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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  マチェーテ
登場する姐御たちが一人残らずセクシーで魅力的ですし、マチェーテがボディガードたちを庭掃除の道具で撃退するシーンは笑ってしまうのですが…、どうしてもダニー・トレホが主役はないだろと思ってしまいます。あのイカツイ顔のシワはなかなかのもんですが、動きが鈍重で、例えばストリートファイトで物を食いながら身をかわすだけで勝利するシーンのつまらなさは如何なものかと。 悪党たちもお腹いっぱい出てくる割りに誰もがパッとせず、セガールは冗談にしか見えないですし、常に落ち着き払ったドン・ジョンソンが一番強そうに見えますが登場シーンが少ないです。 しかし何と言ってもロドリゲス監督としては、アクションに…と言うよりも期待してしまう滑稽なアイデアにいささか芸を欠いています。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-24 18:42:23)
2.  マルセイユの決着 《ネタバレ》 
メルヴィルの「ギャング」のリメイクで、オリジナルよりも筋立ては分かり易くなっていますし、舗道はいつだって水に濡れピカピカしていますし、ダニエル・オートゥイユの銃もモニカ・ベルッチのコートもピカピカしていて、とても丁寧な作りだとは思いますが…、人生の黄昏時だからか?黄色が基調になっているのと(ベルッチも金髪だが彼女は黒髪の方が似合うと思う。「ギャング」でも彼女の役は金髪だが、それは白黒の世界なので画面に映える)、肝心なシーンを、というよりもアクションシーンをスローモションにしているのが何だかよく分かりません。メルヴィルではなくペキンパーをやりたくなったのか?と思うほどスローモーションを多用しています(しかもあまり良い出来とは言えない)。最後の銃撃シーンの舞台を螺旋階段に変更していたので淡い期待を抱いていたのですが…ウ~ン、裏切られました。  昔気質の仁義を信じる男たち、アルバン(演じるのは元サッカー選手のエリック・カントナだ)とオルロフのキャラクターの格好良さはありますが、わざわざリメイクするのですから、もうちょっと何か見せてほしいところです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-08-24 18:18:59)
3.  街の野獣(1950) 《ネタバレ》 
俯瞰で街の様子をとらえる始まりと終りの逃走劇は同監督作の「裸の町」と似ていますが、本作の方がドラマティックですし、あらゆる面で勝っているように思います。モノクロの画面が生み出す光と影の世界が素晴らしく、構図も良く練られています。数多く登場する人物の造型やその使い方も見事で誰一人、何一つ無駄がありませんし、野心に溢れるハリーをはじめ恰幅の良いキャバレー経営者、力強くて優しい伝説のレスラー、鋭くも哀しい視線のギャングな顔役等々それぞれの役者さんも良い味を出しています。追われる者ハリーの絶えず動き回っているイメージや、レスリングシーンの迫力、テンポも感傷的な場面も一人一人の表情も全て良いです。〝窓をしめてくれ〟の親子の死別シーンなどは涙もんです。ただ一点、惜しむらくは夜のシーンがいまいち美しくないのです。原題が〝night and city〟にもかかわらず…。決して悪くはないのですが、他が完璧に近いだけに逆にそれが目に付いてしまいます。
[DVD(字幕)] 9点(2008-08-28 18:17:40)
4.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
主人公の焦燥感、町の通りに人影がなくなっていく様子、または三人組が町へやって来る時、あるいは彼らが駅で汽車を待ちつづけている姿の無気味さや、いよいよ汽車が到着する時のあの緊張感は凄いと思います。また登場するキャラクターの誰もが首尾一貫しています。・・・ところで本作は50年代当時の赤狩りという社会的背景に対しての怒りを反映しているみたいなのですが、確かにそれが感じられます。例えば逃げない正義の主人公は酒場でバーテンを殴る、誰も加勢しないと決定した時、実に印象的に事務所の机で怒りをぶちまける。この〝怒り〟は完全に非協力的な町人達に向けられています。そして本来なら正義に対する悪者一味の描写はほとんどなく、協力者集めに奔走し、酒場、友人、教会、引退保安官とことごとく断られていく様をリアルタイムで映し続けているのです。ジョン・ウェインが不満に思いハワード・ホークスと「リオ・ブラボー」を撮ったという話を聞きました。詳しい経緯を知らないので憶測でものを言うのはよくないのですが…、この強制的正義と言いますか、絶対悪に対してではなく非協力的という負に呼応しての正義が強調されているところに違和感を覚えたのではないかと思います。政治的メッセージを盛り込みたかったのかもしれないですし、人間らしい英雄像でも全く問題ないのですが、それでも孤立無援となった際、クーパーが〝怒る〟のではなく絶望の〝ため息をつく〟ぐらいではないと正義の矛先が一体どこに向かっているのかが、あやふやなものに見えてしまいます。傍観者への〝怒り〟を表現するにも肝心の正義はもっと高次のところにあるのではと思うのです。・・・と、個人的正義感は別にどぉ~でも良いにしても、ラストの決闘シーンは例えば敵との距離感一つとってみても「リオ・ブラボー」には劣っていると思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-22 18:28:49)
5.  マルタの鷹(1941)
全体的に緊張感に欠ける演出は少し緩慢だと思いますが、ハードボイルドな世界が確かに存在しスピーディで、太った男やカイロなどの人物造型は面白く何よりボガードが良いです。ストーリー展開にしろ、あのシーンにしろこのシーンにしろ全てがボギーのために用意されていると言っても過言でないほどボギーを見て楽しむ映画だと思います。ただ、相手役の女優さんの存在感が欠如しているように見えます。これは個人的な女優の趣味の問題や見せ場が乏しいという次元の話ではなく、美しく撮ろうという心遣いがなされていないように思え、明らかに魅力に乏しい印象を受けてしまいます。せっかくのボギーの男振り、ファム・ファタールならば観客を魅了してくれないと。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-02 18:18:41)
