1. 無法松の一生(1958)
よく九州出身の上司が酒の席で歌っていた。色々な恋愛があるんだろうが、純粋で己の立場をわきまえた日本的な美的センスが感じられる。三船の演技は秀逸ですね。確かに、松の気持ちを考えずいいように使っていた未亡人を、現代の我々としては若干不満に感じるところですが、当時としては、夫を早く亡くして再婚もせず気丈に生きていく上では当然で、彼女を責めるわけにはいかないだろうな。貯金通帳は泣かせる。泣き崩れる彼女の涙に、松の気持ちも報われたと思うべきだろう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-23 23:55:39) |