで青二才に見える。彼の大きな魅力である渋みは感じなかった。 終盤は男の情感がたっぷり伝わってくるのだが、ラストは少しセンチメンタルに走り過ぎかな? 総体的には、当時としては出来のいいほうの作品だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-07 01:40:03) |
19. ボディ・ダブル
ヒッチコックを敬愛するデパルマの本作品は、「裏窓」をベースにした作りで、 シナリオ、キャラ設定、演出と、どれもなかなか粗っぽく、突っ込み所も満載の仕上がり。 犯人は誰もが途中で予測できちゃうだろうし、ラストもう~んという感じなんだけど、 なんか昔の低俗なエロ劇画を読んでいるようで、こういう雰囲気は嫌いじゃない。 デパルマ作品に慣れている人なら、そこそこ楽しめる・・・・・・はず。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-04 13:57:44) |
20. 僕の彼女を紹介します
「猟奇的な彼女」の監督と主演女優がコンビを組んだ、新たなラブストーリー。 主役の二人は爽やかで、前作の無駄な演出も減ったものの、代わりにギャグ色も激減、 今度は無茶なストーリー展開がやたら目立ってしまった。 ヒロインがこれほど涙を見せる映画は初めてだが、そんな演技をさせるより、 見ている者を感動させるストーリーを考えるほうが先だと思う。 後半はもろ大ヒット映画のパクリで興ざめ。ラストでタイトルの意味がようやく理解できたが、 本作のストーリーには何の関係もないし、「猟奇的な彼女」を見ていない人は首を傾げるだけ。 内輪的な自己満足の演出などまったく無意味だし、センスのなさを感じさせるだけ損。 過去の評価の高い作品の内容をパクるのではなく、どうして評価が高かったのか、 制作者側はそのノウハウを盗むべきだと思う。 [DVD(字幕)] 2点(2011-08-23 15:25:04) |