1. メッセンジャー(1999)
何度見ても爽快な、「ガール・ミーツ・ボーイ」の佳作。 常に「お洒落な若者たちの姿」を描くことに腐心するホイチョイ映画がポストバブル時代に舞台としたのは、一見お洒落さとは無縁な自転車便の世界。 華やかなアパレル業界を追放された勘違い女が、ふとしたきっかけでやる羽目になった自転車便で地に足をつけた労働の尊さを学び、 「いかしたお姉さん」に変貌していく姿を描いた物語です。 いわば現代版「アリとキリギリス」とでも申しましょうか。「汗水たらして地道に働くことが格好いいんだ!」という単純だけど普遍的なメッセージは、 この作品に10年近くたっても古びない強靭さを与えていると思います。 ホイチョイらしいお洒落なセンスで、本当は大変なのであろう自転車便の仕事を、楽しそうに見せてるところも秀逸。 実際やったらかなり危ない運転や「ンなあほな!」的シーンも多いんだけど、あくまで現代のおとぎ話なんだから、固いことは言いっこなし!^^ [DVD(字幕)] 9点(2007-12-07 23:22:25)(良:1票) |