1. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 予告編を見たときには見る気は起きなかったものの、評判が良いので見に行ってきました。結果、十分楽しめました。古いディズニーアニメのエッセンスみたいなあまりにコテコテの序盤のアニメ、実写になってからの序盤のアニメに対する自虐的パロディの数々、そして最後はいかにもディズニーといったエンディング。苦笑いの連続から、最後はやっぱりディズニーの世界にどっぷりという映画でした。全編とおして、過去の古い作品の小ネタがたっぷりちりばめられているので、昔からディズニー映画に慣れ親しんだ人には、それを見つけるのも楽しみの一つ。ついでに、ナレーターがジュリー・アンドリュースだからなのでしょうが明らかに「サウンド・オブ・ミュージック」からの引用といったシーンもあり、もろに「メリー・ポピンズ」を使わずにちょっとひねったかとニヤニヤさせられました。 結局、この映画、一見子供向けですが、実際は子供の時に古いディズニーアニメをたっぷり見て育ち、今は夢を追う余裕もない大人が一番のターゲットなんでしょう。序盤のアニメは子供の頃の夢一杯の世界、実写になってからは、社会に出て現実に振り回され夢など語っていられない生活、だけど最後は「夢は叶う」という子供の頃に浸っていたディズニーの世界で締めくくり。夢を忘れた大人に、どんなときにも夢見る心は大切という、ディズニーからのメッセージのような作品ですね。 [映画館(字幕)] 8点(2008-03-15 20:41:19)(良:3票) |
2. 魔笛(2006)
《ネタバレ》 予告編で第一次大戦風の場面があったので、いったいどんな具合になっているんだと不思議に思いながら見に行ってきました。端的に言えば、魔笛の楽曲を使った実写版ファンタジア風パロディ映画ですね。タミーノとパパゲーノが楽器を手に入れるシーンは「戦場のアリア」、タミーノとパミーナの空想のダンスシーンはまるっきりアステア・ロジャースだし、ラストは「ファンタジア2000」の中の「火の鳥」。他にもMGMのミュージカル風場面などどっかで見たことがありそうなシーンが有り、元ネタ探しをしながら見るの一興でしょう。 元々のオペラ自体、ストーリー的にあまりしっかりしたものでは無いのですが、この作品では時代設定を第一次世界大戦に設定したせいもあって、ますます訳がわからなくなってます。元々のオペラを知っていると、「あの場面がこういう風になったんだ」という見方でそれなりには楽しめますが、もとのオペラを観たことがないとかなりきついかもしれません。一応、平和への願いがテーマみたいになってますが、ストーリー性を考え出したらとても見てられないこと請け合いです。 音楽は歌詞が英語なのがやや違和感があるものの良い演奏なので、「ファンタジア」のようにクラシックの名曲に実写のイメージ映像を乗せたものとして見ることをお勧めします。点数付けが難しいんですが、自分自身の中で賛否が分かれるので5点にしときます。 [映画館(字幕)] 5点(2007-09-02 15:33:05) |
3. マッチポイント
なんだか評価の難しい映画です。つまんないわけじゃないけどあまり面白くもない。全編を通してウッディ・アレン特有の皮肉が効いているのと女性陣のおかげでまったく飽きることなく観られるのですが、ウッディ・アレンの仕掛けを楽しめるかそうでないかで、評価は分かれるでしょう。ただ、ここのところのつまらないコメディとは違い、最後までどうなるのだろうというミステリー的な展開にウッディ・アレンらしいひねくれた結末のおかげで、後味は良くないものの、まあ、これはこれで良いかというところですね。 これから観る方は事前情報を入れずに観た方が良いでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2006-10-27 22:36:16) |
4. マウス・ハント
「トムとジェリー」が好きで「ホーム・アローン」が楽しかった私は、この映画の予告編を見たとき、これは絶対に見に行かねばと期待に満ちて映画館に行ったのに・・・・。 最初から全然面白いと思えず、ストーリーが進むに連れてどんどん腹立たしくなってしまいました。なんでなんでしょうかねぇ。自分でも理由は分かりませんがとにかく後味の悪さだけが残った映画です。 [映画館(字幕)] 2点(2005-11-27 19:22:50) |
5. マイ・フェア・レディ
素晴らしい曲の数々がストーリーとマッチして3時間近い時間を全くだれることなく観られるミュージカル映画。ブロードウェー・ミュージカルの映画化ではサウンド・オブ・ミュージックのように屋外ロケを多用し映画ならではの作品に仕上げた物もありますが、本作は舞台の雰囲気をそのままスクリーンに再現していて、ミュージカル好きにはたまらない作品です。難点はオードリー・ヘップバーンがちょっと歳をとりすぎていること。せめてあと5歳(出来れば10歳)若ければイライザにぴったりだったろうと思います。あとオードリーの歌はマーニ・ニクソンが吹き替えてますが、ブロードウェー版のジュリー・アンドリュースの歌と較べると、あっさりしすぎていてどうしても見劣りしてしまいます。オードリーが全曲歌うのは歌唱力的に無理ですが、DVDに収録されている「素敵じゃない」は雰囲気があってなかなか良い出来なので、この曲ぐらいはオードリーの歌を入れても良かったんではないかと思います。まあ、オードリーが主演したことに伴う不満はありますが、繰り返し観ている好きな映画です。 [映画館(字幕)] 9点(2005-11-23 18:01:54) |