6.  街のあかり 《ネタバレ》 
「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作完結編らしいですが、どうも前二作とは趣が違います。物語自体なりテーマなりは似ているのですが、本作は前のような温かさはなく冷たい感じがするのです。冷たいと言ってもあくまでカウリスマキですから物語ほどは冷酷ではないのですけど。例えば裁判で刑が言い渡される極めて深刻で悲惨な場面など、全く重々しくなく淡々とサラッと流しています。他にも暗いシーンが決して暗くは撮られていないのです。でもやはり冷たい印象の方が圧倒的に強い。これまでの二作品による期待からいくと、ラストの手を握るシーンはもっと温かく力強くあって欲しいと思うのですが、私の心には響いてこなかったのです。それこそ「浮き雲」の夫婦が空を見上げる姿のような小さくとも確かな〝あかり〟を感じさせて欲しかったのですが。しかもさらに妙なのは主人公が幸せそうなのは刑務所にいる時で、壁際で務所仲間と話しているシーンが最も血が通っていると言えます。さらにさらにこのシーンときたらカウリスマキ作品の住人らしからず、なんとなんと皆で楽しそうに談話しているのです。何故なんだ?と頭を悩ませましたが、もちろんカウリスマキらしいユーモアのあるシーンや面白いセリフもありますし、コップの底でナイフを研ぐシーンなど身震いするほど凄いので、あれもこれも全部確信犯なんでしょうけどね。それでも結局どうも本作に乗れなかったのですが、一番のポイントはカウリスマキ作品らしからぬ男前が主人公であることだったのかもしれません。うんとイイ男ではないのですがマフィアの情婦の方があまり見場がかんばしくないので、何だかしっくりこないのです。これが情婦が美人で主人公はいつも通りの冴えない感じだったら全然違う印象になっていたんでしょうけどね。
[映画館(字幕)] 6点(2007-07-20 18:01:40)
7.  マイ・ネーム・イズ・ジョー
人間は完璧じゃなくて弱くて、その上、状況が悪い時もあって様々な問題を抱えていることもしょっちゅうある。でもそんな弱さと同時に愛する人のためなら力強くもあって、皆で肩寄せ合って、小さくても幸せだとか楽しみだとかを見つけて懸命に生きている。そんな人間が瑞々しくパワフルに、時にユーモアを交えながら温かくも鋭い目線で描かれている。「第三の男」のようにすれ違わなかった二人に一筋の光を感じホッとする。・・・それにしてもローチの作品はどうしてこういつも胸に響くのだろう。観ていて心臓の鼓動が早くなるのが分かるぐらいだ。特に本作は心臓を鷲掴みされたみたいで寿命が縮まった思いすらする(もちろんパワーももらっている)。だからローチには私のような人々から奪ったその生気を得て、これからも精力的に映画を撮り続けて欲しい。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-05-28 18:29:05)(良:1票)
8.  マイアミ・バイス
マイケル・マン作品と言えば何と言っても〝闘う男〟が魅力的であり、甲斐性なしの情けない男である私はマンが描く男世界にいつもいつも惚れ惚れし憧れを抱くのです。今回も当然、闘う男がテーマなのですが…、う~ん、今までと違って主演の二人が魅力的には見えません。冒頭の登場シーンや音楽のセンスは相変わらず良いですけどねぇ。例えば「ヒート」の敵対関係にありながらも共鳴し合う二人、「アリ」の人生と勝負し続けるアリ、「インサイダー」や「コラテラル」でも男たちの生き様が、弱者だろうと不器用だろうと男の持つ美学をもって鮮明に描かれていました。ところが本作は重々しくなり過ぎないよう意図的に排除したのかもしれませんが囮捜査の苦悩など皆無に近く、二人に〝俺とお前でなきゃ〟というようなコンビの必然性もあまり感じられず男の世界観にドップリ浸ることが出来ないのです。ジェイミー・フォックスもクールな捜査官より冴えないタクシーの運転手の方がよっぽど格好良かったですよ。以前にもこんな事あったなぁと考えてみたら、それは「ラスト・オブ・モヒカン」を観た時で、二作品の共通項は言わずもがな男女の恋愛が主体にあることです。もちろん「ヒート」や「アリ」にもラブストーリーが描かれている訳であり女人禁制などと極端な物言いはしませんが、あくまで恋愛は二次的な要素であり、マンには〝闘う男の姿〟を〝美学〟を徹底的に追求し描いて欲しいのです。というわけでマン作品としては少々期待外れでした。
[映画館(字幕)] 6点(2007-01-23 17:42:48)(良:1票)
9.  マルホランド・ドライブ
・・・・・・・・・?・・・??・・・・・!・・???
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-27 17:54:55)
10.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
悲しい作品ですね。でも私は嫌いじゃありません。ジョーは都会で成功するという夢をもってやって来ましたが、厳しい現実にぶつかりました。ラッツォも成功とはほど遠く皆から虐げられ、その日暮らしの生活をしていました。それでも二人は出会い親友となる事が出来ました。冷たい都会の中、手に入れるのが難しいのは成功よりも本物の友人かもしれません。二人はそれを手にする事が出来たのです。バスのシーンでラッツォが漏らしてしまい、ジョーが冗談を言って慰めるシーンなどは二人と一緒に泣き笑いをしてしまいそうでした。そしてラストの他人事の乗客たちの冷たい視線に囲まれ、死んでしまったラッツォの肩をしっかりと抱くジョーと、その時に流れた音楽がとても印象的でした。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-11 18:34:13)
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