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自己紹介 映画って本当に良いですね、晴郎さんが言っていた。忠夫さんが熱く語っていた。荻さんは斜めに座って、ちと難しめな解説をしていた。土曜日には、テレビの前のあなたとお会いしましょうと、約束され、日曜日の夜には、さよならを、それも三回言われてしまう。その時まだ小中学生。今、その人達と同じ年齢になり、私も同じような事を言い始めている。追いつけたのか?それがこのレビュー。

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1.  M★A★S★H/マッシュ 《ネタバレ》 
手術は一生懸命なのね、目の前の命を救おうとして。でも、普段は、ふざけてばっかり。ふざけなければやってられないのか、ふざけるぐらいのタフガイなのか。戦争で発狂しないための心のバランスなのか?スピーカーが彼らの捻くれた心の中を象徴する。異国の言葉の歌が流れる。戦争をありのまま描写せずに、戦争でおかしくなった人間を描写する。これも反戦映画……歯科医の自殺の前夜、あれま、絵画、最後の晩餐みたいじゃないの、十三人いるかどうか数えてしまいました。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-17 16:44:15)
2.  マルクス捕物帖
相変わらずのお三人で、というところで、ファンには楽しい一本。グルーチョさんがシュールな言葉をどんどん飛ばすのに、当時のアメリカの観客はついていったんだ、と感心。日本ではクレージーキャッツ、コント55号あたりまで待たねばならないのではないか。(それより前は生まれてないから知りません)。蛇足、この映画でチコさんは台詞を言ったら一万ドルというオファーをもらったそうですが、断ったそうです。自分のイメージを頑なに守ったのですね。この「話さない」、私達的には「のっぽさん」なのですが(のっぽさんは最終回に挨拶をしました)、それもまた元祖がいるのに、これも感心。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-11 13:27:47)
3.  マンハッタン 《ネタバレ》 
maturity の話でした。頭がいい男。見ている者に、頭がいいって素敵なんだ、と思わせていく。なんだか、金があって、女性にもてるもんね。まぁ、憎らしいねぇって。でも、最後の最後で、maturity という意味で、彼の真性がどうであったかを見るものに教える。お嬢さんの方が大人でした。ここで、見ている者は、ああ、自分が駄目人間なんで、知性の鎧を着るんだな? それが都会の人なんだ、マンハッタンなのだ、と思ってしまう。そこまでインテリ卑下するか、とも思うけど、悲劇にしたいのね。で、それでも、主人公はマンハッタンを愛す。そして、その思いが冒頭のナレーションにつながる。ガーシュインの音楽が支持する。そう、悲劇的失敗者だって思えないんですよ、逆に、その悲劇にあこがれるから人間って不思議で、あこがれるようにさせる映画だから、すごいんですね、これ。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-01-17 22:21:47)
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