1. 耳をすませば(1995)
全ての宮崎作品の中で最も好きな映画です。ありそうでなさそう、でもこの日本のどこかにはこんな恋もきっとあるのだろうと、悠久の思いを感じてしまう作品。みんなでカントリーロードを歌うシーンは良いね、何も言わずに演奏を始めるおじさん達・・・渋すぎる。あんな風に年を取りたい。聖司が雫を自転車の後ろに乗せて走るシーン、「会いたくて心の中で何度も雫ーって叫んだんだ」「私も会いたかった・・・」これが「恋」なのだなあと、しみじみ思った。映画中、お互いに「好き」という言葉を使わないのがまたいい・・・エンドロールも何気にいい味出してる。最後のほうであのあさげの女の子が野球部の奴と一緒に帰るシーンとか。それだけに・・・これの続編が猫の恩返しとは・・・思いたくない・・・・なぜ宮崎さんはこの映画に関わらなかったのだろう?あの人が関わっていればもっと違った作品になったはずだ。それだけが残念である。 10点(2003-04-25 08:01:06) |