1. 魔法使いの弟子
これ見て楽しめるのはせいぜい小学生ぐらいまでか。或いは、お手軽で底の浅い夢と魔法の国にも素直に入り込める邪気のない心を持った人むけ。ただし、ニコラス刑事のホームレス風ファッションは一見の価値あり。どんなにだらしなさげなルックスでもかえってセクシーに見えてしまうケイジとかブリッジスはずるいな(笑)。ただでさえイケてないあの主役の坊やがやったら目も当てられないだろう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-12-07 10:56:25) |
2. 舞妓Haaaan!!!
《ネタバレ》 クドカン&サダヲが苦手な人には拷問のような映画かも。自分にとってはクドカン節にどっぷりはまったサダヲワールドを満喫できて大満足。家族と一緒に「キモイ、キモ過ぎる~!!」と爆笑しながら一緒に突っ走り、後に何も残らないこの爽快感(笑)。ところで、これまで白塗りの舞妓さんの容姿は正直キワモノに思えてしまい、女性として美しいと思ったことがなかったのですが、小出早織の舞妓姿は素晴らしかった!まさにお人形のような可憐さや女性らしいたおやかさが感じられ、柴咲コウより1000倍似合ってました。あそこまでガッツリ白塗りすればみんな一緒かと思いきや、実はむしろものすごく素顔の造形により向き不向きがあるメイクだったとは、目からウロコ。舞妓の魅力に気付かせてくれたというキャスティングの素晴らしさにプラス1点。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-03 18:51:41) |
3. マーティ
《ネタバレ》 いやー、婚期逃して親や世間にやいやい言われるとか嫁姑同居問題だとかって古今東西を問わず普遍的にネタにされるのね。50年以上前の作品なのに、むしろの遅咲き婚活流行りの現代のアラサー・アラフォー恋愛事情においてタイムリーと言える内容かも。元祖モテない系のマーティが棚ぼた初デートで思わずがっつき過ぎて引かれるくだりは、妙にリアルで苦笑。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-24 00:52:41) |
4. まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響
かなり古い映画なのに内容は現代にも通じる。この作品から40年近く経った今も、世界中にこういう状況の家庭はあるだろうし、同じように人知れず傷ついたり悩んでいる子どもも多いのだろうと思うと、ちょっと切なくなる。今の子どもが目にする機会はあまりない作品だろうし、展開が冗長過ぎて嫌われるかもしれないが、時代を問わず、思春期の子どもが見たら何かしら心に響くものがあるであろう佳作。なお、毎日ニュースで天気予報と並んで「本日の空間線量」がレポートされているという現在の日本の状況下でこの作品を観ると、映画と現実世界のどっちがフィクションだか分からなく思えるという、シュールな気分を味わえる。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-08 09:37:45) |
5. マイ・フェア・レディ
《ネタバレ》 イライザの親父の「運が良けりゃ」はチキ・チキ・バン・バンの「栄光のバラに」を思い出させるコミカルさが楽しい。こういうスーダラ節的なおやじキャラって万国共通なんだろうか…。それよりもまたか!と思ったのが、うら若き純粋無垢な乙女が同世代のイケメンをさしおいてかなり年の離れたのオッサンに熱を上げる、というオードリー得意のファザコンベースな役どころ。かの時代の流行りだったのか、いやいつの時代も「若い生娘にモテモテなチョイ悪な俺」が妄想激しいオヤジの夢であることに変わりはないが、かつてはいわゆる玉の輿こそが女性にとって成功人生の王道として広く社会的に認知されていたということだろうか。それにしても長かった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-01 23:56:34) |
6. 間宮兄弟
婚活ブームで結婚こそが幸せな人生に不可欠な要素のように思われているが、不確定要素の多すぎる赤の他人との生活が必ずしも成功するとは限らない。むしろ、人生を共に生きる相手を得るという意味では、この二人は既に最高の相手を見つけてしまっているわけで、結婚の必要が無い。親も困ってないし、誰にも迷惑かけてないし、きっと、二人がおじいちゃんになるころには名物兄弟としてたくさんの人に愛されていそう。こういうキャラなのに二人とも清潔感だけはばっちりクリアしているところが非常に映画的なのだが、途中でキモ過ぎると観客にギブアップされないためには欠かせない演出であろう。オタク趣味を自覚する男子諸君には是非見習ってほしいものだ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-03-02 13:33:37) |
7. マイ・ブルーベリー・ナイツ
普通の女の子が失恋がきっかけの旅を経て成長するという、まあどこにでもありそうな話を、カーウァイ流のセンスでお洒落に撮るとこうなる。ノラがとりたてて華があるわけではないが可愛い気のある女の子を好演。レディングの大好きな曲をここぞ!というところで流してくれて嬉しかった。インテリアやメニューなど、アメリカのダイナー的空間が好きな人にはかなりオススメ。私もあんな居心地良さそうな店が近くにあったら絶対入り浸ると思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-22 12:12:10) |
8. マリー・アントワネット(2006)
無邪気で可愛いお馬鹿さんの悲劇。そこで終わるならいっそ写真集でいいのでは?と思うような内容ではあったが、実際そのつもりで見ているとそれなりに目に美味しく楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 22:07:32) |
9. マイ・ドッグ・スキップ
まあ、平凡と言えば平凡な話。感動が前提の話の作りなので、先が読めるし優等生過ぎてつまらない。それ以前に、自分はもはやこの手のアメリカの良心的世界を信用できなくなっているのかも。犬はすごく可愛い。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2009-06-06 13:23:05) |
10. マッドマックス サンダードーム
ティナ・ターナーにおいしいところ持っていかれすぎ。作り込んだ世界観はけっこう楽しい。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2009-05-04 16:20:08) |
11. 魔法にかけられて
ミュージカルシーンはディズニーの王道を行く感じで素晴らしかった。全体的に夢と魔法の王国テイスト100%で、アホになって楽しむが良いという映画。追っかけてきた悪い女王の小林幸子な登場の仕方に大爆笑。ラストの安直なカップリング交換もお子様映画だから大目に見ましょう。ただ、王子様もお姫様も日本人の目から見ると若干老け気味に見えて残念。TDRのパレードで、憧れのキャストを間近で見たらシワシワでがっかり、の気分です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-04 13:38:33) |
12. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
ギリシャ人の各世代の人にこの映画の感想を聞いてみたい。自分は親戚づきあいを煩わしく思う方なのだが、ここまでかしましく保守的なファミリーの一員だとしたら、長いものに巻かれるままにその馬鹿馬鹿しさを楽しんだ者勝ちという気がする。ギリシャファミリーのみなさんは皆、強烈にうるさくてウザイが基本的には善人で憎めない人々で、表面的には品が良くても表裏ありまくりが常識の日本の縁戚関係なんかよりよほど気持ちがいい。特に、頑固親父の結婚式のスピーチは泣けた。婿養子に入るがごとく新婦ファミリーに言いなりの彼だったが、そのベタ惚れっぷりが嫌みに感じなくて微笑ましかった。さすがにビニールプール洗礼は情けなかったが(笑)。 7点(2005-01-17 13:57:15) |
13. マイ・プライベート・アイダホ
焚き火の前でスコットに思いを告げるマイクの姿がなんとも切なかった。痛々しい姿を晒しつつ、それでも愛して欲しいと言わずにはいられないマイク。でもスコットを始め、彼をとりまく世界のクールさこそがこの映画の神髄。強者は自己欺瞞に目を背け過去を切り捨てて階段をのぼっていき、弱者は淀みに留まり美しく野たれ死んでいく運命の対比を描いた作品だと思う。 8点(2004-10-10 11:12:38) |