1. マグノリア
少しずつそれぞれの人生が重なっている、非常に主人公の多い映画で一番難しいのは、なによりその終わらせかただろう。あそこでカエルが降ってきたのは、ある意味過剰な裏切りでは…。こういうタイプの映画は結構あるが、この作品は特に個々の人物のストーリーが重くて、感情移入しながら見ることが出来た。 5点(2004-08-01 16:17:51) |
2. 麻雀放浪記
《ネタバレ》 原作がどうあっても超えられない最高傑作であっただけに、逆に落ち着いて観ることが出来たように思う。泣く泣く削らなければいけないシーンもあっただろう。それでも、よくまとまっていた。闘牌シーンが少なかったのは、「人間ドラマ・麻雀放浪記」を優先させた結果だろう。麻雀小説ではあるが、細かいテーマを決めておかないと自爆してしまう。麻雀を知らない人にもうけるように作るには、そうするしかなっかのだろう。ただ、イカサマシーンなんかは、原作を読んでいなければ分からないのでは?とも思った。配役はなかなかよかった。モノクロで撮られているのもよかった。まさに白と黒。コントラストが綺麗。しかし、虎がまゆみを賭けて達と勝負するシーンが、丁半だったのが……なんとも拍子抜け。いくら長くなっても良かったのに、やはり映画には、それなりのテンポがあったのだろうか。原作は4まで続くのだから、出来れば同じキャストでその後の話も観たかった。 9点(2004-07-08 16:14:29) |
3. MONDAY
おもしろかった。日本映画のこういうところが好き。でも中盤まで面白かったけれど、最後は説教シーンでまとめようとしなくても、暴走させるだけさせて終わっても良かったのに。やっぱりまとまり感を意識しすぎなのかな。その映画の主旨テーマなんて、いいかげんでいいのに。またにはそういう映画があったっていいと思う。 7点(2004-07-08 13:01:07) |
4. マイ・フェア・レディ
とにかく長いのに、ほとんどそれを感じさせない。完全に世界にのめり込んでしまう。ストーリーは単純で特に個性を感じさせないが、音楽がいい。見終わった後、あわててサントラとDVDを買いに行った。内容的には、あまり共感できなかった。時代のせいもあると思うが、あそこまで女性に品を求めるのは、はっきり言って差別なのでは?前半のイライザのほうが、表情も仕草も生き生きとしていて見ていて愛らしい気がする。なんだかわざわざ男が自分好みの女に育てているようで、あまりいい気分はしない。それでも大変後味のいい映画に仕上がっている。オードリーの力もあるかもしれない。まぁ、あまり深く内容を考えなければ、観ていて楽しい作品。 8点(2004-07-05 17:06:42) |
5. マイ・フレンド・フォーエバー
泣きました。レンフロ目当てで見たんですが、しかも最初はテレビでやってたやつを見て、吹き替え版で、間にCMなんかも入ったりするのに、泣きました。もう、1本見るのに1日分の体力を使い果たしました。 あんなにちいさい少年が、一生懸命に自分の運命と向き合っている。あの歳に、私は何をしていただろう。いい映画っていうのは、こんなんだよなぁ…っていう感じ。感動モノって、けっこう狙ってる系の作品が多いのに、これは純粋に涙を流せる映画。 おかあさんのやさしさが、特に心に響きます。 9点(2003-12-22 13:00:00) |
6. 街の灯(1931)
久々にこんなに切ない映画を観た。 彼女のことを想うチャーリーのあの表情、たまらなく胸が苦しくなった。 観た後、悲しいわけでもないのにベッドで泣いた。 心の底からズシンの何か揺さぶられるようなあの感情。 もう観れない、もう観れないと思いながらも、何回もみてしまう作品。 9点(2003-12-21 21:04:33) |