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1.  モールス
★前情報は何もなしで観ました。クローバーフィールドの監督ってことで、なんか変わった趣向でもあるかと思ったけど、案外普通でした。 ★因果は巡る、じゃないけど、そういう繰り返しのシチュエーション、的な面白さはあるけど、それを成立させるための環境理由付けがいまいち説明不足で、「ええ?じゃあ・・・・はどうしたの?」って思う場面がしばしば。 ★それとCG特撮を使った描写は・・・いまいち好みじゃないですねえ。いままであんなワイルドじゃなくてスタイリッシュな描き方の映画になれちゃったからかな。 ★あと邦題の「モールス」、なるほど、描写としては目立つけど、映画の主題にはほぼ関係ないでしょ。原題のlet me inじゃだめだったんですか?(ああ、あとその原題を活かした描写もあまりなかったなあ。残念)
[映画館(字幕)] 6点(2011-08-07 13:13:55)
2.  森のリトル・ギャング 《ネタバレ》 
★昔からよくある「ヤサグレ者」映画そのまんまのプロット。新鮮味はないが、脚本・演出には無駄がなく、90分を過不足なく使い切っててレベル高いです。そこにピリッとくるブラックジョーク、風刺や皮肉、パロディ、ちょっとした下ネタなど散りばめて、大人も楽しめる作品になってます。★RJを始め、キャラはそれぞれ個性的で表情豊か。外国アニメにありがちなバタ臭さ控えめで、普通にカワイイ。それが大人の声で大人の演技してるとこも良い。RJ(ブルース・ウィリス、役所広司も)の声は「かっこいいんだがあんまり迫力はない」結構小物っぽい(マクレーン刑事失礼)イメージがぴったり。★軽い作品だからこそ、喜怒哀楽の「哀」の部分にはちょっとジンと来ます。RJがクマのヴィンセントに難題を押し付けられ(自業自得)ため息を付く冒頭。カメのヴァーンが仲間を心配するあまり口を滑らせて逆に怒らせてしまい、見放されて呆然とするシーン。子供たちだけでなく、大人だって社会生活をしてればこういう「ツイてない事、なんかすれ違っちゃう事」よくあるですもんね。★原題は「Over The Hedge(垣根を越えて)」その通り、動物たちが垣根を越えて人間サマの食い物をかっぱらいに行くんだが、当然「心の垣根を越えて分かり合おうよ」ってな意味にも取れる。ただしあくまで動物同士(流れ者のRJと田舎モンのヴァーン達)がであって、人間とわかりあうつもりはないようです。人間はとにかく最初から最後まで敵役。★だから道徳的にしろ逆にシニカルな話にしろ、人間ともっと深く関わり合う(例えば乱開発の問題ね)物語を期待した方が「つまらん」と評価するのも仕方ないですね。僕はこういうの(ハンナ・バーバラ系のスラップスティック)大好きなんで、点数甘め。劇中のネタ元であろう○リングルスと○リトス(ナチョ・チーズ味)を傍らにカウチ・ポテトで鑑賞いたしました(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-11 00:06:19)
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