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プロフィール
コメント数 2454
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ムカデ人間3 《ネタバレ》 
やるやると聞いていましたが、ほんとにPARTⅢが世に出てしまいました。今回はPARTⅠとPARTⅡのハイター博士とマーチン君という二大変態が満を持して登場ですが、舞台はテキサスかどっかの刑務所で、まったく違うキャラです。なんとトム・シックスまでもが本人役で出演というのはサプライズでしたが、この稀代の変態監督はずっとグラサンをかけっぱなしでしたがなかなか色男風のダンディなので驚きました。北村昭博も登場してますけど、二作目まで出演していたアシュリン・イェニーちゃんはとうとう顔も出さず、それどころか全編通して女優は一人しか出てこないし、それもブリ―・オルソンというポルノ女優と来たもんだ。 そうなんです、確かにディーター・ラーザーの熱演は鬱陶しいけど、いちばんの問題点は男ばっかり出てくるところでしょう。男の囚人ばっかり何百人もつなげてくれてもちっとも嬉しく(?)ないし、そんな画を見せられても面白くもなんともない。それこそ第一作の男女四人のシンプルなムカデ人間の方がはるかにシュールで衝撃でした。数が多けりゃいいってもんじゃないんだよ!
[DVD(字幕)] 3点(2016-10-29 22:59:44)
2.  ムーン・ウォーカーズ 《ネタバレ》 
「実はアポロ11号は月面着陸に失敗し、TVにはキューブリックがひそかに特殊撮影で撮った映像が流された」というあまりに有名な都市伝説を大真面目にコメデイにしてくれました。 まずタイトル・バックのアニメがいかにもスゥインギング・ロンドンという感じでセンスがありました。主人公のCIAエージェントにロン・パールマンを持ってきましたが、彼の怪演が想像以上の効果を上げているんじゃないでしょうか。ロン・パールマンにコメデイ演技させるなんて清水の舞台から飛び降りるぐらいの思い切りが要るかと思いますが、往年のジョルジュ・ロートネルの映画に出てたミシェル・コンスタンタンを彷彿させる可笑しさです。またファンならすぐ気が付くところですが、『博士の異常な愛情』や『時計仕掛けのオレンジ』といったキューブリック映画のパロディが随所にちりばめられているのも嬉しいところです。クライマックスのCIA対ギャングの銃撃戦がまさかのスプラッターというのも、なんかヘンかもしれませんが自分にはツボでした。 徹頭徹尾バカバカしいお話ですけど、監督の才気は確実に感じられる掘り出し物だとおもいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-27 21:02:33)(良:1票)
3.  ムーンライズ・キングダム 《ネタバレ》 
シニカルでファンタジックな、まさにウェス・アンダーソン版『小さな恋のメロディ』と呼ぶのが相応しいかも。でも『小さな恋のメロディ』と違うところは、大人の事情というか視点のウェイトが大きいところでしょうか。平行に移動するカメラや劇中劇といったアンダーソン映画のお約束ごとは相変わらずといった感じですが、サムとスージーの森の中の逃避行やたどり着く入江など、いつもは造りこんだ人工的な世界でストーリーテリングするのに自然描写を織り込んでいるのが新鮮でした。家の中でラウド・スピーカーを使うフランシス・マクドーマンドや外界を眺めるのには必ず双眼鏡を使うスージーは、奇妙な暗喩ですけどこの母娘の微妙な距離感を象徴させているんでしょうか。 この監督の映画は観る人の好き嫌いがはっきり分かれる傾向がありますけど、自分はこの作風は好きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-24 22:49:48)
4.  ムトゥ/踊るマハラジャ 《ネタバレ》 
インド映画と言えばインテリしか観ない様なサタジット・レイの作品しか知られていなかった当時、タミル語映画の麻薬的な魅力を日本人に知らしめたマサラ・ムーヴィーの金字塔。この映画、IMDbでは写真ひとつないマイナー映画扱いなんですが、まあそれも当然でしょう。タミル語映画なんてハリウッドでも観たことある映画人はほとんどいなかったんでしょう、それを考えると本作を日本に持ってきた江戸木純氏の目利き力は神がかっています。インド政府から勲章貰ってもおかしくない(笑)。 主演の“スーパースター”ラジニーカントは私の眼にはインドで生まれた吉幾三にしか見えないのですが、タオル一本でこれだけアクションが出来る人は珍しいです。まあブルース・リーのヌンチャクの真似と言ってしまったら身も蓋もないんですが、あの大げさな効果音で楽しませていただきました。 正直言ってわたくし、ラジニーカント以外のこの映画に登場する男の顔なんてほとんど覚えていません、ミーナをはじめとする女優やダンサーたちにずうっと視線が釘付けだったんですもの(笑)。監督か観客かどちらの好みなのか知りませんが、こういうぷっくりした美女ばかり揃えていただくと実に壮観であります。 上映時間の長さもさることながら、これほどカット数の多い映画も珍しい、なんせ一分以上続くカットがほとんどないんですかね。インド映画界には長回しという手法は知られていないんじゃないかと思いたくなります。でもこれこそコピー通りの“眼で観る極楽浄土”でございました。
[DVD(字幕)] 8点(2014-04-30 22:36:48)(良:1票)
5.  ムービー43 《ネタバレ》 
