1. 山猫は眠らない3 決別の照準
みなさんおっしゃられてますが、「山猫」のタイトルは不要かもしれないという感じが大きかったです。本作は普通のアクション映画になってしまっていました。前作までのベケットはただ「狙撃」しかない孤独な殺し屋という設定とべレンジャー自身の演技力から、「孤高のスナイパー」という感じがよく出ていたのですが、本作になると仲間に冗談を言ったり、30年来想い続けた女性がいたりと、孤独感のない普通で幸せな余生を過ごしているかのように見えてしまいました。このシリーズは「作品=ベケット」という構図で作られてきているため、ベケット自身が変わることはそのまま作品が変わることになってしまうので、不満が残りました。かと言って全否定するわけでもありません。太ってはいますがべレンジャーの演技力はさすがで、前作のベケットがパナマの時から本当に10年経ったようにみえたように、本作でも本当に30年前にベトナムへ出征していたかのような「ベトナム帰還兵」を好演していました。とくに遠くの「何か」を見るべレンジャーの演技は印象に残っています。やっぱりこの人、ベトナムのジャングルが似合ってます(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-05 20:24:22) |
2. 山猫は眠らない2 狙撃手の掟
《ネタバレ》 自分も前作の大ファンです。やはり前作のようなストイックな部分や狙撃の「静」といった部分は薄くなっていましたが、ベケットの渋さが引きたってます。対決シーンをもっと見たかったですね。それにしてもあのメガネ野郎はなんだ??あいつが取り乱したりしなかったらコールはやられなかったんだぞ!! 7点(2003-12-28 16:21:47) |
3. 八つ墓村(1977)
渥美清があれほど金田一にはまるとは思わなかった。だが、冒頭の日航機の爆音はいたたまれない。 7点(2003-07-24 19:11:46) |
4. 野獣教師
《ネタバレ》 この作品、隠れた名作なような気がしないでもないです。ただ、トムが最後に校長を仕留めるときの台詞が一番の見せ場のはずなのに、明言をはいてくれなかったのが残念でなりません。もし自分が脚本家だったらせめて何も言わせず、仕留めさせたと思います。あと、生徒をもう少し深く描けたらよくなったのではないでしょうか。この辺は1時間半の映画では厳しい部分も多かったようにも思います。でも、この映画のラストシーンは気に入ってます。全てが終わり明るくなり始めたころ、生き残った二人はこれからの身の振り方を語りながら学校を後に歩いていく、なにやらシリーズ物の始まりを思わせるいい雰囲気だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-07-22 20:05:50) |
5. 山猫は眠らない
大抵の映画では狙撃兵というと脇役でちょっと出てくるだけだったり、狙撃兵中心の映画といっても他の要素が膨らみ過ぎて純粋な狙撃兵を描いていない作品が多いのですが、この作品は[SNIPER]という原題の通りに、完全に登場人物である二人の狙撃兵を中心に物語が進んでいきます。トムべレンジャー扮するベケット曹長は腕利きの狙撃兵であるものの、「狙撃」に対し苦悩し、孤独な戦いを経験した熟練の狙撃兵。ビリーゼイン扮するミラーはオリンピックのメダリストであるものの、人を殺せないコンプレックスに悩む参謀幕僚。パナマの密林で共にに行動し、互いにぶつかり合いながら「狙撃とは」をひたすら追求していくミリタリーサスペンスの傑作。この作品には本物の狙撃兵の姿が描かれています。 10点(2003-07-02 23:25:59)(良:2票) |