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1.  ミシシッピー・バーニング
大人になって人種差別問題を勉強するようになってから見たので、かなり感情移入できました。 差別主義者にNoという事がどれだけ勇気がいるか今なら分かります。 勘違いしてはいけないのは「白人を殺すのは白人である」という事。 私は日本人だから日本の社会に対して責任がある。日本の差別にNoと言った時、攻撃してくるのは日本人です(だから勇気がいるのです) 差別主義者を増長させているのは「大勢の普通の白人」。「私達は公平です(黒人は)彼らにふさわしい扱いです」となんの疑いもなく言う人々。 「日本はいつも正しい」と盲目的に信じている大勢の「普通の日本人」の姿にそれがダブります(私もかつてそうだったから分かります) イギリス人の女性が日本人留学生と話した時「自国の歴史に対して無知すぎる」事に呆れたそうです。「ドイツ人でナチスの蛮行を知らない者などいないのに」。 そう、この映画に描かれている白人は東アジアにおける今の日本人の姿と同じなのです(ロバを毒殺した父親のように、他のアジア国が日本の上をいくのが許せない)それを理解して観なければ、この映画の真のメッセージは汲み取れないでしょう。 ジーン・ハックマンの存在感に負けないデフォーはすごい、と思いました。…顔のせいだけではないよね…(←失礼;)
[地上波(字幕)] 8点(2014-06-07 19:47:23)
2.  M:i:III 《ネタバレ》 
シリーズの「3」だけど間に「2」がなかったら、ボロボロに叩かれてた映画かも。「2」というクッションがあったから免疫できてた、って感じが;ピークがないんですよね~脚本にもアクションにも。10点中、6か7のピークなら何度もあるけど、それ以上盛り上がらない。起承転結でいうなら「起承承承結」みたいな…;私はすぐ酔う質なのですが、それでカメラの動きで迫力をだそうと誤魔化しているか、洗練されたカメラワークなのか分かったりします(本当に上手いと不思議に酔わない)これはテレビ画面にも関わらず酔いそうになったので前者だったようです;にしてもトム・クルーズは何年たっても大衆役者だな~彼ほど演技力の内面が磨かれないのにトップに居続ける大物俳優も珍しいのでは?ネームブランドは大きいが「多芸は無芸」みたいなところが●ムタクとかぶる気がする(失礼?;)まあ、自分をプロデュースする上手さは超一流だけど。それでもってるのかな?個人的にトム・クルーズは魅力を感じない役者の一人です。嫌いではないのですが。なんか「いつまで「心は純粋な少年な大人」をやってるの?」って思いが無きにしもあらず(若い俳優にまかせろよ;)この映画も似たような感想なのかもしれません。いつまでたっても…
[地上波(吹替)] 4点(2010-03-30 15:58:51)
3.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 
鏡を題材にした他のホラー映画を観ていたので、これにも興味が沸いて観賞しました。「24」シリーズは知らないのでイメージ固定はなし。予備知識もなし。初めは火事で亡くなった方の亡霊の仕業かと思ってドキドキしてました。「あの名前の人が放火の真犯人?」なんて予測していたら精神病院の患者の少女。わ、悪い予感がするぞ…;すると「やっぱり」な展開に;あの鏡に映った黒焦げの亡霊はなんだったの?炎の幻覚が見えたのは?主人公が精神不安定なのは「信じてもらえず孤立無援で闘う」って伏線であるべきなのに、妻が信じた時点でそれにも意味無くなってるし;「家族を守る為」「すべて悪魔の仕業」とよくある辻褄合わせ(言い訳)の内容になってくる;修道院に訪れ、同行を拒否された時に「おお、一人で闘うのね!どうするんだろ?」ちょっと期待。が、銃を突き付けて無理矢理連行。思わず「あんたね~;」と突っ込む;結局「ご家族を守る為です」って椅子に座るなら、最初から自らの意志で修道院出た事にしてもよかったのでは?ラストのオチは結構怖かったけど「人を犠牲にしたむくいを受けた」という含みなのかな~?面白くはあるので、ハリウッド的ホラー映画を初観賞するにはいいかもしれません。それにしても、ハリウッドホラーには「美女はバスルームで殺され(襲われ)なければならない」って決まりでもあるのかな?エロ要素の為?;B級では無く、高いクオリティ目指して作るなら、まずはそのへんのマニュアル捨てるとこから始めた方がいい気がします;
[DVD(吹替)] 5点(2010-02-02 09:18:26)(良:1票)
4.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
