1. メトロ42
《ネタバレ》 ロシア映画ってほとんど見る機会がありません。とゆーか、もしかしたらこれが初めてかも? ロシアのパニック映画。どんなだろうと思ってあまり期待せずに見たのですが、これがなかなか面白いんですよ。 この映画を見ると、『面白い』って思う基準は万国共通なのかもしれないと思う次第。モラルや善悪の基準も、そんなに国によって大差ない気がします。 冒頭の不倫シーンはちょっと長くて余計かな。まあ人物相関を見せたかったのでしょうけど。 退屈になりがちな序盤を、「染み出てくる水」なんかでうまいこと緊張感もたせてあります。トンネルの内壁がどんどん崩れていく様子をみるだけでハラハラしちゃう。単純だけど、うまい。 中盤以降は割とありきたりな脱出劇に終始しましたね。でもパニック映画好きな人にとっては、そのありきたりが好物だったりします。いろいろひねられるより、よほど良い。 嫁の不倫相手と一緒に力を合わせないといけないシチュエーションがちょっと面白い。 女の子のパパが主人公なんでしょうけど、主人公にしては頼りない。オープニングで、いい腕の医者っぽい感じでしたけど、それを活かすシーンはほとんどなく残念。 不倫相手も、良いやつではないが悪人ってわけでもない。 つまり、出てくる人たちが、あんまり魅力的ではないのです。その人物像がある意味リアルと言えばリアルですが。 地下鉄で知り合った若い男女が個人的には良かった。 男のほうが『自分を置いて先に逃げろ』と言ってみたり、女の子のために命がけで吸入器をとってきてあげたり。パパさんよりよほどヒーローしています。この2人が無事に生還できて、ついでに恋も成就して良かったです。 でもこの映画の見どころはやはり前半。 事故に遭った42号ではなく、その後続車の17号だったかな?事故に巻き込まれまいと来た道を引き返すシーンがあるのですが、そこが一番ハラハラしました。こーゆーシチュエーションは初めて見た気がします。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-04-09 02:34:24)(良:1票) |
2. めまい(1958)
《ネタバレ》 え?最後そんな終わり方? っていうくらい、長々とひっぱったわりにはあっけないラスト。余韻というものをまるで感じさせてくれません。 最後のネタばらし的な30分。確かにここは面白いんです。 ジュディが正体ばれないように必死なのも面白いし、恋心からジョンの頼みを断り切れないのも面白い。 『私が死んだ彼女に似ているから?』 この言葉が効いているので、ジュディが嫌がるのをジョンが不自然に思わない展開もうまい。 まあ、普通は着せ替え人形みたいに、元カノが着ていた服を着せられたり髪の色まで変えられたりした日にゃあ、百年も恋も冷めそうですけどねぇ。ジュディにとってはマデリンも結局自分だから、そこまで嫌ではなかったのかなぁ・・・。 で、このネタバラシが始まるまでの90分。ここがもうとにかくダラダラと長い。 一つ一つのシーンに無駄が多すぎるし、こんな内容だったらミッジとの色恋沙汰なんて要らないでしょ。もう苦行の90分でした。 そしてこれだけの尺を使いながら、ミッジは放置。 妻殺しの夫も何の罪にも問われないまま終劇。 ええ?なんか後味悪くないですか? [DVD(字幕)] 3点(2023-08-15 15:46:50)(良:2票) |
3. 女神は二度微笑む
《ネタバレ》 踊らないインド映画。ある意味貴重。 妊婦が主人公というのも珍しい。 インドになじみが無さすぎて、きれいなところと汚いところの落差がすごいなぁと、変なところに感心してしまいます。 どちらかというと、『汚さ』やや優勢。 妊婦と新人警官が、妊婦の夫を見つけるため奔走するストーリー。 陰謀あり。黒幕あり。殺し屋あり。 あまりにも全容がつかめなさすぎて、途中疲れてややダレます。 正直、殺し屋の存在がなければ、かなり退屈な映画になっていただろうと思われます。 最後真相までたどりつけば、確かに脚本の面白さも感じますが・・・・。そこにたどりつくまでが長すぎんだよなぁ・・・。 もしかするともう一回見直してみると、より面白く感じるのかもしれません。 でも残念ながらもう一度見る気にはなれないなぁ。 劇中で、ミダン・ダムジがいかに危険人物で傑出した人物かってのを、みんなが口々に語るわけですが、なにしろ全然出番のないミランさん。どーみても殺し屋のほうが存在感ありありで、危険で脅威に感じます。やっと最後にちょろっと出てきたミランさんも、やっと出てきた割には不意をつかれてあっさりやられちゃうし・・・。 新人警官のラナや子供たち、殺し屋のひとは良い味出ていたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2023-05-26 02:05:49) |
