1. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 普段から自我や自意識について考えすぎちゃっている変な人が書いた話だと思う。後半から割りと筋の通るまともな映画になっていくのが物足りないけど、メタな視線の持ち主なだけにそれすら狙いか?と段々監督と脚本家を信用できなくなってしまう。実に不思議な映画だった。オープニングのマリオネットはかなり素晴らしいです。 8点(2004-05-23 00:56:59) |
2. マイ・ドッグ・スキップ
よく仕込まれてた。 2点(2004-05-07 18:50:25)(笑:1票) |
3. マン・オン・ザ・ムーン
感性が鋭すぎて周りがついていけず、いつのまにか一人ぼっちになってしまう孤独感は結構出てた。でも親を出した割には芸事に反対っぽかった父親がいつのまにか折れてるし、エピソードはゼロ。ラリー・フリントでも思ったことだけど、社会での出来事が面白いと、それをただ追うだけになってしまい、感情的に薄っぺらくなってしまう。フィリピンでの自虐的な笑い等良いシーンもポツンポツンとあるものの全体的に中途半端。 5点(2004-04-07 17:26:25) |
4. マイ・フレンド・フォーエバー
《ネタバレ》 妙に押しが強い主人公に、気弱な病気の少年が振り回されたという印象が強く、相互の友情はあまり感じなかった。目線が一方的過ぎる。死ぬシーンの演出は見ててバレバレだったし。ラストはしっかり泣きましたが、評判ほどの内容ではないです。 7点(2004-03-21 23:06:01) |
5. マンハッタン
イヤミなくらいシャレた大人の恋愛映画。クラシカルな音楽からNYの風景まで、ウディ・アレンの美学が指先まで浸透している。どうしようもない現実にあきらめるラストの多いこの監督の映画にしては、珍しく希望が見えるラスト。教訓としては、やたら理屈ばっかり述べるくせに不倫という理屈に合わない行為をしている女は、やはり幼児的な依存心を持ち続けていて信用できないなと。 9点(2004-03-17 01:30:36) |
6. マーティ
人が日常生活の中で感じる色々な負の感情が満載。意地やプライドを捨てきれないひねくれた寂しい姑。屁理屈言いながら傷をなめあい寄りかかり合ってるモテない男たち。その中でもマーティとその親友の空気の読めなさは最強。だからモテないんだよ、と他人事のように笑った。一人のモテない男を中心に据えた細やかな群像劇とも言える。人が幸せになるためには、つまらないプライドや見栄をいかにして剥がしていくか、という大きな宿題をもらった気分。 9点(2004-03-14 23:52:16) |
7. マグノリア
劇中の登場人物は、ほとんどが過ぎ去った過去にこだわって前に進めない人々。これらを、あのシャープなオープニングからどう収束するかを楽しみに3時間がんばった。…脱力した。結局、どうにもならんことはどうあがいてもどうにもならん、と言いたかったのだろうか。でもそれを言うためになぜ3時間?脱力させるためにわざと3時間にしたのか?謎だ。 7点(2004-03-08 01:08:38) |
8. 街の灯(1931)
セリフが無くても、顔と動きに想像を付け加えるだけで全てが伝わる。ジーンとくるストーリーも、完璧なボクシングシーンも素晴らしいですが、やはりこの作品を名作たらしめているのはラストの娘の表情。あれこそ女性であり、人間だと思う。 10点(2004-03-03 01:52:23) |
9. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 現実に絶望した女の、自殺間際の妄想だろうか。全部理解するのはあまりに難しい。 6点(2004-03-03 01:40:47) |
10. 真夜中のカーボーイ
明るい映画では無いのに、なぜか後味は良い。それは主人公たちが善人でも努力家でもないところだろうか。努力すれば報われる、幸せは自分でつかむなどという綺麗事は一切無い。努力しない人間にも夢を見る権利はあるのだ。そして友達が側にいてくれるということは本当にありがたいことだ。最後に、ジョーは本当に頭が悪いと思った。 8点(2004-02-07 03:49:41) |
11. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
傑作ではないけど佳作。気取ったテーマも無く気楽に見られるところが一番の売りでしょうか。ひねくれずに素直な気持ちで、あまり考えずに見れば楽しめます。ギリシャ人に偏見を持っちゃいそうで怖いですが。 7点(2004-01-22 00:50:52) |