1. 真夜中の弥次さん喜多さん
TVドラマと違って、どうやら映画というのは主題を前面に出さなくてはならないものなようで。でクドカンも、作家である以上、主張したいことのひとつやふたつはそりゃああるわけで。しかし、目先のおもしろさを重視するが故の、主題の主張の控えめさが、TVドラマのいい所でもあるわけで。例えば真に訴えたいこと、のような崇高なものに限っては、作り手にとっては物足りないくらいの塩梅が、見る側には割と丁度いいわけで。そしてクドカンが支持される理由も、そのへんにあると思われるわけで。本作、小ネタがてんこ盛りだが、全てが並列的。それはクドカンのTVドラマにもいえることだし、まあいい。しかし、全編を通して前面に漂う壮大っぽいテーマが重くのしかかり、特に後半、笑いたいのに笑えなくなる。こういうのを、作りたいように作った、とかいうと聞こえはいいが、それでも、クドカンの新作を日々心待ちにしているような人々にしたら、消化不良の作品であることに変わりはないだろう。ただひげのおいらんはまじで笑った! [DVD(邦画)] 5点(2006-02-28 02:40:11) |
2. 魔女の宅急便(1989)
ルージュの伝言がはまってるねー矢島工務店の登場テーマにもなってたねー 4点(2004-07-24 17:38:16) |
3. マルコヴィッチの穴
間と、構図があまりに絶妙。いわゆる近頃の斬新つーのとは違う、仰々しくなく、絶妙。新感覚だ。ブラック?シニカル?どれも一側面を捉えているといえるが、そこに全てが集約されるかというとそうでもない。いうなれば、「今っぽい」映画だ。エンドロールにもやられた。もうスパイクジョーンズひきだしありすぎ 9点(2004-01-26 02:36:19) |
4. マルホランド・ドライブ
お気に入りの監督が新作を出せば、観る前にある程度の想像を膨らませて映画に望む。「マルホランド・ドライブ」は期待通りの作品。予想通りかというと、ちと語弊がある。こういう感じを味わいたいというベクトルの方向はそのままに、しかし大きさは何百倍、そんな感じである。電話がりりりんとなる、そんな些細な所から、登場人物、彼らの振る舞い、発する言葉、全てにゾクゾクしながら気がつけばエンドロール。もはや字幕がいらないくらい、そのままに鳥肌が立つことのなんという快感。王道な展開ながら、そのエネルギーはますます洗練されるばかり。そして気がつきゃヤミツキ。キャー 10点(2004-01-22 19:12:09) |
5. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 CMあけのようなオープニング。続編とはいえいかがなものか。あれだ、ドラクエⅢみたい。オープニングなしのあれ。ザイオンをはじめとしたグラフィックは、素晴らしいのだがなんかこうリアリティーを感じないというか絵画的というか実際機能してる感じがしないというか。むしろプッと笑ってしまうというか。目が慣れちゃったのかなあ。しかしクライマックスのスミスとネオの対決を観て合点がいった。やはりマトリックス内あっての映画「マトリックス」。マトリックス内でのスタイリッシュなビジュアルとアクションシーン、結局この映画の最大のパワーはこれ。そういった意味でも、現実世界を中心に繰り広げられる本作の点数はこの位。1公開時に、映画「ダークシティ」を引き合いに出してダークシティのが傑作だ!と言ってる評論をなにかで拝見したが、3部作観終わった今、物語としてはこれに賛成。自分的にはマトリックスのストーリーはもはやどうでもいい。そう考えるとなんだかんだでリローデッドはおもしろかったなあと今までの考えを改めたり。しかしあの結末、ほんとに完結すんの?ほんとか?ほんとかあ~?? 4点(2003-12-11 14:14:01) |