4. メリダとおそろしの森
《ネタバレ》 得体のしれない魔女からもらったものを母親に食べさせないで。 自分が持ってきたケーキのせいで母親がえらく体調悪そうなんだから、もっと心配して。 魔女のメッセージを聞き終わらないうちに、次から次へと瓶を投げ込まないで。 父親たちを追いかけるまえに、タペストリーの修復を先にやって。 だめだ。ヒロインメリダの一挙手一投足にまるで共感できない。 一人相撲ほどつまらないストーリーはないです。 すべてはメリダの浅はかな考えと軽率な行動が招いたもの。『めでたしめでたし』じゃないよ。 戦う『自立したヒロイン』を描きたいなら、もっと他にやりようがあったと思うんですけどねー。 もっとわかりやすく『国を救う』とか『世界を救う』とかじゃだめなんですかねー。 まあ、ただ母親を熊に変えちゃう前まではとても魅力的なヒロインでした。赤毛でビジュアルは素敵でしたよ。 前半は高く評価できます。滝のアニメーションは凄すぎ。 全然関係ないですが、無性に『風の谷のナウシカ』を見たくなります。あれこそ自立したヒロインでしょう。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2022-11-30 01:26:10) |
5. メガ・ピラニア
《ネタバレ》 登録したのが恥ずかしくなるぐらい超しょぼ映画。これはもうB級以下な作品。こーゆー映画に限ってやたら核やら世界やら大風呂敷を広げたがります。身の丈に合った内容にすれば良いのに。 途中のストーリー展開なんかはちょっとだけ面白い部分もあるっちゃーあるんですが、肝心のピラニアが人や船を襲うシーンがあまりにもしょぼい。ヘリからダイブする軍人をパクって食べちゃうシーンなんかもはやコントです。 で、やめときゃ良いのにこーゆー作品はA級映画の真似事をしたがるんです。 その最たる例がベネズエラのディアス大佐との確執。 『ピラニア対人間』の構図だけにすれば良いのに、『人間対人間』の構図も入れて別の角度からのサスペンス色を出そうと欲張っています。結果この人間同士の諍いがもうダルいダルい。70分くらいにまとめれば、まだ単純なバカ映画として笑ってみられそうだったのに、変に色気を出して拷問のシーンやらカーチェイスやら入れるもんだから中盤のテンポがとにかく悪い。よほど自信がない限りはこーゆー映画にピラニア以外の要素は入れないほうが無難でしょう。 極めつけはラストの終わらせ方。え?まじでこれで終わりなの?これでピラニアは全滅したことになるの?この脚本のラストにだれも異論は唱えなかったの?頭の中はお花畑でいっぱいか。 [DVD(字幕)] 3点(2021-09-07 11:43:56) |
6. メカニック:ワールドミッション
《ネタバレ》 お手本のようなハリウッドアクション。ターゲットいっぱい。敵もいっぱい。ヒロインはジェシカ・アルバ。文句なし。お約束満載の安心して楽しめるエンターテイメント。前作の陰謀渦巻くヒリヒリとした緊張感はきれいさっぱりなくなってます。 でも個人的には好き。ビショップの無敵っぷりを堪能できるオープニングからつかみはばっちりでしょう。 前作のような『何しでかすかわからないキャラ』は不在。更にはビショップが最強すぎて、スリリングさは前作に軍配が上がるでしょう。 前作は騙し騙されの、まあまあ見応えのあるサスペンスでしたが、今作はビショップに恨みを持つ人間が人質をとってビショップに仕事をさせるという極めて単純なもの。 敵はずっと敵。味方はずっと味方。ヒロインは人質のフリしてんのかと思ったのですが、やっぱただの人質。 あまりにヒネリがなさすぎて、逆に今時珍しいかもしれないですね。 私はこーゆー頭からっぽにして見られる映画は嫌いじゃないです。 トミー・リー・ジョーンズは何気にサプライズでした。ジェイソン・ステイサムとの共演が見られただけでちょっと得した気分です。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-06-13 03:20:38)(良:1票) |