これ、最後のオチが思い付かなかったんじゃ…;アンジとブラピという二大(荷大?;)スターを扱いきれなかった雰囲気が無きにしもあらず…;『組織に死んだと思わせておいて、実は計算で二人は新しい場所で再会する』なんてよくあるオチじゃ駄目だ!では、どうする…?分からん…よし、観客に委ねよう!みたいなノリで;スミス夫妻のキャラクター設定と会話の妙は楽しかったです。二人の感情的要素も良かった。お皿は豪華なのに肝心の料理が今いち。「目で楽しませて頂きました」ディナーを食べた気分です;悪くはないんだけどね;ギャグ要素が盛り込んであったんだから、そっち系弾けたラストでも良かったよーな。『二人は各自のボスに直談判しに行く。数々の障害を乗り越えてボスのところにたどりつくと、スミス夫妻は同じ場所に着いていた。実はボス同士も夫婦だったのだ!スミス夫妻の前で夫婦喧嘩始めるボス同士。呆れて立ち去るスミス夫妻』こういうバカくさい終わり方とかどうですかね~?駄目ですか?そうですか駄目ですか…;
[地上波(吹替)] 5点(2010-02-01 11:26:08)
5.  Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 《ネタバレ》 
映画のレベルは高いと思います。脇も存在感のある役者で固め、カメラも演出も洗練されてて重厚な仕上がり。いろんな事が同時進行で進み、人物がからみあってきますが、破綻せずに進むのは脚本が良いのでしょう。観客の受けを狙った派手なシーンや無理矢理な進行で「そんなばかな…」と絶句させられる事もないので、現実的な恐さがありました。スミス君は小物感たっぷりでらしい最後でした。百戦錬磨の殺人鬼に適う訳ないのよ;見せる部分と見せない部分のサジ加減も良かった。娘が自分を殺すんではないか?と不安がるので、ブルックスは自分の父親を殺してるかもな…と思いました。12歳からマーシャルがいるし。「羊」は全然気づかなかったです;確かにラストは彷佛とさせますね。このシーン、私は違和感を覚えました。挑発するなんてブルックスらしくない気がして。でも、マーシャルが止めるにも関わらず娘の為に殺人を犯したり、スミス君を自ら殺したり。あの目を開ける瞬間はマーシャルではない「殺人鬼ブルックス」が生まれた時だとしたら、電話をかける行為も納得出来ます(ケヴン・コスナーは好きな役者ではないけど、やっぱり上手いわ~と思いました)思えばこの映画の最初の殺人から予兆はあったのかも。カーテンの確認してないし、デミも死体の配置がらしくないって言ってるし。「完璧」なマーシャルではないブルックスの殺人はいつか捕まりそうです。新しさはないけど「一流シェフが作った卵だけのプレーンオムレツ」って感じで美味しく味わえた映画でした。が、やっぱり量が少ないのがもの足りない;「他の料理も注文してね(続編見てね)」って事でしょうか?;一発入魂して欲しかったかな~;
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-07 11:41:46)(良:1票)
6.  ミスト 《ネタバレ》 
う~ん;前評判に期待して観たせいか、この点数になってしまいました。モンスターパニックではなく、集団心理の怖さを描いた作品というのではもっと高得点でもいいかな、と思うのですが設定がゾンビシリーズといっしょのような気がして;ラストも弾が4発ってところ「まさか、こうなるんじゃないよね;」と予想したラストになったのも残念;集団心理の怖さを描く映画なら「霧の中の何か」はもっと隠すべきだったように思います。触手が出てきた時点でかなりテンション下がりました;キングによく出てくる「狂信者」もお約束のように出てくるし;この集団狂信心理は、進化論ではなく「神の人類創造説」を信じる人が4割ちかくいるアメリカならばこそですね。「教祖」がいなければ、弁護士のようなエリート派、体育会系派、良心派、烏合の衆、に分かれたんだろうな~と思いました(主人公が出て行った後はそうなって殺し合いが起きたような気がする)ラストの主人公達の行動は「人は敵がいなけりゃ生きるパワーが沸かない」って事か、と解釈しました。スーパーにいた時は「こんなところで死にたくない」とか「こいつらに殺されたくない」という信念で生きてやる、というパワーがあったけど、そこを出て絶望的な状況を見せられ、生きる信念を見出せなくなったんではないだろうか。スーパーの狂信者達も同じで「目の前にいる理解できる敵」が必要だったのでしょう。また、父親の最後の行動も「他人の命を背負う重さ」に堪えられなくなったのではないか、と思いました。最後に残ったメンバーは皆、父親を頼り切っている人ばかり。女、子供、老人。無意識に逃れたかったからこそ、集団自殺という最悪の道を選んでしまった。もし、成人男性が一人でもいれば、違った選択をしていたと思います。ラストに皆が見放した女性が子供二人と無事救助されている姿が印象的。結局、彼女の「みんな地獄に落ちればいい」の言葉通りになった訳です。
[DVD(吹替)] 5点(2009-01-04 13:45:54)
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