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1.  マトリックス リローデッド 《ネタバレ》 
…2は果たして必要だったのかな?。1には確実に負けている。新しい登場人物にも新しい設定にも新しさを感じさせない、スタイリッシュさを感じさせない。3に対する布石の為とはいえ、3と同じ時間を使う必要はあるのかな?RPGのゲームではシナリオ上義務と言われれる、「先ず世界観の設定」→「その崩壊」→「そして解決へ」。これと同じプロットに忠実に沿っている気がした。リローテッドは「世界観の設定の崩壊」。1で「お前は救世主だ。」と言われ、2であるイベントをクリアしたら「お前はホントは作られた救世主だ。」と言われる。ストーリーじゃなくて与えられた設定が2転しているだけ。この展開は正直苦手。シナリオが整合性取りばかりに満たされてストーリーではなくなるから。高速道路のシーンは楽しかったし、スミスが何故か見ていて楽しい。しかしそれ以外は特に記憶もナシ。主人公とヒロイン、意思というものを感じませんね。非常に淡白。運命というよりも義務という名の意思に流されている。だから、主人公が観客と同一化できるのかもしれませんね。……まさにRPGゲーム。そしてレボリューションに続くと…。
6点(2003-12-09 03:50:46)
2.  マトリックス 《ネタバレ》 
ラストの「シュワッチ!」が友達連に物議をかもし出した稀有な作品です。いやーカッコイイ!新しい!!当時はホントにビックリしました。ここまで、カッコつけることとクリエイティブであることに全力を注ぐ作品があっただろうか!整合性については2の次、3の次!たとえば銃撃戦での側転平行移動。まさに銃の標的!私はむしろドキドキしましたね。整合性よりもビジュアルを選んでいる姿勢に感激しましました。難クセがつかないように設定の整合性ばかりに気をとられ、結局小さく纏まってしまった映画は腐る程観てきましたが、マトリックスはノリ・ノリ・ノリ・ノリ!スタイリッシュにクールです!しっかも、主人公が救世主だなんて、最近の物語ではみうけられなくなったパターン。(多分嘘ッっぽくなるのが嫌で避けられているのでしょう)。いや、ホントに久しぶりですよ。爽快ですよ。これぞヒーローでしょう!ラストの「シュワッチ!」。色々な矛盾に眉をひそめていた友達はコレを観た瞬間に、マトリックスを観る姿勢が間違っていたコトに気づいたそーです。「お子様ヒーロー戦隊番組に向かって、何故悪役怪獣総出撃でヒーローを一気に叩きつぶさないのかって言っているのと同じなんだね。」だそーです。とにもかくにも、ワイヤーアクションをスタイリッシュに魅せた先駆者的作品であることは間違いないと思い、そしてこれ以上のヒーローアニコミ映画はできないとだろうと思い、ヒーローアメコミ映画に満点をつける最初で最後の機会と思い、満点の10点!
10点(2003-12-09 03:30:23)(笑:1票) (良:1票)
3.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
1は、もはや無謀と言える程の勢い勢い勢いで押してくれて、矛盾・疑問、なんのその。なのに、2、3では何故にか、物語がズルズル説明っぽい感。あれま、マトリックスって、理屈抜きの勢いを楽しむ、まさにお金をかけた漫画だと思っていたのに。ハイでポップな楽しい漫画が、突然マジメになってつまんなくなっていくことがありますが、まさにこのパターンに陥っている感じ。2では話を壮大にする為の整合性取りばかり。3では壮大にして捻り出したもののまとめ。…とかいいながらも、なんだかんだ、ザイオン戦とネオとスミス戦、二つのバトルシーンは最高に楽しめました。人間対機械蟲の戦い(あれはナウシカのオームですか?)、そして、スミスとネオの戦い(スミスのオデコはべジータだったのですね!)。この2シーンは流れも勢いも夢中になって観れました。文句タラタラの私も、このシーンを観ている最中は我を忘れて息を呑みました。日本を代表する名アニメシーンをこれほどのリアル・クオリティーの3Dで見れるなんて想像もしなかった!…と、私は多いに満足。バトル構成も良く出来ていたと感心しました。ラストについてですが、1のラストで堂々とやってみせた「シュワッチ!」をするほどの勇気があるのならば、2のリローテッドを無くして、ミフネを助けた少年をトリニティーにして、ネオが日本漫画の如く、何故か生き返るコトにして、スーパーやりすぎハッピーエンドにしてくれればなあと。スーパーヒーローアニメであっていてくれたらなあと。ああ、あの賛否両論だった「シュワッチ!」精神は一体どこに。{おまけ♪:イタリアの宝玉・モニカ・ベルッチにあんなダッセーセリフ喋らせるか~!!血反吐吐ききそうになったぞ!! }
8点(2003-12-09 00:38:59)
4.  マグノリア
丁寧に描かれている。役者も上手い。けれど描き過ぎ、語り過ぎの感。たいして興味も引かない様な事柄を行間も読む隙も与えず、延々細かく綴る綴る。そこまで細かく描かねば伝わらない?もうちょっと自由でもいいのでは?カエルのシーンはおもしろかった。聖書からの引用だとか。そういえば、世界観に聖書を感じる。正確にはキリスト教文化というか。登場人物に自由奔放な人物は存在しない。陽気なアメリカ人はどこにもいない。優等生的な共通の倫理観を持った人々によって構成されている。融通が利かない、誰もが自分を信じながら、不運を恨み、歪んでいる。12人も描くにはバリエーションが薄すぎ。「罪」と「許し」の要素で構成され、愛は二次的な感。「奇跡」よって、色々な「解」?が発生するが、彼らの今後はやはり何も変わらないだろう。彼ら自身が変わったわけではなく、ただ、第三の存在が一時的に影響を及ぼしただけであって、彼ら自身の変化や努力につながる要素は何もない。不思議体験をしたという共通認識は残るのかな?(笑)。「奇跡」のテーマ自体が私に何の感銘も与えず、なるほどとも思わせなかった。「奇跡」→「解決」のリンクに対する疑問ばかりが残ってしまった。散々待たせた挙句の「奇跡」はむしろ無力だ。そして実験意識は賞賛するが、実験としては完成されすぎてまとまりすぎ。実験そのものに広がる要素が無かった証拠。もっと色々挑戦してほしかった。 
5点(2003-11-23 02:13:31)
5.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
劇場のシーンでネタに気づいてしまったので、何の不思議も謎解きもありませんでした。もったいない気づきかたしてもた。でもリンチは夢の中の不確かさや違和感を映像化・イメージ化する能力に長けていますね。彼のこれらの追及意識や、観客に謎解き方法を自由に展開させる精神は実に評価したいな。映画を越えた娯楽のクリエイターと言えるかも。もはやこの作品はゲームの領域なのじゃないかしらん?
7点(2003-11-15 05:01:24)
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