7. メカニック(2011)
《ネタバレ》 最初のうちは平凡なサスペンスアクションだと思っていたのですが、スティーヴが弟子入りした辺りから次第に面白くなります。 こーゆー場合、新入りはヘタレであることが多いのですが、スティーヴは違います。アーサーほどではありませんが、結構出来る奴なのです。殺された父親の復讐という立派な動機もあります。適当そうな外見とは違い、結構真面目に仕事をします。これが良い。 思い切りが良いし、肝が据わっているし、戦えるやつなのです。立派にもう一人の主人公となっています。特に、アーサーがスーパーマンすぎるので、スティーヴの存在は貴重です。 アーサーの物置から父親の大切な拳銃を見つけてしまうスティーヴ。彼はすべてを悟ってしまいます。 車内で、『友を殺したことはあるか』とスティーヴがアーサーに問いかけるシーンは名シーン。ベン・フォスターの表情で訴えかけてくる演技が上手すぎて、並々ならぬ緊張感が漂っていました。 そしていよいよクライマックス。ど派手なラスボス殲滅戦で感じるカタルシス。スティーヴがどう出るか分からない緊張感。いろんなものを同時に味わいながら、2人が決別するラストにちょっと残念な思いを抱くのでした。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-06-03 05:08:35) |
8. メン・イン・ブラック:インターナショナル
《ネタバレ》 このシリーズはどうしてもトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのコンビが刷り込まれているので、2人がいないのがちょっと残念ですが、これはこれで個人的には超アリな作品です。 そもそもこのシリーズの『宇宙人たちが地球のあっちこっちにしれっと溶け込んでいる』っていう設定がかなりツボなんです。 個性あふれる宇宙人たち。バリエーション豊かな武器やアイテムの数々。そういった見たいものを見せてくれている時点でこの映画は成功と言っていいんじゃないでしょーか。 ストーリーはみんなで超破壊兵器を奪い合うだけ。わかりやすい。つっこみどころ満載だって良いじゃない。そんな大味なところもこの映画の魅力の1つなのかもしれない。 クリス・ヘムズワースはアベンジャーズシリーズで結構好きになった俳優さん。ですがエージェントHは、あまり良いところがなかったですね。『お調子者。だけど切れ者。』だったらそのギャップにある種のカタルシスを感じるのですが、最初から最後までお調子者で終わっちゃった印象です。 テッサ・トンプソンはお世辞にも美人とは言えませんが、なんか人を惹きつける魅力があります。好奇心旺盛な新人エージェントMは、はまり役だったと思います。 大ボスの存在感の薄さと出番の少なさ。圧倒的存在感だった2人組の中ボスの最期のあっけなさ。ハイTの意外な正体がいまいちサプライズとして効いていない。なんとも盛り上がりそうで盛り上がりきれない部分がありますが、その一方でスピード感溢れる追いかけっこアクションなど見所も多い。CGを駆使したエンターテイメントSFとしては、十分合格ラインを超える出来栄えだと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-03-14 16:17:46)(良:1票) |
9. メン・イン・ブラック3
