41. Mr.BOO!インベーダー作戦
公開当時に映画館でリアルタイムで見て以降、一度も再見しておりません。なので前作同様、美しい(?)思い出のまま取っておくべきかなぁ、なんて思っているのですが、この映画は前作ほどには笑えなかった印象があります。インベーダー作戦、なんて無理矢理なタイトル付けられちゃってる(ああ、街に溢れてた、飲み物無料な「インベーダーハウス」が懐かしい・・・)けれど、インベーダーはもちろん登場せず。映画中に登場するヘンなSF風ダンスをインベーダーにこじつけただけ。ラストのオチがなんともオチてなくって、ええ~?それで終わり?みたいに唖然とした記憶があります。やっぱりマイケル・ホイは、あの出っ歯な入れ歯があるべきだなぁ、と。アレがないと、フツーのおっさん。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-10 15:06:16)(良:1票) |
42. ミスター・ベースボール
この映画、エンドロールを見ると、スタッフの大半が日本人だったりするんで、かなり日本人の手が入ってると思うんですよね。それゆえ、少なくともヘンなキモノを着た、ヘンな髪型のニホンジンは出てきませんし、ベタな東洋風味も出てきませんけれど(ゴールドスミスの尺八サウンドはともかく)、だからと言って正確に描いている、ってワケでもなくて。日本のプロ野球がやたらジミなものに見えてしまうのは、そういう差別意識を持っているから、と言うよりも、予算の関係って感じもしますけれど、でも、メジャーから日本に来る外国人選手って、意外とこの映画のトム・セレックみたいな気持ちなんじゃないかな、って思えたり。日本のプロ野球サイコー!だったら、イチローもゴジラもリトル松井も、あっちには行かないでしょうしね・・・。そうそう、日本語の台詞が聞き取りづらかったのはカンベン。『1941』のミフネもそうだったんですが、健さんもセリフ発声のチェックが入らないと、こんな感じになっちゃうのね、って。 [映画館(字幕)] 5点(2004-01-10 14:45:49) |
43. ミラクル・ワールド/ブッシュマン
テレビに出てたニカウさんの言葉で「チッドレ!」と「カジャ」を覚えましたが、これからの人生で役に立つ事はなさそうです。むしろ役立たない方がいいです。文明にどっぷり浸かった人間が、あの種族と交流を持つべきじゃないですからねぇ。文明人のドタバタ物語は野暮ったいばかりでしたが、ニカウさんの生活は興味深く、でも、そういうのに憧れを抱いたり、抱かせたりするのは、ちょっと違うんでない?とも思ったり。自分らのテリトリーで馬鹿やってれば、それでいいじゃない。 5点(2003-12-22 12:57:54) |
44. 未来のミライ
《ネタバレ》 自分の子供は可愛い、でも世界中の誰もがその子を可愛いと思ってるとしたら、それは大間違い。他人にとって人んちの子供なんぞ、ウザいだけの存在。 そんな基本的なコトが判ってない監督が作った映画という感じね。多分、自分の実体験から来てるんでしょうけれど、このやかましく泣き虫で自己主張ばかりのクソガキくんちゃんを可愛いって感じる人間が果たしてどれだけいると思ってるんでしょ? アタシにはあのウザさが最初から最後まで続くのでひたすら苦痛でしかなかったわ。 子を持つ親から見た「あるある」で共感を呼びたいのかしらね? 世界がほぼ一軒の家の中だけで完結するお話。家の構造は一見面白いけど、ああいう構造にしなければ映画としての演出がシンドいという事情も透けて見えるし、第一プライバシーも何もあったモンじゃなくて、実生活では絶対に色々と問題が生じるわよね。でもアレが理想、アレが正しいとか思ってそう。 ああいう家で暮らす、ああいう夫婦・・・キモチ悪いわ・・・。 テーマは否定されるべきモノでもない、ごく真っ当な事を言っていて、でもそれをセリフで言ってどうする、って感じ。もっとも私から見れば、血縁と土地とに縛られてるように見えるケドね。 そこそこの収入があって、衣食住に困らず、介護の心配もしなくていい、悩みは子育て、だけど2人以上の子供が持てるだけの余裕がある、待機児童問題も無縁な、子供の面倒を親に頼る事もできる、そんな生活をしている若い夫婦にならば楽しめる映画、かしら? そんな人、今の日本にどれだけいるのか知らないケドね(笑) 多様性から目を背けた、酷く保守的で独善的な映画に見えるのは、アタシの僻み根性なのかしらねぇ? [映画館(邦画)] 4点(2018-07-20 22:50:08)(良:1票) |
