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1.  八つ墓村(1996) 《ネタバレ》 
当時キャストを見て、あまり期待はしていませんでしたが、一応映画館で観ました。が、やはり失敗作です。どうしても松竹版と比較してしまうのですが、スケール・重厚さ・キャストとあらゆる要素が薄味です。最も気になったのは台詞とリアクションです。まるで舞台を見ているかのような大袈裟な演技と台詞の言い回しです。あと、必要以上に全員しゃべりすぎです。何か1シーン1シーンに余裕が無い感じがして、観ていて疲れます。あえて良いところを言えば、トレンディ俳優を起用して若い人たちにも「横溝正史」の世界を身近にしてくれたことでしょうか。(映画の内容とは関係ないですが)
[映画館(邦画)] 5点(2015-01-16 22:45:29)
2.  ヤング・マスター/師弟出馬 《ネタバレ》 
これは面白かった。何ていうか「エンターテイメント」って感じがします。扇子、キセル等あらゆるものが武器になるというのも見てて楽しいです。さすが「これが最後のクンフー映画にする」という意気込みも十分感じます。やっぱり一番の話題はラストバトルでしょう。まるで格闘技の試合を見てるかのようです。(一部本当に当たっているそうです)映画館で観たかったなあ。
[地上波(吹替)] 9点(2014-11-03 18:57:00)
3.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 
前回のレビューの続きとして書かせて頂きたいと思います。 この映画を別の視点で考えると、非常に面白い発見が生まれます。前回は辰也と美也子との話で終わりましたが、今回はその後、金田一と諏訪弁護士のやり取りの部分です。 まず、「尼子の怨念は現在進行中であり、辰也に多治見家の全財産も奪わせる」という前提をふまえると、次に殺されるのは金田一である。なぜなら彼は「知りすぎた」からである。つまり、辰也は多治見家の血を引いていないことをばらした→辰也は財産を継げない→尼子の策略を邪魔したからである。このことに気づいたのか金田一は「調べるの止めました」と言っている。さらに興味深いのは金田一がお茶を飲んだ時咳き込んだ部分である。もしかしてお茶に毒が・・・と思ったのは私だけでしょうか。とひねくれた事を色々と書きましたが、これを故野村監督が見たらなんと思われるだろうかとふと思ってしまいます。もしかしたら私のような考え方も計算内だったのかもしれません。 と、いう考え方をふまえてこの映画をもう一度ごらんになって下さい。
[ビデオ(吹替)] 10点(2005-11-01 22:26:59)
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