《ネタバレ》 タイムパラドックスってなにー?整合性ってなにー?みたいな細かいことは全部抜き。このノリを楽しみましょうってスタンスは好き。ここまで適当な設定だったら逆に清々しいです。おかげさまでお気楽に楽しむことができました。 ノリ良し。テンポ良し。ギミック良し。キャラ良し。トーク良し。ヴィジュアル良し。どれをとってもエンターテイメントになっていて楽しい。 1作目は衝撃的な面白さで、それには敵いませんが、これはこれで全然イケてます。 最後の最後でまさかの感動エピソード。これは嬉しいサプライズ。まさかこのシリーズでほろりとさせられるとは思いませんでした。なんというか、ギャップにしてやられた感じです。KとOがJに真相を話せなかった理由。それはJを思いやってのことだったのですね。ですがKとOがくっつかなかった理由にはなっていない気がするのですが。なんか見落としてんのかな? アニマル・ボリスは良いキャラでしたが、ちょっと引き出しが少なかったですね。 登場シーンはインパクトあって良かったのですが、そこで全部の引き出し出しちゃって、他になんかほしかったかもです。個人的にはやや期待はずれキャラでした。 でもそんなとこも含めて、総合的に見ても良くできたエンターテイメントムービーだと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-11-29 18:46:20) |
10. メガ・シャークvsグレート・タイタン
《ネタバレ》 シリーズ4作目にしてやっとまともな映画になった気がします。 面白いかと問われれば微妙な気がしますが、前作までのシリーズに比べれば格段に進歩が見られます。 『え?進○の巨人の超大型○人?』と、ここはつっこまざるをえないほどのパクリ具合。ここまで堂々とパクってくれるともはや清々しい。でも良いんです。このでかい巨人が標準装備でレーザー持っているだけで許します。 ただそのレーザーを戦闘機撃ち落とすのにはがんがん使うのに、メガシャーク相手には全然使ってくれないのはちょっと不満。 そんなメガ・シャーク。今作では遂に宇宙へ。人工衛星を破壊します。ここまでやってくれると笑うしかない。でもこの馬鹿さ加減は良い馬鹿馬鹿しさ。これこれ。こーゆーのを待っていたのです。 CGアクションはシリーズ中最も良い出来。 オススメできる作品ではありませんが、暇つぶしにはなると思います。 前作までを見ていなくても、全く問題がないってのも、メリットの一つです。 [DVD(字幕)] 4点(2020-06-01 01:29:36) |
11. メガ・シャークvsメカ・シャーク
《ネタバレ》 最初のうちは良かった。なんか演技もまともだし。CGもちょっと良くなったし。 だけど最初だけ。後半にすすむにつれて、いつも通りどんどん質が下がる。いや、いつも以上か。 メカ・シャークが人間を襲いだすトンデモ展開。挙句の果てに、『メカ・シャークを海に誘い出せばメガ・シャークが倒してくれるかもしれない。』とか言い出す始末。いいのか?それで?倒すべき相手に助けてもらおうとする、そんな根性でいいのか? そもそもメカ・シャークの持っている武器が魚雷と電圧スキンだけって。今までの潜水艦と変わんないじゃん。全然相手にならないからつまらない。そしてその殺傷能力は人間相手に本領発揮されるというお粗末さ。CG駆使して、もっといろんな武器出さんかい。 なぜか逃げ回る子供。軍人に止められたとき、なぜか身分を明かさず脅迫まがいのことを言う主人公。シーンが変わった瞬間血を噴出している通行人。荒削りとか、もはやそんな次元ではない仕上がり。 そのくせ、要所要所で、ちょっと一流の映画っぽい演出入れようとするから無性に腹がたちます。 ってゆーか、最初メガ・シャーク2匹いませんでした?いつの間にか1匹になっているんですけど?私の見間違いですか? ふー、いよいよ次でラスト。頑張って見ましょうかね。無駄な時間を過ごす覚悟は出来ています。 [DVD(字幕)] 1点(2020-05-31 13:42:30) |
12. メガ・シャークVSクロコザウルス<OV>
