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1.  モリコーネ 映画が恋した音楽家 《ネタバレ》 
映画と音楽を切り離せないものにしてしまったのが、モリコーネという人だったと思います。テーマ曲に限らず、映画のシーンにあてるメロディや効果音まで作っています。必ずしも納得した作品ばかりじゃなくて、映画音楽なんてやめようとずっと思っていて、それでも監督に求められる。そしてその映画の脚本を読むと、音が、メロディが、頭の中に湧き出し、手紙を書くかのように、紙に音符を書いてしまうんだとか。天才です。天才を超えてます。どんな偉大な監督だって人間だから亡くなることは避けられませんが、モリコーネ音が語る映画が今後生まれないのは、映画界の大きな損失でしょう。かと言って、AIに作らせようなんてなったら、モリコーネがきっと悲しむのでやめてほしいな。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-03-25 16:29:03)
2.  モンスターVSエイリアン
3D版鑑賞。最近では3D作品も珍しくなく、その映像の凄さにも慣れ、目も慣れてきたこともあり、キャラクターの面白さやストーリー自体を純粋に楽しめるようになった。子供向けだろうと多少なりともあなどっていたが、さすがドリームワークス。笑い所満載大笑いのまま見終える事が出来た。一緒に見た小学生の子供と、あそこが面白かった あのセリフはウケた と、延々しゃべってしまった。更には続編もあったら見たいね と言う話になり、とにかく親子大満足の作品だった。そういうわけで親子での鑑賞はお勧め。モンスター、大統領や将軍など人間、敵、それぞれキャラクターが立っているし、SFの要素も合格点をあげられる。続編が本気で見たい。
[試写会(吹替)] 8点(2009-07-12 16:57:04)
3.  黙秘 《ネタバレ》 
娘のために夫を殺害せねばならなかった女、悪態をつき性悪を演じ自分を防御しなければならなかった女、なり振り構わず娘のことを一番に考え続ける女、そんな“ドロレス・クレイボーン”の生き方を描いた作品。女の幸せとは、母親とは、というヒューマンドラマであるはずなのに、この「黙秘」という法律用語のような邦題は何なんだろう。本題を逸脱する程のセンスの無さには呆れるが、悲しくも強い母を演じるキャシーベイツは最初から最後まで素晴らしかった。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-09-25 22:09:47)
4.  目撃(1997) 《ネタバレ》 
結構好きでTVでやるとつい観ちゃう作品。俳優陣も充実してて満足。ラスト、大統領の訃報を受けたサリバン氏が「本当の息子のように・・・」と偲ぶのを見て「ふっ」と鼻で笑うルーサーがいい。「まったくどっちもどっちだ」と。「本当の親だ、子だ、などとは聞いて呆れる」と。そんなふうに嘲っている。ルーサーには自分の命にも換え難い娘がいるのだから。でも黒人S.S.殺しちゃったけどいいの?とか、スコット・グレンの自殺に至る心境は?とか、もう少し語ってもらえたらなぁ。私が見たのはカット版なのだろうか? 
8点(2003-12-12 12:39:42)
5.  モンタナの風に抱かれて
「不倫物」ではないです。人間と馬との長い関係史を軸に、ちょっとだけプラトニックな恋愛と、親子愛やら夫婦愛なんかを散りばめたような、そんなヒューマンなお話だと思います。人&馬って多くの日本人には一般的でないかもしれないけど、人&犬=パートナーと同じような事だと思うんです。そこにR.レッドフォードのあの包容力!人も馬も女も子供も全て包み込んでしまうような!確かに「マディソン郡」と比べてしまうかもしれないけど、全く別モンです!「マディソン」も超好きなんですけどネ!長いけどもっともっと観ていたかった作品です。
10点(2003-09-10 22:34:40)
6.  もののけ姫
私の周りにはこれ好きって人が全くいない!それに反論します。だから長くなります。この作品は単に自然破壊や環境汚染を非難するエコロジーアニメではない。人間と自然の共生の難しさ、そしてそれは可能か、たとえ不可能としても、そうする努力を惜しまない事こそ、人類に課せられた指名ではないか、というメッセージだと思う。浅い見方をしたならば、エボシやジコ坊は「悪」と取られてしまうのか。だがエボシはいわゆる開発促進派で、周囲の労働者からは絶大な信頼を得ている。そのエボシを利用したジコ坊達だって、強欲ではあるが極めて現実的で最も人間らしい。「不老不死」という人間の永遠のテーマの為に、そこまでする勇気に感心する程だ。それぞれのエゴから勃発した抗争は、今始まった事ではなく、これまでも、これからもずっと続くだろう。どれが悪でどれが善だなんて結論はつけられない。作品の終わり方について「だから?」とか「問題提起だけの終わり方」とか言われるけど、シシ神は、シシ神の森とタタラ場の対立的な環境を全てリセットし、ゼロからのスタートを望んだんだと思う。そして人間たちが今回の騒動を教訓に『人間も自然も』住みやすい新たな環境を、人間の手によって築く事を課題にしたんだと思う。作品で問題を提起されたら、それについてそれぞれが考え、自分なりの答えを出せばいい。だからここまで書いた事も私個人の考え。当たりかはずれかなんて分からない。あともう一つ。かなりハリウッド的なストーリーだと思う。以前BSで「スターウォーズ」に大きな影響を及ぼしたジョーゼフ・キャンベルという神話学者の事を言っていたのでそのまま書きます。→彼は世界各地の神話や民話を検証して「英雄は旅をする」という共通項を見出した。それによると、1.若者は重要な使命を告げられて故郷を追われる。2.若者は旅の途中で永遠の女性と出会い、魔物と戦い、困難をくぐり抜けて最後に故郷に帰る。 まさにこの構想にのっとって作られている(帰ってはいないが)。ここでの英雄アシタカは最初から英雄だった。彼の成長記にしなかったのも「自然環境の再構築」が最終テーマだったからだろうと思う。
10点(2003-08-09 17:10:46)(良:3票)
7.  モル・フランダース
回顧録を読み聞かせるという形式で、どんどんストーリーに引き込まれていった。それからそれから?ってな感じで。怒涛の人生がさらりと語られてしまい、感情移入出来ないとか、真実味を帯びないとか、そんな欠点もあったかと思われるが、女の一生を上手に語っている。ドラマッチックな音楽も良い。
8点(2003-08-08 13:36:59)
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