1. M:i:III
久しぶりにハリウッドのアクション映画の中でハリウッドの底力を感じました。それにめまぐるしい展開に興奮しっぱなしでした。さすがJ・J・エイブラムスですね。『エイリアス』『LOST』を作っただけあって何をどうすれば観客が面白がってくれるのか観せ方を分かってらっしゃる。特に『エイリアス』は同じスパイ物なので得意分野ですしね。オープニングから引き込まれてしまいました。いきなり心理戦で2人の演技に魅入っちゃいました。こういう入り方結構好きです。フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が上手過ぎと言うか凄すぎと言うか憎たらしいくらい悪役似合いますね。ラストでの戦いを観てるとパンチ力もなかなかの物があってかなり痛そう。アクションなんて凄いの一言。リンジー救出作戦からヘリでの戦いと橋での攻防でもうお腹いっぱいで満足。リンジー救出の時にイーサンが柱にくっ付く爆弾があったけどあのカーブを描いてくっ付く所とゼーンが車を爆破するスイッチを押す時の顔が好きなシーン。それと橋での攻防は本当に凄かった。息つく暇がない怒涛の展開だし迫力満点すぎてあのシーンだけでも何回も観たい。しかも最後良い所で弾が切れちゃうし。面白かったんだけれども残念な点もある。上海での“ラビットフット”を盗むシーンを省略してたけどそのシーンを入れて欲しかったのとフィリップ・シーモア・ホフマンの最後があっけない事。イーサンが爆弾を埋め込まれてしまい後4分で爆発しちゃうからそれまでにデイヴィアンを倒さなきゃいけないから仕方ないっちゃぁ仕方ないんだけどね。それ以外は満点。ドラマ部分は少し残念だがアクションで補ってたので観てる最中は気にならなかった。最後デクランかゼーンのどっちかが裏切ると思ってたんだけど外れちゃいました。イーサンが結構長い直線距離を走ってたけど走ってる時に体が左右にぶれずに正面向いて走ってたのは凄かったです。ちなみに“ラビットフット”っていうのはパンフレットのJ・J・エイブラムスのコメントによると「ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』を観たことがあるかい?あの映画で僕が気に入ってるのは、ヒッチコックが使うマクガフィンだ。悪者が欲しがるものなんだけど、マクガフィンについては一切説明がない。でも物語はちゃんと機能している。素晴らしいよね。『M:i:3』の“ラビットフット”もマクガフィンなんだよ。クールだろう?」との事です。 [映画館(字幕)] 8点(2006-07-18 02:03:55) |