2. メリー・ポピンズ
《ネタバレ》 もしメアリーポピンズを見ていなかったら・・・私の子育ては全く違ったものになっていただろう。出会えた縁に感謝。二人の幼児の子育てで慌ただしかった頃、洋画ファンの叔母がVHSをくれた。幼少期に劇場で観た時は意味が分からなかった。母親になって再会!ああ!なんて楽しいのだろう。メアリーポピンズの子供の扱いかた!子供のどんな態度や生意気にも動じることなくサラリとかわし、それでいて愛情を注ぐ。子育てをしながら私はいくつものセリフをパクった。「どんな仕事も遊びになっちゃう」といって歌いながらお片付け。「タッタカタ!」と号令をかけてお出かけ。「旦那さん踊れ」とダンスしてお遊び。親も子もイライラが吹っ飛んで、どれだけ子育てがやりやすくなったことだろう。 そしてストーリーが素晴らしい。頑固なお父さんが変わっていく、というお決まりパターンだが、その持っていき方がうまくできている。2ペンス、それは子どもたちのお小遣いであり、鳩のエサ売りのおばあさんの収入であり、お父さんを失職させる原因となる。バートが暖炉の前でお父さんに歌う一曲が心にしみる。「子供たちは成長しいずれ巣立っていく、その時では遅いのだ」愛するのは今なのだ。その時のお父さんの表情、夜銀行に歩いていく後ろ姿、昼間鳩のエサ売っていたおばあさんは大聖堂の階段にもういない、そして失職。その時出てくるのが「スパカリ・・」なのだ。泣ける!何回も観て泣く! 自分の人生に一番影響を与えた名作です。 [ビデオ(吹替)] 10点(2014-05-18 19:48:09)(良:1票) |