45. ミュージアム
《ネタバレ》 予告編見て『セブン』かなと思ったんですが、本編見たらそんなには『セブン』じゃなくて、でももっとちゃんと『セブン』だったらまだマシだったのに、と思いました。 小栗旬の刑事があり得ないくらいのブチギレっぷりで冷静さの欠片もなくて力み過ぎで独断専行しまくって案の定危機に陥って、一方カエル男は万能過ぎちゃって、どんだけ都合よく動けるんだって状態で(常に誰にも見られずに殺して、死体や生きた人間を一人で運び出せちゃう)、つまり間抜けな警察と超人的な犯人のドタバタっていう邦画の毎度のパターンを踏む映画。犯人の居所が判って以降の後半はどんどん失速していって、映画の流れが停滞しまくってダラケるダラケる。 でも、最もひっかかったのは裁判員制度に対して批判的な立場を取った物語だという事。無実の人間に死刑判決が下された裁判、その裁判員の命が狙われてゆくという物語は、制度そのものに対する直接的な批判ではなく、裁判員になる可能性を持った一般人に対する脅迫という形になっています。現実ではあり得ない杜撰な裁判を通して「裁判員になると命を狙われたりマスコミから人殺し扱いされて追われたりしますよ」と脅しています。スタッフにしろキャストにしろ、ちゃんとそこに責任を負えるんでしょうか? 表現は自由でもそこには必ず責任は伴うわけで。 これ、頭の悪い娯楽映画のフリして観客を脅迫してくる悪質な映画なんじゃないかと思いました。 [映画館(邦画)] 3点(2017-03-08 22:30:02) |
46. 未来少年コナン
《ネタバレ》 テレビシリーズが描いていた事をねじ曲げてしまってまで映画的にまとめる、っていうのはどうなんでしょ? 太陽塔の復活でバンザイなハッピーエンド状態じゃ、テレビシリーズと真逆なんですけど・・・。太陽塔は古き悪しきものの象徴だったんじゃないの? それが機能を取り戻す=結果的に地球を壊滅に近い状態まで追いやってしまった旧時代に逆戻りじゃ、コナン達は一体なんのために戦ってきたの? 旧時代の人間として殉じてゆく宿命を背負っていたラオ博士は最後まで生きてるし。必ずしも宮崎駿の主張に共感はできない私ですけれど、ここまで愛のない切り刻み方をされてしまうと、宮崎駿に同情しちゃいます。研ナオコの主題歌も、いかにも「コナン」の世界を判ってないなぁ、って感じで存在自体が悲しい映画でした。 [映画館(字幕)] 3点(2004-01-11 14:47:37) |
47. M:I-2
トムがトムでトムをトムにトムと、教会白い鳩二挺拳銃スローモーション。二人の男の俺様映画に金払って付き合わされる方の身にもなってよ・・・。「スパイ大作戦」の映画化から007モドキに格下げしちゃってるし・・・。 [映画館(字幕)] 3点(2004-01-11 00:27:39)(笑:1票) (良:1票) |
48. みんな~やってるか!
チャンバラトリオがバカを演じる部分なんか、もうどーしよー?って感じで、ツラくて仕方ありませんでした。コレのどこをどう面白がれってゆーの?って。今の芸能人の芸のレベル、っていうのを思い知らせてくれる映画ではあると思います。内輪ネタで喜んでるだけのモノを人に見せて、仲間感覚で楽しませるような。バラエティ番組に存在する馴れ合い&芸なし体質を具現化してみせた、鋭い批判の映画である、と好意的に解釈できない事もないかもしれないかもしれず・・・私にとっては、これにお金払う価値は全く感じなかったんですけどね・・・。 [映画館(字幕)] 2点(2004-01-12 14:41:10)(良:1票) |
49. MISTY(1997)
わざわざ屋久島までロケに出かけて、人工丸出しのワザとらしいキラキラ照明を施しちゃうセンスがステキ。だったらスタジオにボール紙で作ったセット組んだ方がよっぽどいい、という単純な事実にさえ気付かない天然なスタッフさん達。キャビアとかトリュフとか、豪華な素材を与えられて、カップラーメンにトッピングしてみました、みたいなセンスのこの映画、「邦画には未来なんてないんだ」というガンコなまでの主張が感じられます。 [映画館(字幕)] 1点(2003-11-22 15:44:44)(笑:1票) |