《ネタバレ》 中学生が『こんな映像撮ってみたい』って思った映像を並べて、適当にストーリーをくっつけてみたような映画。前作とあまり変わりません。相変わらず同じ映像使いまわしているし。 サメがでっかくなったり、小さくなったり、場面場面で寸法が合っていません。 卵がいっぱいあるっつったり、ないっつったり、そのときそのときで言うことがばらばらです。 セリフも聞いていられなくて、半分くらい見たところで、試しに吹替えに切り替えてみたところ、多少マシになりました。 また、今作ではサメもワニも結構ずっとでずっぱりで暴れてくれたので、そういった面は前作より大分良くなりました。 今作を見て気付いたのが、今作では人が食べられちゃうシーンがまあまああるっていうこと。これは大事です。やっぱり無機物ばかり相手にされてもつまらないですから。 総評として、前作より倍は面白くなったということで、点数もどど~んと前作の2倍の点数つけちゃいます。 前作が1点なので今作は2点! 3作目と4作目は自分で登録要望出したので、責任もってレビューを書くために見ようとは思っていますが、こんなもんがあと2作も続くのか・・・気が重いぜ。まさかこんなにつまらないとは・・・ [DVD(吹替)] 2点(2020-05-27 09:02:29)(笑:1票) (良:1票) |
13. メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス<OV>
《ネタバレ》 アルバトロスだし。いかにもB級だし。期待という名のハードルを下げに下げて鑑賞。 結果、下げに下げたはずのハードルを、更に下回る結果に。 こいつはつまんねーぜ。なにがつまんないかっていうと、馬鹿映画にもなりきれていないってとこ。馬鹿映画には馬鹿映画の面白さが。なのにこいつは、馬鹿映画なのに、頭よく見せようとする変なプライドを感じちゃうのです。変に真面目に作ろうとしちゃっているのです。で、作りたいものに対して、技術も演技力も脚本も演出もそのすべてが全然追いついていないのです。だから見ていて苦笑もできないくらいひたすら寒いのです。 変にドラマ性をもたせようとするから、中盤メガ・シャークと大ダコが全然出てこないんです。退屈で仕方がありません。 そのくせやたら同じ映像使いまわして手ぇ抜こうとしています。 あとこんな作品に恋愛要素をぶちこまないで。寒いだけだから。 ラストのメガ・シャークVSジャイアント・オクトパスはちょっとだけ面白かったけど。潜水艦がチョロチョロ邪魔で仕方が無かった。 そういえば、こんなこともありました。メガ・シャークと大ダコをおびき出す作戦にしたんです。主人公達が軍から頼まれて、実験したり、化学薬品調合したり、なにやら一生懸命作っているんです。一心不乱です。徹夜っぽいこともしているみたいです。くたくたです。期限があるみたいで、必死です。で、その合間に恋愛に発展するんです。そうしたら、『そうだ!フェロモンだ!フェロモンでおびき出せばいいんだ!フェロモンを作ろう!』って、今何を作るかが決まったみたいなんです。だとしたら、今まであなたたちが一生懸命作っていたのは何?私はもうそれがおかしくて仕方が無かったのです。 [DVD(字幕)] 1点(2020-05-26 21:20:31)(笑:1票) (良:1票) |
14. メイジーの瞳
《ネタバレ》 おいおい、まじでだめな大人たちだな。と思っていたのですが、マーゴとリンカーンはまだマシか。若い分、学び、人としての精神的な成長が見られます。最悪なのはスザンナ(母親)とビール(父親)。これくらいの年齢になると、精神的な成長は期待できず、こんな人たちのもとに生まれちゃったことがもはや不幸ですね。 メイジーより不幸な境遇の子供はもちろんいます。ですが程度の差ではないんですよね。やっぱりメイジーも幸せだとは言い難いでしょう。唯一の救いはマーゴやリンカーンだけでなく、バーの従業員やマンションの管理人まで、メイジーを助けてくれる人がたくさんいたことでしょうか。 スザンナとビールもメイジーのことを愛していないわけではないのですが、その愛し方がペットと変わらないのが大問題。彼らは優先順位が常に自分たちにあります。自分たちの生活を犠牲にしなければいけない局面になると、メイジーを犬やネコのように置き去りにしちゃいます。これはもう監督責任義務違反でしょう。 そんなメイジーを助けてあげるのがリンカーンとマーゴ。なのにクソな両親、特にスザンナはそんな二人をけなし罵倒するというモンスターぶり。スザンナやビールから、体のよい使用人のように扱われていることに気付いた二人は当然スザンナとビールの元から去っていきます。要は、誰もメイジーのことを本気で考えている人はこの時点ではいないわけです。勝手なものですね。