1. ミスト
《ネタバレ》 まずパニック系ホラーとして怖かったのが評価点。デカい奴は襲われたら即死なのでまだいいが、じわじわ苦しんで死ぬのは嫌だ。特に昆虫に卵を産み付けられて卵嚢にされるのはキツイ。私が虫が好きでは無いのもあるが、「単体なら勝てる可能性があるから諦めがつかない」「数が多くて倒しても限が無い」「一撃食らっただけで取り返しがつかない」と言う条件が効果的で、昆虫系のクリーチャーがとにかく怖かった。 もう一つ、生存者同士の争いも恐怖を掻き立てるのに効いている。パニック映画で萎えるのは「状況を悪化させるために馬鹿な奴に馬鹿な行動をさせる」展開なのだが、宗教女とその一派はもうその域を超えている。お互いに正しいと思った上での行動であり、思想の対立であれば不自然ではない。いつ敵になるのか分からず、殺人すら厭わない集団と同じ空間に居るのは怖い。主人公たちがここには居られないと判断するには十分な理由であっただろう。 そして結末である。凄く後味が悪い事だけは聞いていたが予想を超えて来た。正直な所、スーパーから出発する前の息子との約束のシーンで息子を殺す羽目になるのは予想出来ていた。これまでに見た数々の無残な死を鑑みれば、あの状況で主人公たちが自殺を選んだのは自然に思う。もし私が同じ状況になったら同じ行動を取っていただろう。だが主人公の行動は最後まで裏目だった。もし5人の結末が全員生存・全員死亡のどちらかだったらここまで印象には残らなかった。よくぞこれほどキツイ結末を思いついたものだと感心してしまった。 ホラー映画として傑作。この強烈な結末は一生忘れる事は無いだろう。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-07-20 03:23:06) |
2. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 傑作ロードムービー。何かと気が合わないジャックとデュークだが、巨悪を憎むという芯の部分だけは同じという関係性がとても良い。脇役も癖があったり愛嬌があったりと魅力的。コメディ色が強めだがラストの後味の良さを考えれば納得の味付け。 不満点は道中での犯罪の数々、彼らの信条に影を落とす。これが無ければ10点を付けても良いくらいの出来。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-01-11 16:28:33) |
3. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
《ネタバレ》 スパイ映画としては5点くらい、純粋なアクション映画としては7~8点ぐらいです。 ハラハラするシーンは満載なのですが、「えっ!?そうだったの!?騙されたー!」という爽快感はイマイチ足りません。特に終盤はアクション一色で、崖の上で殴り合いを始めたシーンはうんざりしてしまいました。スパイなら腕力じゃなくて知力で戦って欲しいですね。 [映画館(字幕)] 6点(2018-08-25 15:43:03) |
4. Mr.&Mrs. スミス
え?これで終わり?と言うのが最初の感想。「夫婦がお互いにスパイだったら」という設定を料理しきれていないように感じます。ガンアクションには見る価値があるかもしれませんが、コケてる印象は拭い切れません。期待していただけにガッカリです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-07-17 05:17:57) |
5. Mr.インクレディブル
《ネタバレ》 面白かったです。最初の人助けしたのに訴えられるシーンは訴訟大国アメリカを皮肉っているのでしょうか、笑えました。後半のアクションシーンもスピード感があって良いです。特にイラスティガールがいいですね。妻としても母としても魅力的です。30過ぎてガールは厳しいんじゃないかとも思いますが(笑 シンドロームの見方は複雑ですが、切欠が何であれ何十人ものヒーローを殺害しているんですからあの終わりで仕方ないと思います。むしろ「ヒーローが活躍するのは人に不幸が降りかかる時だけ」を象徴するラストシーンの方が複雑です。あの一家にはありがたくないかも知れませんが、市民の誰もがヒーローを必要としない世の中が一番いいんです。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-17 05:02:13)(良:1票) |