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1.  ミラクル・ワールド/ブッシュマン
ただひたすら主役を演じた(?)ニカウさんの魅力を感じればよい映画。いまにして思えば、ブッシュマンと呼ばれる人たちを自称文明人がおもちゃにしているような印象はいなめない。そこには自然な暮らしに対する憧憬もなかったようだし。高田馬場の映画館で20年ほど前に観たけど、数人のアメリカ人がうけまくっており、彼らの反応を見るほうが面白かった。なお、当時ニカウさんがソルボンヌ大出身だといったようなガセネタが多く流れたが、眼力のない小生でも、さすがにそれはないと彼を一目見ただけでわかった。ご冥福をお祈りしております。
6点(2004-01-22 22:22:56)
2.  ミッション
西洋人の、西洋人による、西洋人のための作品。結局自分たち自身はもとより、インディオもキリスト教も救いえていない。正義と信仰の対比も図式的で深みがない。ロバート・デ・ニーロは素晴らしい俳優だが、この作品にかぎっては、かれの色が強く出すぎて、観るものに無益な安心感を与えてしまっているような気がする。無名の俳優を起用すれば、興行的にはだめでも、作品の問題提起はもう少し明瞭に描きえたのではないだろうか。もっとも、無理な注文だとは思うが。。。 映像はきれいでよい。
6点(2004-01-19 20:44:35)
3.  みんな元気(1990)
小津安二郎の『東京物語』へのオマージュのつもりだったのかもしれないが、イタリア人らしい我の強い老人を配したことで、若干パロディっぽくなってしまった。可もなく不可もない作品。おそらくこの作品あたりがこの監督の実力を表しているものと思う。
6点(2004-01-18 15:25:55)
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