レンタルDVDショップで流れていた予告編、ケイト・ウィンスレット、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、リチャード・ギア、錚々たる面々が「こんな映画に出るんじゃなかった」「記憶を消してしまいたい」と口々に罵倒するんです。こんなに凄い顔ぶれが揃った映画があったんだ、インタビューをつないだ『デブラ・ウィンガーを探して』みたいなドキュメンタリーじゃなさそうだし、でもなんでみんなこんなに怒ってるんだろう? というわけで早速レンタルして観ましたが、ある意味でまさに衝撃作でございました。■ケイト・ウィンスレットとヒュー・ジャックマンという共にオスカーを狙える二大スターの初共演がこれとは、ちょっと悲しすぎませんかね。でも●●●●をぶら下げたジャックマンを観てしまったら、もう笑いが止まりませんでした。彼、けっこう楽しんでませんか? だけど、ラストで悲鳴を上げるケイトの表情は、どう見ても素のリアクションみたいですね。■そして全世界のヒット・ガールのファンたちに悲鳴を上げさせた問題作です。良く見ると、監督はエリザベス・バンクス、脚本も女性が書いたみたいで、たしかにこれは男性には映像化しずらいテーマですよね。クロエちゃんがこの試練を乗り越えて成長してくれることを期待してやみません。■でもそんなクロエちゃんどころじゃない『もっと仕事を選べよ大賞』受賞は、お前だハル・ベリー! 顔面破壊を通り越してもう人体破壊の域にまで達しています、でもいくら造りものとは言えあんなオッパイつけて情けなくないのかハル・ベリー!もうオスカー返上しろ!■いきり立って突っ込んでますけど、ジャンル映画の安いパロディものが流行っている昨今にしては、オリジナルを感じさせるネタが多いのでけっこう楽しめたのも事実です(オリジナルと言っても小学生が考える様なネタですけどね)。 これだけのセレブ達に恥をかかせたピーター・ファレリーなどの監督たち、これからハリウッドで飯を喰ってゆけるのか、ちょっと心配です…
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-10 20:28:46)
6.  ムカデ人間2 《ネタバレ》 
観通すのがこんなにしんどかった映画、ほんと久しぶりです。それはグロ描写のせいではなくって、もちろんあのチビ・デブのマーチンくんのおかげです。 いろんな疑問が湧いてきます。まず、この人プロの俳優?それとも素人?あの腹の脂肪は自前?それとも特殊メイク? まあどちらにしろ、こんな人間を見つけてきた監督の眼力には素直に脱帽します。このT・シックスという人、単なる変態おバカ監督じゃなくて実は知性は高いけど趣味が悪すぎる、そうM・ハネケみたいな人じゃないかと思えなくもない。一作目はモダン・アートの様な静謐すら感じさせたのに、『エイリアン』や『プレデター』みたいに“続編では群れで画面に出す”というモンスター・ホラーの王道を守ってくれています。一作目で繋がれた女優をどうやって登場させるのかと思ったら、まさかのメタ・フィクションで攻めてくるとは、なかなかやるじゃないですか。きっとあとの二人にもオファーしていたと思うんですよ、でもきっぱりと拒否されちゃったんじゃないかな(笑) もう三作目が世に出ても絶対観ないぞ、と力んでますが、ひとりだけ逃げたあの妊婦が次作に絡むんじゃないかなと気になって仕方ありません。そう言えば本作ではイギリスに舞台を移していますが、次はまさか日本なのかも。 たぶん観ちゃいます…
[DVD(字幕)] 3点(2013-02-06 00:22:40)
7.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
「人間の本質は、喉から肛門まで繋がった一本の消化管である」というシニカルな定義をむかし読んだことがありましたが、変態ハイター博士にもきっと影響を与えたと私は確信しちゃいました。それにしてもハイター博士、日本のヤクザを先頭に使ったのは大失敗でしたね(笑)。ハイター博士役のディーター・ラーザーという俳優、シャブ中でやせ細った長塚京三みたいでまさに変態の極北です。もっと凄いのはあの二人の女優、自分のキャリアと未来をドブに捨てる女優魂には思わず涙です。ヤクザ役の北村昭博にはすでに「あのムカデ人間先頭の」という形容詞がついてるくらいですから。 はっきり言って、この映画褒めていいのか貶した方がいいのか悩ましいところですが、繋がった三人を真横から捉えたショットは戦慄を覚えるほどシュールで怖い。でもきっと映画館で観たら、みんなと一緒に爆笑しちゃうんだろうな。 次回作では12人を繋げたそうで第三作目もほんとに撮っているかもしれないですけど、何人繫げるのか興味津々です。もし私が監督なら、先頭と末尾も繋げて“ムカデ人間の環”にしたいですね(我ながらバカです)。
[DVD(字幕)] 6点(2012-03-03 21:12:14)
8.  ムーラン・ルージュ(2001) 《ネタバレ》 
ムーラン・ルージュのドンチャン騒ぎがとても楽しそう。まるでジュリアナみたいでした。しかし、前半のハイテンションが後半まで持たなかった印象があります。いくら単純なお話と言っても、あそこまでベタなラストにしなくても良かったのではと思います。使われている楽曲は自分たちの世代ではストライクな選曲ですが、そう言えば映像が昔良く観たMTⅤのビデオクリップをスケール・アップしたように感じてきます。MTⅤを観て育った世代が創る21世紀のミュージカルは、ハリウッド黄金時代に製作されたミュージカルとは全く別物であると言えますね。本作のように舞台ミュージカルの映画化ではないオリジナルの場合は、特に斬新な手法が使われる傾向があって私は好きです。この映画で驚かされたのは、名優ジム・ブロードベントの芸達者ぶりです。もっとも、メイクがあまりに濃すぎて始めは誰だか判りませんでしたが。
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-29 01:08:42)
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