1. 待って居た男
《ネタバレ》 山田五十鈴の 「泣くよ!泣くわよ!泣いちゃうぞ!!」のシーン。 可愛いったら、ない! こんなチャーミングな女性、令和の時代にはいないんじゃない!? エノケンの目明し、五十鈴の迷探偵ぶり。 何と楽しい、美味しい作品! [ビデオ(邦画)] 9点(2024-09-27 23:30:43) |
2. MOTHER マザー(2020)
《ネタバレ》 女性(特に母)は聖なるものと思っている方には、衝撃的な映画である。 女性が、社会の過酷さの前に私の何が悪いのよと、居直ったときの表情を 長澤まさみが熱演している。 いや、監督により引き出されたと言った方が適切か・・ お嬢さん女優にはできない仕事だった。 [DVD(邦画)] 7点(2024-08-01 16:38:54) |
3. マレーナ
《ネタバレ》 そして少年は大人になる・・ それじゃ銀河鉄道999じゃないかよぉ・・ そうか!メーテルのモデルは、マレーナみたいな 夫が戦争に行ってる未亡人(?)だったのかもしれないね・・ トルナトーレ、見事! [DVD(字幕)] 7点(2024-03-08 14:42:19) |
4. マリアの乳房
《ネタバレ》 ラストのエンドロールで宮沢賢治の「ひかりの裸足」が紹介される。 あの世へ旅立つ前の風景が紹介されてる話だ。 マリアは、この世とあの世の中間の風景のような、性体験を可能にする能力をもった女性だ。 「ロクヨン」「ヘブンズストーリー」と我々を唸らしてきた監督、瀬々監督。 なんと京大卒で、ピンク映画からのたたき上げだ。 そんな彼のエロティックな話は、エロだけで片付けるのは、勿体ない作品が多いのではないか? そう思い、この映画を観た。 日本映画界は懐が大きい。 そう思うと、嬉しくなる。 [DVD(邦画)] 8点(2024-02-10 00:07:57) |
5. 護られなかった者たちへ
《ネタバレ》 不埒な1%だって生きたいと声を上げちゃダメなのか! ? [DVD(邦画)] 9点(2022-04-27 22:41:25) |
6. マトリックス レザレクションズ
《ネタバレ》 ウォシャウスキー「姉妹」の知的格闘の跡が見られて、とても面白かった。 が、これもDVDで見て、分からなくなると、再生を止めて考えて、また見ることを したから何とか自分なりに解釈できたのであって、2時間強を一気に見せられたら、キツイと思う。 マトリックスシリーズの大胆な続編。 つまり、3までのマトリックスは、アンダーソン(キアヌ)のつくった仮想現実に 自分が取り込まれたからの話だったとする、全く新しい続編である。 そして、興味深いのは、もう一人、精神分析医が出てきて、彼のつくる物語に 色々関わってくるということ。 しかし、話は理詰めではない。 前回までの戦いの続きや、アンダーソンの世界のキャラが引き続き、 コンピューターのスミス(モーフィアスとの合体?)と戦ったり、 分析医との戦いにキャラたちが暴れまわったり、 ついには、この分析医の動きを読むアンダーソンの世界のキャラの登場、 スミスが人間の世界のさらに上手を行ったり、 実にかなり面倒だったろう監督とカウンセラーとのやりとりの苦悩が、映画の世界に膨らみをもたらしている。 そして、可哀そうなアンダーソンを救うのは、愛する女トリニティ(人妻であるとかないとかは不問)なのである。 最後、飛べないアンダーソンを救うのは、飛べるトリニティだった。 そして、彼女は分析医に蹴りを入れると、二人は世界を飛び回るのだった、というお話。 面白かった! 最高の続編! [DVD(字幕)] 8点(2022-04-25 00:29:50) |
7. 街の上で
《ネタバレ》 参りました。 今泉映画は、一刀両断できないです。 こんな青春、送りたかったなぁ・・ なんつって・・(汗) [DVD(邦画)] 9点(2022-03-27 23:59:50) |
8. マーウェン
《ネタバレ》 どうやって撮影したんだろう?そればっかり気になってた。 人形はCGにしても、顔の表情は、まるで人のよう。 イラストレーターが暴行を受け、人形アートにのめりこみ、 その世界観を写真にしている、という実在の人物がいる。 実話なのだ。 監督自身の作品「バックトゥザフューチャー」のオマージュもある。 なにより、正攻法のストーリーで挑むゼメキスらしく、 話をひねることをしないで、人形CGの世界を楽しく(と言っても暴行の ショックで過激な内容だが・・)映像化している。 面白い! オタクが現実の恋愛でふられるとこは、自分の古傷がヒリッと来た(笑) [DVD(字幕)] 7点(2021-01-30 22:49:18) |
