1. 見えない目撃者(2019)
何だか韓国映画っぽいなと思ってたら、韓国映画「ブラインド」のリメイクだった。 [インターネット(吹替)] 5点(2024-06-27 00:19:22) |
2. 未知との遭遇/ファイナル・カット版
《ネタバレ》 昔、通常盤を見たけど忘れてしまったので、今回はファイナルカット版を鑑賞。 ストーリーにたいしたドラマもなくエイリアンとの遭遇を描いただけで、これで終わり?という感じ。 SF好きで宇宙人との遭遇にあれこれ想像をめぐらせたいなら面白いかもしれないが、ストーリー重視派なら拍子抜けするのでは。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-03 18:21:42) |
3. ミルドレッド・ピアース
《ネタバレ》 娘に不自由な思いをさせたくないと甘やかせたばっかりに、娘がどうしようもない傲慢な人間に。 とうとう堪忍袋の緒が切れたミルドレッドが娘を家から追い出すものの、やっぱり実の娘を見捨てるには忍びなくて結局は手元に戻す。 そこまでは親子の情としてわかるのだが、それまでの関わり方をただすのではなく更に贅沢をさせたのがダメ親の典型。 そのせいで、娘はあろうことか母の夫だったモンティと関係を持ち、挙句の果てにモンティに暴言を吐かれて殺してしまうようなメチャクチャなことに。 それでも娘をかばって最後は罪をかぶろうとする母が哀しいし、その気持ちが伝わらない娘にストレスが募る。 子がどうしようもない人間になっても親に責任のないようなケースもあるにはあるけど、こういうのは育て方が違えば全然違った人生を送れただろうな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-03 21:30:06) |
4. ミックス。
《ネタバレ》 ラブコメ&スポ根の王道を行くようで、それだけにインパクトに少し欠ける気はするものの、安心して楽しめる内容ではある。 ただ、かなり漫画的なノリなので、どう考えてもありえないような、無理を感じるところも。 卓球なんて相手がトップ選手なら素人ではどんなに頑張っても一球も返せそうにないスポーツなのに、ド素人とのペアでそんな簡単に日本一を狙えるのかとか。 こんなかわいい子が男に簡単に捨てられる冴えない女なのかとか。 そんなリアリティーに欠けるツッコミどころが幾つもあるけれど。 メインはガッキーと瑛太の恋愛&スポ根サクセスストーリーだが、サブストーリーとして広末の元ヤンで玉の輿のセレブ妻、一人息子を失った悲しみを紛らそう卓球を始めた落合夫妻など、広がりを持たせている。 卓球のスパルタ教育を施す真木よう子の鬼母っぷりなど、魅力的なキャラがずらりと揃っている。 ガッキーは文句なしにかわいいと思うのに、これまでどの作品でも印象に残ることなく惹かれることもなかったのが不思議だった。 でも、この作品のガッキーは今までで一番良かったかも。 [地上波(邦画)] 7点(2019-06-29 23:38:14) |
5. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 よくあるスポーツものかと思って見始めたので、こんなにシリアスな展開になるとは思わなかった。 尊厳死に関わる重いテーマ。 マギーの親族がクズすぎて反吐が出そう。 そんなクズの身内より赤の他人のフランキーのほうがよっぽどマギーの身を案じている。 法を犯してまでマギーのために尊厳死をさせてあげるのは、自分のことより相手を思う深い愛情がないと踏み込めない。 フランキーの優しさが伝わってくるし、それとは逆に尊厳死を認めない社会は優しくないと感じる。 現実に家族が見るに見かねて安楽死させても法的に殺人罪に問われる哀しいニュースを聞くとやりきれない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-12-03 20:17:15) |
6. ミシシッピー・バーニング
《ネタバレ》 悪玉のイメージがあるジーン・ハックマンだが、ここでは善玉。ただの善玉ではなく、規則から外れた乱暴も辞さないところが頼もしい。 ともかく絵に描いたような極悪差別主義者と何の瑕疵もない可哀相な黒人という構図。実話に基づいた作品というが、いろいろフィクション部分もあるようだ。ただ、KKKなどの異常な黒人迫害があったことは幾多の事例もあるので客観的な事実だろう。信念に基づいて悪びれてないところが、カルト教団特有の恐ろしさと気味悪さを感じる。 その反面、現代の黒人暴動や犯罪などを見ると、反差別が黄門様の印籠的に使われて免罪符に利用されるケースもあるように思える。例えば、忘れられないのは沖縄で黒人三人の米兵に小学生の少女が暴行され大きな騒動になった事件。