子供のような大人たちに猛省を促す作品です。そういった意味ではこの映画の存在意義ってのは大きいでしょう。 映画として面白いかと言われると微妙ですが・・・。 ただ一番幼いメイジーが、誰よりも空気を読んで、大人達に合わせている様子は超健気。メイジーが大人たちと触れ合うときは本当に楽しそうにするわけで、それがまたいじらしくて泣けます。 海に行ってからは、『学校は?』『仕事は?』といろいろ気になっちゃいますね。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-10 12:17:07) |
15. MAY -メイ-
《ネタバレ》 小さい頃から自分だけを見てくれる『スージー』 でも生きている人間のお友達が欲しい。 『勇気を出して、仲良くなれそうなアダム。』 『なぜか向こうから好意を寄せてくれるポリー。』 私にも友達ができるかも。 あれ、なぜ私だけを見てくれないの。私の何が気に入らないの。 やっぱり私だけを見てくれるのは、あなただけよ、『スージー』。 あなただけが本当の親友だと、やっと気付いたわ。 ああ、唯一の親友『スージー』がばらばらになっちゃった。 思い出す母の一言。 『友達ができないなら、創っちゃいなさい。』 アダムの手。ポリーの首。アンブロシアの脚。最高のお友達を創るわ。 簡単にまとめるとこんなお話。 サイコ野郎のサイコ野郎によるサイコ野郎のための物語。 MAY主観でストーリーを構成しているため、観る者はMAYへの共感を多少は覚えるかもしれません。 ですが主観が変わればこれはやはりただのサスペンスホラーであります。 アダムもポリーもメイに対して優しい人間。それに対し、自分の事しか考えていないメイ。 もちろん、彼女には間違いなく発達障害があったのでしょう。だからと言って、理不尽に人の命を奪って良い理由にはならない。 彼女に同情の余地はなく、こんな人間が精神鑑定を理由に罪が軽くなったりしたらたまりません。 不快感と後味の悪さしか残らない作品です。 とは言え、映画としては面白い。 『私を見て』という一つのテーマがぶれることはありません。破滅へのストーリーが、ガラスケースがひび割れる音とともに刻まれていくストーリーテリングは不穏で最高。 衝撃のラストは文句なし。 ただ手が動いちゃうのは、余計ですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2017-01-20 15:14:55) |
16. メッセンジャー(1999)
《ネタバレ》 おばかなキャラクターにも、本当に人をイライラさせるタイプと、なんか憎めないタイプの2種類がいます。飯島直子演じる尚美はまさに憎めないタイプ。次々と悪いことが起こるにも関わらず、あまりめげることもなく、あっけらかんとしています。憎まれ口をたたく一方で、なんか人として大事なものも持っているし、結構ファインプレーも繰り出しちゃいます。こういうキャラ設定、ありがちなんですけど大好きです。 さらには周りを固める脇役たちの個性が光ること光ること。特に由美子(京野ことみ)はかなり良いんじゃないでしょうか。愛らしさだけではなく、頼りがいなんかもあったりしちゃうのです。もちろんバイク便をクビにされちゃった若者や、元警察の島野さんなんかもただの脇役では終わっていません。むだな配役が一切なく、絶妙なポジショニングで、とにかく見ていて楽しかったです。 大口の契約が取れると同時に、あれよあれよという間に仲間が増え、映画全体が活気付くそのストーリー展開もスピード感があって本当に良かった。更には無線で連絡しあって、配達物をリレーする一連のシーンは、最高に気分が盛り上がります。 題材を最大限に活かした演出に、もうおなかいっぱいになるほど楽しませてもらいました。万人に愛される映画だと思います! ただ、ラストの追いかけっこだけは、法律犯しすぎでちょっとやりすぎだったかもしれないですね。 [DVD(邦画)] 8点(2014-02-04 07:24:39)(良:1票) |
17. メイド・イン・アメリカ(1993)
