1. モルグ 死霊病棟
「本当に、一ミリも、怖くない」映画でした(笑) 2019年制作というのが信じられません。30年前なら、丁寧に作ってあるし十分怖いと言えるのでしょうけど。 すべてがセオリー通りで、冒険部分はゼロです。100%意外性なしって、逆にすごいかもしれない。 観る側だけでなく、制作側もつまらなかったんじゃないでしょうか。 誰もが知っている教科書に載っているようなお話を、そのままオリジナリティゼロで丁寧に映画化した感じ? 誰も楽しくない。 ただ、破綻もなく丁寧に作ってあるので、0点ではない…という。 どなたかもおっしゃってましたが、短くてよかった。唯一の長所です。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-07-05 14:21:40) |
2. モスクワ・ゼロ
延々と続く、洞窟…廃墟…そこに出没する少女の霊…。 こんなホラーにピッタリの設定をなぜ1ミクロンも生かせていないのか、もったいなくてしょうがありません。 俳優も豪華にヴィンゼント・ギャロとヴァル・キルマーが出ているとゆーのに。 とにかく延々と洞窟が続くので、洞窟マニアの人にオススメです。 ストーリーはありません。 眠いけど、なんか映画観たい。内容がなくて雰囲気だけ感じられるような、観ながら寝れるヤツがいいな~という方、ぜひ観てください。 きっと目が覚めた時にはすべての内容を忘れているでしょう…。 [DVD(字幕)] 2点(2014-05-10 00:33:46) |
3. モールス
《ネタバレ》 「わたしが女の子じゃなくても」と言われたら、「え?きみホントは男?」と思うものではないでしょうか。吸血鬼という答えは絶対出てこないと思うのですが。ここは率直に「わたしが人間の女の子じゃなくても」と言うべきでしょう。 「ホントは12歳どころか200歳の吸血鬼」という答えが前提の問いなのでしょうが、この前提にほとんど焦点を当てていないので、象徴的な台詞というより、ピントがズレた台詞という感じがしました。 それと、画面が暗いのがよくない。 せっかく冬で雪が降っているのに、雪すら灰色に汚れているような鬱屈したイメージしか伝わってこない。冬・雪という、ストーリーに重要な小道具を生かせておらず、惜しい。 ホラー色を出そうと頑張ってますが、ホラーじゃないし(全然こわくないもん)。ならば、少年がいじめを受け孤独だろうと、少女がバンパイアだろうと、それとは関係なく自然は美しい。そういう世界を描いた方が、映画の質は上がったのではないでしょうか。 少女バンパイアも、フツーの可愛い女の子が実はバンパイア、という意外性を狙ったのでしょうけど、それもなんだかなぁ…。 200歳も生きてきたバンパイアなら、それらしくミステリアスだったり現代とミスマッチな雰囲気だったりするのではないでしょうか。そして、そういった部分がストーリーの説得力を増し、作品を盛り上げるのではないでしょうか。 クロエで客を惹きたかったのでしょうが、可愛い女の子が裸足で雪の上を歩いていて、バンパイアに変身すると怖いのよ、とこれだけでは…。 無名でも、もっとミステリアスなタイプの女優を使った方がよかったと思います。 ラストも、少年を仲間にするでもなく、新しいシモベ扱い。少年が疲れた老人になったころにまた新しい少年のシモベを探すんでしょうね…としか思えず。 ホラーとしてもラブストーリーとしても、中途半端な作り方でした。残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-17 22:49:43)(良:2票) |
4. 黙秘
《ネタバレ》 邦題をつけた人は悩んだでしょうね~。 原題「ドロレス・クレイボーン」にしたら、入る客も入らんだろう…と考え、頭をひねったに違いありません。 実際に観てみると、この作品は「ドロレス・クレイボーン」という映画以外のなにものでもなく、頑張って考えたであろうタイトル「黙秘」は、テーマからやや…いえ、かなりズレています。 この映画は「母と娘」の話ではなく、「娘を思う母」のストーリー。「ドロレス・クレイボーン」の物語なのです。 よくできた映画だけど物足りない、と観る側に思わせてしまうのは、観る側が「ドロレス・クレイボーンの物語」を観に来た、という自覚がないせい。「黙秘」を観に来た観客だからです。 作品「ドロレス・クレイボーン」として観ると、なぜこのシーンでこの見せ方?なぜ曖昧なセリフ回し?なぜここでその撮り方?といった疑問がキレイに払拭されます。 ファーストシーンからラストシーンまで、すべてドロレスの人生、ドロレスの選択、ドロレスの意志を描いているのです。 実はワタクシ、15年以上前にこの作品をレンタルして観ているのですが、その時はドロレスの夫のDVが非常に衝撃的でした。 現在ほどDVや虐待が一般に認知されておらず、「特殊な事」だと思われていた風潮のせいもありますが、ごく普通の田舎の妻が夫から激しいDVを受けたシーンは、とてもリアルで怖かった。 そして、暴力を受けた同じ日のうちに夫に対して命がけの反撃をし、しかし娘にだけは何も知らせないように努力するドロレスに、子を愛する母の強さを見ました。 この作品は、謎解きでもサスペンスでもなく、閉鎖的な地方の男社会の中で生きる中年女性ドロレスを描いたストーリーなのです。 無力な立場にいても、決して無力ではない。たとえ自分の手を血に染めようとも、守るべき大切なものを最後まで守り抜く。 そんな、虐げられる立場のひとりの傑出した女性の物語でした。 [地上波(吹替)] 7点(2013-06-04 22:45:54)(良:2票) |
5. 模倣犯
《ネタバレ》 よくもまぁ、あの原作をここまでくだらんエセヒューマンドラマに仕立てやがったなあ!というムカツキでいっぱいです。「模倣犯」のタイトルが全く生きてない・しょーもない首飛びどっかん!あーんど・お涙頂戴の阿呆なラストは噴飯もの。勿体ぶった演技しか出来ない中居にもトホホ。映像もスタイリッシュにしようとして見事にハズした感があります。あ~映画館に観に行かんでよかった。逆に原作を知らないで観たら、少しは評価できたのかなぁ?いやいや、一緒にTVで観ていた相棒くんが「意味わからん。今の誰?どういう関係?」って何回も質問してきたって事は、原作知らないと「ハレレ~?今のナニ?意味わかんね~」って思ってるうちにあの脱力ラストへ到達しちゃうって事だね。 しかし、あんなクサイ説教で反省する程度の奴が、あんな犯罪犯すかっつーの。山崎努の演技にだけ微かな救いが。なので1点。 1点(2003-12-27 01:52:15) |