1. モンティ・パイソン/人生狂騒曲
モンティ・パイソンが嫌いな人の気持ちも何となく解る。インテリ臭さは拭えないし(彼等は拭いたいとは思ってないだろうが)、観念的になりすぎて笑えないことも多々ある。この『人生狂騒曲』で言えば、発電所での訳の分からないシュール・スケッチや虎のぬいぐるみを着た二人との問答などは正直つまらなくて死にそうだ。でも何回も繰り返し観てしまうのはひとえに彼等の持つ生まれながらの反骨精神に惹かれるからだと思う。権威を笑い飛ばし、自分は正しいと信じている“良識的な人々”を軽蔑する。その痛快さと笑いのアイデアの秀逸さは他に類を見ない。モンティ・パイソンより面白いコメディがあったら教えて欲しい。ほんとに。特に「全ての精子は神聖なり」と「生体臓器移植」のスケッチが最高。キャラは“ガストン”が一番好き。 7点(2005-03-12 09:31:08) |