1. モスラ対ゴジラ
《ネタバレ》 文明社会を客観的に見ると、確かに不信感が蔓延しているのかも。嫌味なまでに資本主義社会を皮肉ってますね!今回のゴジラは悪役に徹していて、放射能を捲き散らしながら登場するシーンは生物感に溢れ、実に危うい。工業地帯や名古屋を蹂躙する姿はまさに圧巻!オープニングの嵐のシーンには、特に円谷氏の職人技を感じます。伊福部氏の音楽も、怪獣としてはもちろん、生物としてのゴジラ、モスラが強調され、躍動感漲るモチーフとして完成されている。ストーリー的には勧善懲悪だけど、娯楽映画の一つの完成形だと思う。でも、インファント島の人々の話し方には笑ってしまった。昭和のゴジラはここまでだね。 8点(2004-02-03 01:00:35) |