9. マッドマックス サンダードーム
《ネタバレ》 本作のマッドマックスをカーチェイスものとして観ると、がっかりするかも・・ マッドマックスシリーズとは、近未来荒野ものとしての世界観が肝なんですね。 1作目で戦士マックスが誕生して、その後核戦争後の世界にあちこちできた人の集落を 転々と渡り歩くマックスの物語。 そういう意味ではナウシカのユパさまみたいな人なんだね。 それが分かると、単純な悪と正義の話でない本作も味わい深い。 4作目もその世界観で染まってるし、なんと5作目ももうすぐジョージミラーが 制作予定とのこと。※マッドマックス ザ・ウエイストランド 楽しみですね~ [DVD(字幕)] 7点(2019-09-08 20:13:39) |
10. マッドマックス2
《ネタバレ》 古典ですよね。 「駅馬車」みたいに、無駄がなく、面白い。 上映当時、自分が高校生の頃で一緒に観に行った奴は、この映画のインパクトが 強すぎたためか、悪側についてしまった。 自分は、この映画も含めて当時の娯楽映画を浴びるほど観て、 映画バカになってしまった(笑) 話のオチ、バイクアクションにジャイロコプターを組み合わせた意外性、 車に仕掛けた爆弾、銃の弾、野生児、野良犬などなど 巧いよね。 今観ても、面白い。 [ビデオ(字幕)] 8点(2019-09-08 14:17:01) |
11. 万引き家族
《ネタバレ》 これは「誰も知らない」の続編ですね。 是枝監督は、「誰も知らない」の子どもたちが どうなるか、きちんとしておきたかったんだと思います。 ラストは痛切ですね。 あの家族の絆は、本物だったのか?そこまではあまり描かれてなかったように思います。 多分、是枝監督のことだから、この作品のような家族の「絆」について、また別の設定で作品を創るんだと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2019-04-29 09:26:19) |
12. マイナー・ブラザース/史上最大の賭け
《ネタバレ》 ウォルターヒル監督異色作。 悪くないのだが、最後、お金が余って、遺産を相続できず、それでかえって人の温かさを知る、という 話にして欲しかったのだが、そこはウォルターらしく、勝負に勝っちゃうんだね。 友だちのキャッチャーが泣かせるんだね。 プライアーが相続を使い果たすと、もらった金少しとってあるから、一緒に車で遊びに行こうというセリフ。 あれで人の温かさを知るという展開は少し野暮ったいか・・(笑) そういう話にしないとこが、やはりアメリカはシビアだ。 というかそんな話だったら、ウォルターが監督である意味ないもんね。 うん、これはこれで面白いコメディだ。 [DVD(字幕)] 7点(2019-03-25 22:34:58) |
13. マチネー/土曜の午後はキッスで始まる
《ネタバレ》 この手があったか! 映画ファンなら間違いなく喜ぶ内容。 「ハウリング」のジョー・ダンテがこんな映画創るとは・・ まぁ「グレムリン」のバカ騒ぎから考えると、 本作も「有り」かなぁ・・ ジョンランデイスとの交友関係も影響したのでは・・ 某レンタル屋の発掘良品にあったので鑑賞。 まさしくこんな隠れたB級傑作を発掘してこそ。 「マチネー」とは昼興行のことみたい。 土曜の昼間の映画館での話だからか。 当時、中東との戦争が始まり、アメリカ国内でも 娯楽に対する厳しい目もあったんでしょうね。 ジョー・ダンテの「答え」がここにある。 [DVD(字幕)] 9点(2018-10-20 14:00:31) |
14. まほろ駅前多田便利軒
《ネタバレ》 面白かった。 松田龍平の「捨てられた子犬」ようでいて、実は奥さんもいるし、大きな実家もあるというのが平成風でいい。 瑛太の人情家のようでいて、実は子どもを亡くしてる辛い過去があることも・・ まほろとは、町田市がモデルのよう。 東京にいたとき、確かに町田市の知り合いは懐かしいにおいがしてた。 うなづけてしまう。 面白い着眼だと思う。 東京に近いながらも、地元密着志向の町が舞台とは、東京でも地方でもない、新しい世界を見せてくれる。 「探偵はBARにいる」とは、また違う平成日本の顔を見せてくれる。 [DVD(邦画)] 7点(2018-09-24 23:48:36) |
15. 舞妓はレディ