《ネタバレ》 ウーピー・ゴールドバーグは大好きな女優さんです。 「ゴースト」や「天使にラヴソングを」も見ましたが、彼女が出演しているだけでその映画のクオリティが随分と高く感じるんですよ。 で、本作ですが、ウーピー・ゴールドバーグの強烈なキャラ全開なのでやはり楽しいです。しかもウィル・スミスが娘ゾーラ(ニア・ロング)の男友達役で出演し、素晴らしい個性を発揮しています。 「こりゃあ、とんだ拾いもんだ!」と、楽しく観賞していたのですが、何とウーピー・ゴールドバーグのラブシーンが始まるじゃあないですか。これにはまいった。偏見と言われても仕方ありませんが、どー考えてもハル・ジャクソン(テッド・ダンソン)がサラ・マシューズ(ウーピー・ゴールドバーグ)に惹かれるとは思えないんですよ。 それから先は、「ええ?」「ええ?」「えええ?」「どこでぇ?」と、ハルがサラに惹かれちゃった理由ばかりが気になってしょうがなかったです。 ストーリーを考えれば、確かにハルとサラが恋仲になったほうが、説得力はあるのですけど、どーーーーーしても不自然に見えてしまうのです。 ちなみに本作では、ハル・ジャクソンが何気に常識も良識も持ち合わせていて、一番大人ではないかと思いました。 ウーピーや、ウィル・スミスや、ニア・ロングももちろん良かったのですが、なんか最後まで見ると、彼のキャラクターが一番良かったですね。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-19 03:15:56) |
18. MEMORIES
《ネタバレ》 ■「彼女の思い出」⇒ 最初の10分、ミステリー要素の強い導入がかなり良い感じでした。ホラーなのかサスペンスなのか、今からいったい何が起きるのかも分からない状態でストーリーにほうりこまれ、なかなかの緊張感を楽しませてもらえました。ただ終盤はいまいち。よくまとまっていない内容を、曖昧な演出でごまかして、結局どう決着が着いたのかわからないまま終わってしまったのが少し残念。 ■「最臭兵器」⇒ こちらもやはり導入から最初の10分くらいがピークの映画かなと・・・いや、もちろん自衛隊の大部隊の一斉攻撃は迫力ありましたし、映像の美しさなんか言うまでもないほど素晴らしい出来なんですけど、やはりずーと追いかけっこの一本調子では若干間延びしてしまいまして・・・ですがわかりやすく、誰が見ても楽しめるストーリーはきっとこれです。 ■「大砲の町」⇒ 雰囲気は一番好き。とくに日常生活の中に大砲が完全に根付いていて、なんとも言いようのない雰囲気を作り出しています。 「僕はお父さんのような装填手ではなくて、狙撃手になるんだ。」 子供がプロ野球選手に憧れるように、「狙撃手」という職業に憧れる世界。この世界観、素晴らしいです。 とは言え、一番万人受けはしづらい作品かなとも思います。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-28 02:13:15)(良:1票) |
19. メメント
数年前にまったく予備知識なしで見ました。 何が起こっているのかまったくわからなかった。 初見でこの映画を面白いという人はエジソンより頭が良いと思う。 ただ、昔、友人が飲み会の席で、「メメントが面白い」、と女の子達に話していましたが、それは嘘だと思いました。あいつに理解できているわけがない。 「メメント」をナンパに使うとはなんてヤツだと思いましたが、映画にはそんな使い方もあるのだと感心しました。 [DVD(字幕)] 1点(2012-05-18 14:52:11)(笑:3票) |
20. メジャーリーグ
《ネタバレ》 サクセスストーリーが大好きなので、この映画は文句なしに最高です。 こてこてのコメディより、マジメなストーリーの中にはさむコメディが好きなので、コメディとしても最高です。 何より、野球に対して、メンバーもサポーターも、みんながずっと一生懸命なのがとても良いじゃないですか。 個人的にはラブストーリーだけはあってもなくても良かったんですけど、ラストで指輪をはめていない手を見せるシーンはかわいかったですね。 爽快感あり、笑いあり、感動もあり、大満足の一本です。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-06 21:50:28)(良:1票) |