1. 火垂るの墓(1988)
この映画は何回みても泣けてしまう。初めて観たのは、小学校の低学年あたり。今、大人になってみても不覚にも涙がでてしまう。戦争中だったら、この兄妹のような境遇になってしまうのは、珍しいことでもないとは思う。でも、妹の節子が真っ直ぐに育ったお嬢さんなんだって思うと・・、そういうのに弱いので、この戦争さえなければ、この家族も軍人のお父さんと優しいお母さん、お兄ちゃんがいて、そして甘えん坊の節子は、いつまでも裕福で恵まれた人生を歩いていたのかなと思うとやるせない。でも、そういう幸せな環境にいたからこそ、他人の家で厄介を受けたり、他の者より(おばさんの子供達)低い扱いを受けることに耐えられなくなり、自分たちで生活する方を選んじゃったのかなと感じた。結果的にそれは節子を衰弱させる要因となってしまったのは皮肉ことだけど・・。 9点(2002-02-18 01:50:42) |