《ネタバレ》 面白かった♪ 着物でミュージカルという発想がいい。 しかも着物といえば、舞妓さん、芸妓さん。 彼女らに躍らせるなんて、日本の映画として、どうして誰も今まで撮らなかったのか? この難しい映像を見事に裁く周防監督も只者じゃない! 日本の文化遺産の、京都の舞妓をこう残してくれた監督に感謝! しかも着物の似合う女優として、この人以外ありえないという富司純子! 姐さんがいなきゃ! 追伸)芸妓さんのパフォーマンスは東京オリンピックでも見てみたい♪ [DVD(邦画)] 8点(2018-07-28 18:38:29) |
16. 瞼の母
《ネタバレ》 山田洋次の「男はつらいよ」は、これが原型だったんだろうね。 寅さんの母親のミヤコ蝶々のイメージは、これがヒントじゃなかろうか、と思った。 寅さんのしゃべり方って、腕っぷしが強くないのをのぞいたら、股旅のそれだもんね。 そういう気づきがありました。 で、本編なんだけど、分かりやすい話に、分かりやすい展開。 大事にしたいよね、こういう分かりやすい演出。 人情ものってしみじみしてて、いいなぁ。 この映画の後、おふくろに優しく接しちゃったもの(笑) [ビデオ(邦画)] 8点(2018-02-13 00:40:51) |
17. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 悲劇を経験して、陰気になってしまった男。 これがまたアメリカ人らしくない。 というか今までアメリカ映画が描いてこなかった陰気な男だ。 北欧的というか・・ この男の子のこれからも心配だ。 16歳の男の子を置いて、他の男と結婚してしまう母親って・・ 後見人がいるから、これもアリなのかな? アメリカ映画らしくない、アメリカの地方の人間模様。 こういう人たちの方が多数なんだろうね。 どこの国もよくある映画みたいな世界はないんだろうね。 [DVD(字幕)] 6点(2018-01-22 10:58:24) |
18. 間違えられた男
《ネタバレ》 これまた、一味違うヒッチコック映画。殺人鬼に立ち向かう美女に慣れているためか、こんなメンタルの弱い女性を、素晴らしき夢工場のアメリカ映画の時代に創ったのは衝撃的。ヒッチコックがニューシネマの誕生を予感させるような映画を創ったのにさらに驚き。ヒッチコックにとっても、意味ある一本だと思う。しかし映画は強くなるドリンクみたいなものだから、こういう映画を観ると、しな~っ落ち込んでしまう。ピンチに立ち向かうのがアメリカ映画の良さなのに、ピンチの時に奥さんが病気になって足を引っ張るなんて、現実そのものじゃないですか。やはり現実逃避できるのが映画の魅力ですよね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2017-12-05 09:37:45) |
19. マリアンヌ
《ネタバレ》 本当にロバートゼメキスは、どの作品観ても、映画の見せ方が上手い。飽きさせることなく、分かりやすい展開で最後まで見せる。安定した手腕だ。でも娯楽何でも屋って感じで、サスペンスの見せ方に特化して観ると、やはりサスペンス職人には敵わない。でも面白かった。最後までマリアンヌは裏切ってないと思ってた。注意深く演技を見ていたが、やはり情報を送っていたかぁ。女優さんは巧いね。ブラピもアンジーに毒を抜かれたか、裏の無い好青年になってしまったね。イングロリアスのブラピは、微塵も感じさせなかった。やはりこの人も陰で色々努力してんだろうなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-06 15:19:56) |
20. マクベス(2015)
《ネタバレ》 原作に忠実に創られてる感じがした。女性は恐い!戦争の時代の女性は王を殺めることを旦那にけしかけたりするんだね。世が世なら、女性も変わる。こわ!それにしても本作は女性が観たら、怒るんじゃないかというセリフが何度も繰り返される。シェイクスピアって女性嫌い?(笑)言うまでもなく、この作品はシェイクスピア4大悲劇の内の1本。これらの悲劇は黒澤明などで大まかなストーリーはお馴染だが、このように正当なシェイクスピア映画を観るのは久しぶりだなぁ。やっぱり重厚感が違うよね。何年かに一本は正当なシェイクスピア映画が創られるべきだと思う。時代を超越した作品だから。ただしシェイクスピアのセリフは、やはり城内の方が聞き取りやすい。もともと戯曲なのだから、野外にいる人間が、あの調子でしゃべるのは違和感、あるなぁ。う~む。3Ⅾ時代のシェイクスピア映画はどうあるべきか?興味あるテーマだ。 [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 15:35:33) |