事件も衝撃的だったが、加害者家族が人種差別によるでっちあげだと主張したのには呆れ果てた。あまりに頭にきたのでよく覚えている。 自分が被害者の親なら、犯人と人種差別を主張した家族を殺してやりたいと思うに違いない。それは相手が黒人だとか白人だとかは関係ない。 今でも差別じゃないものまで何でもかんでも差別だ、ヘイトだと騒ぎ立てる人達がいるから、それらへのアレルギーもある。反差別は当然のことだが、それに乗じてくるものに警戒心が働いて、検証もなく丸々信じて受け入れることには抵抗がある。 この映画も何のフィルターもなく事実のみで作られたわけではないだろう。それでも、真摯に反差別に取り組んだ当時の人達には素直にリスペクトを感じる。 [DVD(吹替)] 7点(2017-12-26 22:41:40) |
7. 未来は今
《ネタバレ》 社長が突然社屋上階から会議中に身投げ。マスバーガーはあえて田舎者の天然バカを新社長に据えて会社の評判を落とし、株を暴落させてから買い占めようと策略。その天然君が考案したのがフラフープ。これが大ヒットでマスバーガーのアテが外れたが、でっち上げをリークして天然君を貶める。フラフープのヒットで天狗になっていた天然君は梯子を外されて、前社長と同じように社屋上階から投身するが――。 ここで急にファンタジーになって醒めた。 フランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」と「素晴らしき哉、人生!」を掛け合わせて現代風にアレンジしたようなウェルメイドな作品。 コーエン兄弟には最初に観た「ファーゴ」のイメージがあったのだが、これは全然様子が違った。予定調和を避けながらバイオレンスとサスペンスの中にブラックなユーモアがスパイス的に入っているのが持ち味。この作品にはそれが見られず、コメディとしても笑いのツボが合わない。 カルト的な人気を持つコーエン兄弟が一般向けに寄せて映画を作ったら、角が取れてこうなっちゃったって感じ。似合わないことをやらされた感がある。まるで得意技を封印させられた格闘家のよう。 予算のかかった大作でポール・ニューマンなど大御所も出ている。その割りに内容があまり印象に残らない。 コーエン兄弟のファンでも何でもないが、コーエン兄弟マニアはこういうのも受け入れられるのかどうかちょっと気になった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-01 00:18:09) |
8. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 遊んでいた三人の少年のうち、デイブ一人だけが児童性愛者に連れ去られて被害に遭う。他の誰かが連れ去られていたら―― 結局、デイブはこのトラウマが原因となる事件を起こし、誤解から旧友に殺されるという悲惨な末路。でも、ジミーに問い詰められたとき、自分はやってないのに嘘の自白をしちゃダメ。冤罪事件でよく言われていることだけど、やってもいないことを認めてしまうものなのか。 最初の性暴行犯の罪の大きさをジワジワと突きつけられる思い。刑事のショーンは真相を知ってもジミーを追い詰めることはしない。とことん浮かばれないのはデイブ。 ジミーの妻はジミーの殺人を肯定し、間違いではなかったと正当化する。女の怖さ、家族さえよければいいとの身勝手さに嫌悪感が走る。 久しぶりに再鑑賞してみると、すごい消化不良感。 ミステリアスな展開と絡み合う人間模様に引き込まれるのだけれど、タネ明かしがしっくりこないし、伏線も回収しきれずに取り散らかった印象。 ショーンと奥さんの意味不明のやり取りは完全に浮いていて邪魔なだけ。 事件の真相も都合の良い偶然が重なりすぎて、拍子抜けでがっかり。 今まで見たイーストウッド監督作品はわかりやすくまとまったものが多かったが、これは無駄が多くて整理しきれず都合が良すぎる印象。 緊張感があって傑作になりうる作品だったのに残念。 [DVD(吹替)] 6点(2016-07-31 23:15:56) |
9. ミツバチのささやき
スペイン内戦を時代背景に、少女の視点を描いた文学の香りのする映画。フランケンシュタイン、毒キノコ、脱走兵、焚き火、血の口紅――幾つもの寓意を含んで深みがあり、婉曲的な表現で感性に訴える。 高尚な感じはするが、シュールで苦手なタイプの作品なので好きにはなれない。小説なら心理描写があればわかりやすくなるが、映像だけではなかなか難しい。 [DVD(字幕)] 4点(2016-07-31 01:46:17) |
10. 南から来た用心棒
《ネタバレ》 主人公の用心棒は、イカサマ師だし報酬が足りないとなると女と一夜を共のすることを条件にするゲス野郎。それが冷酷非道の悪党を相手に最後は男気を見せて仕事を果たすわけだけど、あまり魅力を感じない。相手役とのロマンスにも入り込めないし、話もありきたり。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-09-15 01:10:04) |
11. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
《ネタバレ》 ミッドナイトエクスプレスに乗るというのは、脱獄するの隠語。タイトルだけ見ると列車を使ったサスペンスのようだが、トルコが舞台の脱獄ものだった。 罪に対して罰があまりに重過ぎるけど、麻薬を大量に持ち出そうとしたのだから自業自得の面も。やむにやまれず犯した罪や冤罪ではないので、主人公にまったく肩入れできなかった。実話が元になったとのことだが、アメリカ本国ではこれくらいのことはたいした罪にもならないだろうから、他国という意識が薄かったのか。麻薬で簡単に死刑になる国もあるんだから、海外に出たらよっぽど気をつけないと。郷に入れば郷に従え。従えないのなら行くなということ。そう考えると日本はいろいろ甘い。海外で無防備に事件に巻き込まれるケースも耳にするし、国内では郷に従う気のない外国人がのさばっている。 [DVD(字幕)] 5点(2015-09-08 20:57:52) |
12. ミッシング・ポイント
《ネタバレ》 9.11以降のイスラム系への差別。全裸にして尻の穴まで調べるという屈辱的な扱い。愛する人にも裏切られた思いが、反米テロのイスラム原理主義集団へ手を貸すことになったのかどうか。 CIAスパイとパキスタン人のヒリヒリするような対峙で、サスペンスとして最後まで引っ張ってくれる。宗教が絡む対立は、過激な排他主義に陥りやすく根が深くて難しい。たとえ友人同士であっても、恐怖と疑心暗鬼が人を攻撃的にさせる。 主人公は立派だったが、その判断に至る葛藤は描かれておらず、終盤で簡単にキレイにまとめすぎた感があり、そこに物足りなさが残った。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2015-06-03 00:11:06) |
13. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 コーエン兄弟のマフィアもの。展開は二転三転、裏切りの連続でテンポよく次々と事態が動いて飽きさせないけれど、ちょっと都合が良すぎる気もする。主人公トムに確かな計略や一貫性があるわけではなく、その場しのぎで動いている印象。行き当たりバッタリ的なだけに、どうなるかわからない面白さはあるのだけれど。そうした人物が激しい抗争の中を最後まで生き残るのは、奇跡的な幸運が何度も続かなければならないので。主人公としての魅力もちょっと物足りない。 [DVD(吹替)] 6点(2015-04-26 22:50:31) |
14. ミスター・ノーバディ
《ネタバレ》 シュールで哲学的なSFファンタジー。人生に訪れる幾つもの大きな分岐点。違った選択肢の先をパラレルワールドのように何通りも描いてみせる。他人の幻想の中にいるようで、不思議な感覚。狸に化かされ煙に巻かれたような。とりとめのない感じで、一見ストーリーが破綻しているようにも見えるが、なんとなく乗せられてしまう力もある。 結局、あの老人の人生はどういうものだったのか? 緻密に構成された含蓄のあるシナリオで、観る人にいろんなイメージが膨らませる。決して好みではなく、観ているときはさほど面白いとも思わないが、なぜか気になって後を引くようにジワジワとくるという、引っかかりのある映画。またいつか見直してみたいような気もする。 同監督の『トト・ザ・ヒーロー』と少し似たテイストも感じるけれど、そちらのほうがわかりやすくて面白かった。 [DVD(字幕)] 5点(2015-04-26 22:48:59) |
15. ミュージック・オブ・ハート
《ネタバレ》 ヒステリックな中年女は大の苦手。 でも、この情熱には動かされる。 演じるメリル・ストリープもさすがに巧い。 熱血教師もの、音楽ものは好きなジャンル。 調子よくテンポはいいが、深みがないのが惜しい。 実話に基づいた物語のせいか、障害を克服するのがあまりにアッサリとしていて、挫折や葛藤が少ない。 そのため感動も控えめに。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-22 00:29:27)(良:1票) |
16. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 スパイ大作戦からのお馴染みのテーマ曲がテンションを高める。 ジム役ジョン・ヴォイトのいかにもな悪人面に、こいつが黒幕だろうと思っていたので意外性も何もない。 共犯者である妻役がエマニュエル・ベアールでは父娘にしか見えず、それも怪しさにつながってしまったような。 ただ、イーサンが真相に気づいたジムとの会話シーンで、事件の再現を交えながら、イーサンがジムに騙されたふりをする演出は面白かった。 どんでん返しにこだわって、必要以上に話をややこしくしてしまった感はある。 『ゴースト・プロトコル』のほうを先に観てしまったけど、迫力ではそちらのほうが上。 [地上波(吹替)] 5点(2014-12-31 21:58:25) |
