1. モンスターズ・インク
個人的にこの絵図とは未来永劫、仲よくなる機会はないでしょう。導入されて数年のこのCG技術、早くも底が見えてきたような気がしてなりません。この映画、醍醐味はものすごい映像美にあるといって相違ありますまい。それはもう話の内容が霞んでしまう程に。そうなんです。ワタシ、劇場で観たにも関わらずCGばかりに目がいってしまい、現在にいたっては内容さえ頭に無いんです。まだ慣れてないせいでしょうか?立体的なブーに違和感が生じ、魁!男塾をこよなく愛する私は心の中で葛藤致しました。そして激闘の末、江田島平八は、宿敵、CGブーを頭突きで打ち破り勝利を収めたのです。私はこのCGとやらに強い疑念を抱いております。われわれ日本人がこの新鮮なCG映像を強い付加価値と捉え、映画の評価を上げているのは間違いないでしょう。一方で、私のように反動的になり、カルチャーショックを感じておられる方も少数ながらおられるのでは?映像のものを言わせ、中身の空洞化が起きるのだけは勘弁してほしいものです。今作に関して、肝心の「中身」ですが、悪くはありません。ただ、あの忌まわしいCG映像があまりに、印象大のため、相殺どころか虐殺されてしまった感があります。映画は、中身と映像の調和も大切なのではないでしょうか? 5点(2003-12-31 00:29:36)(良:1票) |