3. モナリザ・スマイル
《ネタバレ》 点数基準をちゃんと確認して採点しました。女性版GTOみたいなのを期待して見たのですが、期待はずれでした。相当に退屈な映画です。言いたいことは最後の(それまでと変化した)ベティの論評だと思いますが、そこまでの道のりが長くて平坦で退屈きわまりないです。1950年代のお嬢様大学のことを2003年に映画にする意味があるのでしょうか。50年代にこの映画を作っていたら、相当に論議を巻き起こしたかもしれません。あるいは、1950年代の女子学生に対する社会的な抑圧と、それに対する反発や哀感、そしてそれぞれの人生を描くならそれはそれで良作になったかもしれませんし、そのような方向の作品にできる可能性はあったのではないでしょうか。もっとも、それなら現代からタイムスリップしたようなキャサリンは邪魔ですけどね。私はむしろ、最後の方でビルがキャサリンに言った言葉「君は人がそれぞれの道を行くのを認めない。みんなが君の道を行くべきだと思っているんだ。」この言葉が印象に残ります。ただのわがままな女を描いた作品だというならピッタリ来るのですが。 [DVD(吹替)] 3点(2006-05-21 20:18:36) |