1. ムーラン・ルージュ(2001)
序盤のめまぐるしいカメラワークに目が疲れて、観るのをやめようかとまで思ったけど、そこを過ぎれば限りなく悪趣味に近い、豪華絢爛の超・バズ・ラーマン・ワールド。エルトン・ジョンにキッス、クイーン、マドンナ・・・あまりにもベタな選曲も、「観客も一緒に歌って楽しむ」ことこそをミュージカルの醍醐味と考えれば、それはやむを得ないというより寧ろ必然でしょう。ニルヴァーナのカンカンにはひっくり返ったけど(笑)。皆さんも書かれているように、主演のふたりの意外なほどの歌唱力には驚いたし、今まであまり好きじゃなかったニコール・キッドマンに関しても、本作でだいぶ印象が変わったしで、作品の面白さ以外でも収穫多し。キッドマンは今どき稀有なクラシカルな美女だと思うので、今後よりいっそうの飛躍に期待! 8点(2003-05-11 23:11:08) |