17. ミスター・ノーボディ
《ネタバレ》 いろいろ粗が目に付いて楽しめず。 ライフルで鞍に仕込んだダイナマイトを狙うのはいいが、相手が正面からやってくるのに角度的に鞍を狙えるわけがない。 正体不明のノーボディの意図がよくわからず、伝説をつくるためとボレガードにまとわりつくので、ネタバラシまではストーカーのような変人に見えてしまう。 最後でやっとノーボディの意図がはっきりするが、それまでは何のための戦いかわからなくて盛り上がらない。 時折はさまれる軽いタッチのコメディ要素も、緊張感を削いで合わなかった。 飄々としたテレンス・ヒルはカッコよかったし、モリコーネの音楽は相変わらず素晴らしいので、こういう変化球ではなく本格派の西部劇をレオーネに作ってほしかった。 [DVD(吹替)] 4点(2014-11-28 00:18:27) |
18. 見知らぬ乗客
《ネタバレ》 一方的に持ちかけられた交換殺人。 知らない間に共犯者に仕立て上げられた恐怖感。 得体のしれない犯人に巻き込まれる不気味さが出ていた。 ヒッチコックの演出はやっぱり巧い。 テニスの観客が皆ボールを目で追う中で、一人だけ主人公を見据える男を際立たせる。 ラストの高速回転木馬も風変わりで見応えがあった。 モノクロ画面もそうだが、面の小さな木製ラケットにも時代を感じる。 交換殺人はサスペンスで何度も使われてる手口で今ではお馴染みだけど、当時としては画期的でインパクトも大きかったに違いない。 ヒッチコック以降に作られた映画では、オマージュと思われるシーンを時々目にする。 暴走するメリーゴーランドもどこかで見たような気が。 それだけ影響力があったということだろう。 [地上波(字幕)] 6点(2014-11-09 21:43:19) |
19. ミクロの決死圏
1966年製作だけに、SFといっても今見直すと装置や特撮が相当しょぼい。 突っ込みどころも満載で、そもそも血流が激しくて作業にならないはず。 でも、ミクロ化して人体の中を巡るというアイデア勝負の映画なので、細かいところは目をつぶってということだろう。 童心で見ればワクワクするような夢のある作品であることは確かで、遊園地のアトラクションのよう。 古典SFとしての評価は高いが、時代的なことを一切考慮に入れずに今の大人が見れば、いろんな甘さや綻びが目に付いてしまう。 [DVD(吹替)] 5点(2014-10-22 21:05:06)(笑:1票) |
20. みなさん、さようなら(2012)
《ネタバレ》 波瑠にお預けを食らう欲情した濱田岳の情けない表情が、捨てられた子犬のような切なさを醸し出す。 少女からどんどん綺麗に大人になっていく隣室の同級生と、いつまでも立ち止まったままの冴えない主人公。 「ブリーフ、やめたほうがいいよ。いかにも童貞って感じで。女の子に嫌われるから」 憐れむような女の子の忠告が残酷に突き刺さる。 それでも同窓会で好きだった可愛い子と付き合うことになるのだから出来すぎだ。 倉科カナや波瑠が魅力的で、引きこもりにはもったいない。 引きこもりのライトなラブコメディかと思ったが、途中から空気が一気にシリアスに。 団地から一歩も出られなかった理由がわかって、悟の今までの奇行にも合点がいく。 体を鍛えていたのも、トラウマになった事件があったから。 この映画でマス大山の名言が聞けるとは思わなかった。 刃物を持ったチンピラ三人を瞬殺したのは痛快ではあったが、マンガ的すぎる嫌いも。 所詮は本を読んでの空手習得なので、落としどころを圧勝ではなく痛み分けで、悟の気迫にタジタジとなるくらいにしておいたほうがリアルなのに。 チンピラもステレオタイプの悪党だったのが少し物足りない。 団地という閉ざされた独特の世界の中で、悟が取り残されていく様子がうまく表現されている。 どうしても降りられなかった階段を、最後は随分あっさりと駆け下りていったが、ここでモタモタと大仰な芝居を見せられなくて良かった。 それだけ母の力は偉大だったということ。 人間のできた理想的なかあちゃんだったけど、大塚寧々が若すぎたのか、母子ものには弱いはずなのにどうも実感が沸いてこず、最後の日記にも泣けなかった。 中村義洋監督&濱田岳主演は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ポテチ」を見ても、相性がとても良いようだ。 [DVD(邦画)] 8点(2014-10-07 19:53:05) |